53 春日神社 【神社】(宮前3丁目1番12号)

 

ページ番号1008015  更新日 平成28年1月18日 印刷 

この神社は、『新編武蔵風土記稿』多摩郡大宮前新田の条に春日神社とあって「除地・二段五畝六歩・小名本村にあり、神体は木の坐像長五寸許・太神宮八幡を相殿とす。木の坐像各長五寸許、覆屋一間半四方、内に小祠を置、拝殿四間に二間南向なり、社前に鳥居を立、石燈籠両基を置、当村の鎮守にして、例祭は十月廿二日に修す、慈宏寺持」とあるように旧大宮前新田の鎮守で、大宮前開村の万治年間(1658~1660)に、農民井口八郎右衛門の勧請によって創建されたと伝えられています。
祭神は、武甕槌命・経津主神・天児屋根命・毘売命の四柱です。
本社は、明治5年11月に村社となり、拝殿は明治10年、本殿は明治21年の建築です。
境内末社に第六天神社・御嶽神社・稲荷神社があります。
境内の石燈籠2基は文久2年(1862)10月の造立です。
石造りの大神鹿一双は明治27年4月に、小鹿一双は明治33年4月に、それぞれ氏子の奉献といわれています。
社殿前の「大宮前鎮守」の石碑は、この地域の地名変更に伴って“大宮前”の地名を保存する意図で造立されたと言われています。
本社では、元下高井戸八幡神社宮司斉藤近大夫の指導によると伝えられる“早間の大宮前ばやし”が、今も郷土芸能として例祭日に奉納されます。

昭和58年3月

 

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