エコスクール化整備の考え方

 

ページ番号1007750  更新日 令和5年4月1日 印刷 

検討経過

平成13年度にビオトープの設置と校庭芝生化により始めた杉並区版エコスクール事業は、その後も校庭芝生化・屋上緑化・壁面緑化など、学校の緑化を推進してきました。
平成18年度からは、緑化事業に加え、環境負荷を可能な限り抑制した学校づくりを推進するため、「風とみどりの施設づくり」(平成18年1月)(注1)をまとめ、庇・バルコニー・ナイトパージ・クールヒートトレンチの設置など、環境負荷を抑制しつつ、学習に望ましい教室内の温熱環境を創出する施設づくりを進めてきました。
さらに、杉並区版エコスクールのあり方を検討するため、エコスクール化検討懇談会を設置し、第一次報告書(平成19年3月)、第二次報告書(平成20年3月)(注2)をまとめました。
この間、エアコンについては、一定の環境負荷低減策が講じられた学校に、補助的装置として設置してきましたが、近年の夏季気温の異常な上昇及び新学習指導要領による授業時間数の増から、平成23年度に全ての小中学校の普通教室にエアコンを設置しました。
このように、エコスクール事業の開始からさまざま学習環境の変化があり、今後の取り組みの方向性を定めるため、エコスクール事業検討委員会を設置し、「杉並区エコスクール事業検討委員会報告」(平成24年5月)(注3)をまとめました。
エコスクールの整備は大別すると「みどりの創出」と「建物自体の工夫」ですが、今後は、「みどりの創出」については、環境改善や教育的効果も高く、引き続き、施設形態を踏まえて整備を進め、「建物自体の工夫」については、高気密・高断熱化と自然通風に配慮した「省エネ施設」に重点を置いた整備をすることとしました。

概要

「杉並区版エコスクール」は、(1)屋上や校庭の緑化、太陽光発電などの「環境負荷を可能な限り抑制した学校施設づくり」に加え、(2)省エネ・省資源、リサイクルなどの「環境にやさしい学校運営」、(3)児童・生徒をはじめ、家庭・地域の人々を含めて行う「環境教育の実施」、の三本柱により進めるものです。
校舎改築や既存校のエコスクール改修等による、エコスクール化の主な取り組み状況は、以下のとおりです。

なお、現在進めている「特別教室及び体育館への空調設備整備」は、夏季の暑さ対策等によるものであり、エコスクール事業とは別の取り組みになりますが、運用にあたっては、設定温度やカーテン利用などによる遮熱を行うなど省エネに充分配慮していきます。

緑化

  • 校庭の芝生化 24校
  • 屋上の緑化 32校
  • 壁面の緑化 23校
  • ビオトープの造成 24校

遮熱

  • 庇・バルコニーの設置 17校
  • 外断熱の施工 9校
  • 遮熱フィルムの設置 2校

換気

  • ナイトパージ 28校
  • クールヒートトレンチ 4校

その他

  • 内装木質化 6校
  • 太陽光発電システムの設置 34校

近年改築した荻窪小学校(平成20年)、天沼小学校(平成22年)、松溪中学校(平成22年)、井草中学校(平成24年)、高井戸第二小学校(平成25年)、杉並和泉学園(平成26年)、桃井第二小学校(平成30年)、高円寺学園(令和元年)では、屋上等の緑化、バルコニーによる日射遮へい、外断熱、複層ガラス、太陽光パネルの設置や雨水利用等を取り入れた「エコスクール(環境共生型学校)」とするよう改築しました。

 

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