101 長善寺 【寺院】(高円寺南2丁目40番50号)

 

ページ番号1007931  更新日 令和4年7月4日 印刷 

当寺は如法山と号する日蓮宗の寺院で、本尊は十界諸尊と日蓮聖人坐像です。寺伝によれば天正18年(1590年)、円立院日義(えんりついんにちぎ)によって江戸府内の谷中(現・台東区)に開創され、はじめは実蔵坊と称していましたが、二世長善院日行(にちぎょう)の時に現在の寺名としたと伝えられています。

その後、五世日成の時代に谷中本村(現・荒川区東日暮里)の地に移転しています。しかし、近代に入り国鉄線路拡張のために再び移転を余儀なくされ、大正15年(1926年)年に高円寺の寺町の一角を占める現在地に移りました。昭和20年(1945年)、火災で本堂・客殿を焼失し、昭和34年(1959年)に現在の本堂が再建されました。本堂の屋根には、平成27年(2015年)の屋根の改修に伴い、宝珠を中心に向き合う二頭の龍の像が設置されています。 本堂左手前の三十番神堂は『新編武蔵風土記稿』に谷中本村の鎮守と記載されているもので、天保4年(1833年)再建の古い建物です。堂内には法華経を守護するという三十体の番神が祀られていますが、当寺のように三十番神像が全部揃っているのは都内でも珍しいと言われます。

文化財としては、江戸時代からすでに知られていた十羅刹女立像・毘沙門天立像が安置されているほか、鬼子母神立像や應仁元年銘板碑等も所蔵されています。なお、墓地には徳川幕府の鍛師(かなち)として名高かった家城源七(いえきげんしち)(生年不明─文化13年〔1816年〕没)の墓があります。

 

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