27 永福寺 【寺院】(永福1丁目25番2号)

 

ページ番号1007879  更新日 平成30年9月10日 印刷 

万歳山永福寺は曹洞宗の寺です。本尊は十一面観音像で、脇侍の不動・毘沙門両像とともに、鎌倉期の仏師快慶の手になるものと伝えられています。
寺伝によれば、開創は大永2年(1522年)で、開山は秀天慶実と伝え、村名もこの寺名によっています。
永福寺の名は永禄2年(1559年)に北条氏康が作成した「小田原衆所領役帳」にも見え、開創は寺伝の伝える頃に近いものと思われます。小田原落城後、北条氏の家臣であった安藤兵部丞が、当寺の住職をたよってこの地に帰農し、永福寺の檀家となり、村の開発につとめたといわれます。
中興開基は幕府御馬預役加藤重勝で、下高井戸村に拝領地を持ち、当寺を菩提寺としました。
当寺は文禄2年(1593年)・元文3年(1738年)・昭和20年と3度災害をうけましたが、天正16年(1588年)の「検地書出」をはじめ20数点の文書が無事保存されており、永福寺村を知る貴重な資料となっています。
なお、この他の文化財も多く、境内には「子授け地蔵」の名で村人に信仰された正徳5年(1715年)銘の地蔵菩薩石像等があり、また寺の西門脇には正保3年(1646年)・天和元年(1681年)銘の庚申塔、元禄4年(1691年)銘の地蔵石像が安置されています。

昭和56年2月15日

 

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