40 長仙寺 【寺院】(高円寺南3丁目58番4号)

 

ページ番号1007933  更新日 平成28年1月18日 印刷 

日王山阿遮院長仙寺は、真言宗豊山派の寺で不動明王を本尊としています。
寺伝によると、宝永元年(1704)、中野法仙寺の住僧であった真秀(享保6年(1721)没)が、この地に一庵を建て、日王山阿遮院と号したのが開創といわれます。
その後、寺容も整い長仙寺と称してきましたが、寛政8年(1796)本堂を焼失し、54年を経て嘉永3年(1850)、明情和尚の代に再建されました。
昭和になり、高円寺町の発展とともに寺勢再興し、昭和10年本堂を新築しましたが、同20年4月戦災のため惜しくも堂宇を全焼しました。現在の本堂(寝殿造り)は、昭和44年に建立されたものです。
本尊の不動明王像は『新編武蔵風土記稿』に「本尊不動にて長一尺八寸の立像を安ず」と記されているように、木造55センチ程の立像で、室町時代の作といわれています。
境内に安置されている如意輪観音の石仏は、享保9年(1724)の造立で、裏に「高円寺村観音講中同行男女百人」という銘文が刻まれています。観音様がほほを押え、いかにも歯が痛むようなお姿をしているので、誰いうこともなく歯が痛むときお参りすれば、痛みを代って受けてくださるとして近在の信仰あつくし、人々から親しまれました。

平成13年3月

 

このページに関するお問い合わせ

教育委員会事務局生涯学習推進課文化財係
〒166-8570 東京都杉並区阿佐谷南1丁目15番1号
電話:03-3312-2111(代表) ファクス:03-5307-0693