97 西方寺 【寺院】(梅里1丁目4番56号)

 

ページ番号1007874  更新日 平成28年3月29日 印刷 

当寺は、松苔山峯巌院と号する浄土宗の寺院で、本尊は阿弥陀如来坐像です。
「文政寺社書上」によると、元和3年(1617)四谷追分(現新宿三丁目23番・新宿駅北側附近)に開山である本蓮社心誉利通により開創されました。一説には慶長2年(1597)開創ともいわれています。
開基は、徳川3代将軍家光の弟、駿河大納言忠長といわれ、その由緒を称え、忠長の法号「峯巌院」を寺号とし、忠長の豊臣家との縁により、寺紋は「五三の桐」にしたと伝えられています。
その後も寺地を替えることなく四谷追分にありましたが、文政12年(1829)、明治31年と二度の火災に罹い、大正9年、中央線の拡幅と道路の拡張のため現在地へ移転して来ました。
昭和20年5月、戦災により堂宇の悉くを焼失しました。現在の伽藍は、昭和56年5月に再興されたものです。
当寺の所蔵する「絹本着色 阿弥陀三尊来迎図」は、14世紀仏画の白眉といわれています。
その他、境内には承応2年(1653)銘の六観音石幢、延宝7年(1679)銘の如意輪観音像など多数の石仏や、明治の豪商山城屋和助の墓、あるいは食鳥を供養する鳥塚(明治38年造立)や外南洋機動舟艇部隊殉難烈士供養塔などがあります。
また、墓地中央の供養塔には、区政施行以来の区内身元不明行旅死亡人の遺骨が安置されています。

昭和62年3月

 

このページに関するお問い合わせ

教育委員会事務局生涯学習推進課文化財係
〒166-8570 東京都杉並区阿佐谷南1丁目15番1号
電話:03-3312-2111(代表) ファクス:03-5307-0693