17 蓮華寺 【寺院】(本天沼2丁目17番8号)

 

ページ番号1008001  更新日 令和3年5月1日 印刷 

 天沼山(てんしょうざん)蓮華寺は、真言宗室生(むろう)寺派の寺院で、開山は真長(しんちょう)和尚と伝えられます。本尊は如意輪観世音菩薩(にょいりんかんぜんおんぼさつ)(如意輪蓮華峰王(れんげほうおう))で、本堂内陣の西脇間に安置されています。
 当寺開創の詳細は明らかではありませんが、室町時代の開創と伝えられています。当寺の墓地には、正長元年(1428年)銘の墓石があることや、過去帳に慶長19年(1614年)、板倉周防守(すおうのかみ)から寺地が寄進されたという記録があることからも、開創の古さが窺えます。
 寺伝によれば天和2年(1682年)に寂(じゃく)した中興開山鏡薫(きょうくん)和尚の時代に、寺門は大いに興隆したといわれています。
 昭和37年(1962年)に再建された本堂中央の須弥壇(しゅみだん)には、秘仏の不動明王立像と御前立ち座像(前立仏)、そして、昭和19年(1944年)、出羽湯殿(ゆどの)山から請い受けた不動明王立像も安置されています。この立像は室町時代に作られたもので、「厄除(やくよけ)不動」の名で呼ばれて厚く信仰されています。
 当寺には文化財も多く、天沼村関係古文書が所蔵されているほか、阿弥陀(あみだ)如来石像・馬頭観音(ばとうかんのん)石像・宝筐印塔(ほうきょういんとう)等が境内に安置されています。
 なお、旧本堂は杉並第五小学校の前身である桃野(とうや)尋常高等小学校の分教場に使用され、堂前にその記念の石碑があります。

令和3年3月

 

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