147 井荻町役場前 【その他】(桃井2丁目3番5号)

 

ページ番号1008019  更新日 平成28年1月18日 印刷 

この地には昭和7年10月1日杉並区が成立するまで、井荻町役場が置かれていました。
明治22年市制・町村制の施行に伴い「上井草村」・「下井草村」・「上荻窪村」・「下荻窪村」の4村が合併し、井草村の井と荻窪の荻をとり「井荻村」が誕生しました。井荻町役場の前身となる井荻村役場は当初、ここより荻窪駅よりの青梅街道沿いに置かれましたが、明治32年2月にこの地に移転しました。
誕生当時の井荻村は、人口2,925人の農業を中心とした典型的な西郊の一農村でした。しかしその後の交通機関の発達もあり、大正12年の関東大震災以降、都市近郊の住宅地として人口が急激に増加し、大正15年7月1日、村は町制を布き井荻町となり、同年10月には、二階建ての新庁舎が落成しました。この年の人口は13,514人でした。
人口の流入によって、村から町へ発展する中で、都内でも有数の大規模な土地区画整理が行われました。また、町営水道の敷設、西武線の誘致などが行われ、現在のこの地域の基礎が築かれました。
区になる直前の人口は25,968人になっていました。
昭和7年10月、町は「和田堀町」・「杉並町」・「高井戸町」と共に杉並区として東京市へ編入され、井荻町役場はその役割を終えました。

平成8年3月

 

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