31 天桂寺 【寺院】(成田東4丁目17番14号)

 

ページ番号1007981  更新日 平成28年1月18日 印刷 

月光山天桂寺は曹洞宗の寺で、聖観音像を本尊とし、正徳3年(1713)銘の地蔵菩薩像も安置されています。
開創は慶長年間(1596~1614)と伝えられ、小田原北条氏の家臣岡部忠吉が氏祖岡部六弥太忠澄を勧請開基として一庵を建てたのが始まりといわれています。その後、寛永10年(1633)頃、忠吉の子で旧田端村の領主となった幕府旗本岡部吉正が、中野成願寺6世鉄叟雄●「さく」(族の下に鳥)和尚を請し、開山として再開基となり、伽藍を整え、当寺の基を開きました。また、延宝3年(1675)吉正の孫岡部忠豊が葬られて以来、岡部家の葬地となりました。
杉並の地名は、この岡部氏が青梅街道沿いに植えた杉並木に由来するといわれ、墓地には岡部家歴代の墓があります。また、浮世絵師嶺斎泉里が描いた「岡部六弥太忠澄武者絵」は当寺の寺宝となっています。
境内にある寛文4年(1664)銘の聖観音石像は俗に「庚申観音」と呼ばれる珍しい石仏です。
当寺は安政3年(1856)大暴風にあって、建物は全て倒壊し、記録什宝類も破損腐朽してしまいました。現本堂は約60年後の大正12年に建立したものです。

昭和56年2月15日

 

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