堀ノ内熊野神社 【神社】(堀ノ内2丁目6番6号)

 

ページ番号1007994  更新日 令和1年9月12日 印刷 

当社は旧堀之内村の鎮守で、大屋津姫命(おおやつひめのみこと)・五十猛命(いそたけるのみこと)・抓津姫命(つまつひめのみこと)の三柱が祀られています。社伝によれば当社は文永4年(1267年)、紀州(現和歌山県)の熊野三社を勧請したことにはじまり、室町時代に北条氏綱(ほうじょううじつな)が上杉頼興(うえすぎよりおき)を破り、江戸を攻略した際に社殿を修築し祝祭を行い、江戸時代の寛永11年(1634年)にさらに修繕を加えたと伝えられています。別当は村内の妙法寺が明治維新までつとめていました。江戸時代の当社の様子を『新編武蔵風土記稿』は「社は四尺に三尺南向、拝殿ニ間に三間………前に鳥居を立つ」と記しています。
総欅造りの社殿は「安政四年二月吉日氏子当村住人井上龍三」と銘が刻まれ、その精巧かつ豪華なことは区内随一といわれています。また、桧造りの幣殿は大正12年(1923年)の造営で、この時旧幣殿を現在の神楽殿に改修しました。昭和29年(1954年)、稲荷社・第六天王社の合殿社を改新築、同35年(1960年)、社務所の新築、社殿の整備を行い、同46年(1971年)奥殿土台石の修復、神楽庫の新築等、今日の景観を整えました。
当社にある文化5年(1808年)奉納の石鳥居は、区内で最も古いものといわれています。また、大正12年(1923年)9月1日の関東大震災の当日、浅草で買い求め猛火の中を無事帰着して納められた「火伏の神興」が、祭礼の際には町内を渡御(とぎょ)します。なお、当社には古くから奉納された絵馬・額等も多く所蔵されています。

平成31年(2019年)2月

社殿の写真
社殿
稲荷社の写真
稲荷社・第六天王社の合殿社
石鳥居の写真
石鳥居

 

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