26 松ノ木遺跡 【遺跡】(松ノ木1丁目3番22号)

 

ページ番号1008004  更新日 平成28年1月18日 印刷 

松ノ木遺跡は、区立松ノ木中学校南側の区営グランドを中心とする、約20,000平方メートルにもおよぶ舌状台地上の遺跡です。
本遺跡の特徴は、先土器時代(約20,000年前)から縄文時代、弥生時代を経て、古墳時代(約1,400年前)にいたる複合遺跡で、複合遺跡としては区内最大級の遺跡です。
現在までに、数回の発掘調査が実施されており、出土した遺物も完形土器をはじめとして、石器類を含め莫大な量にのぼっていますが、そのほとんどは縄文時代のものです。
また、昭和51年度に実施した調査では、松ノ木中学校敷地内だけで60基をこす住居址が確認されています。
このことから、台地上全域で約150基以上の住居址が埋蔵されていると推定されています。
かつて、この遺跡に居住した人々は、台地南側下に広がる湿地帯や、善福寺川に集まる動物・魚などをとり、周辺の林で木の実を採集しながら生活していたものと思われます。

昭和55年2月20日

 

このページに関するお問い合わせ

教育委員会事務局生涯学習推進課文化財係
〒166-8570 東京都杉並区阿佐谷南1丁目15番1号
電話:03-3312-2111(代表) ファクス:03-5307-0693