153 立法寺 【寺院】(和田2丁目16番13号)

 

ページ番号1008026  更新日 平成28年1月18日 印刷 

当寺は、長廣山立法寺と号する日蓮宗の寺院で、本尊は一塔両尊四士です。
寺伝によると、永正3年(1506)、長廣院日立上人を開山、秋里氏を開基とし、赤坂(現港区)に開創され、その後、青山権田原(現港区元赤坂)に移転したと伝わります。ただし「文政寺社書上」には、寛永8年(1631)、立法院日了上人により青山権田原甲賀町(現港区元赤坂)に開創されたと記されています。
元文2年(1732)、千駄ヶ谷村名主太十郎の先祖弥次右衛門より土地を寄進され、当寺七世境妙院日性上人の代に千駄ヶ谷村(現国立競技場内)へ移転しました。安政2年(1855)の火災により堂宇を焼失しましたが、明治初年に再建されました。
大正8年(1919)に明治神宮外苑造営のため、現在地に移転しました。その後、昭和56年(1981)、宗祖七百遠忌の際、本堂、客殿、庫裏を新築、平成15年(2003)、立教開宗七百五十年・開創五百年の記念事業として鳳凰門(仁王門)と宝塔を建立しました。
当寺に安置されている日蓮上人像は、文永11年(1274)、日蓮上人が佐渡流罪を赦され島から離れる際、佐渡の信者のために自作した木坐像で、「感応の高祖日蓮大菩薩」と呼ばれたと、木坐像の「略縁起」(明和3年〈1766〉4月)に記されています。
境内には、葛飾北斎の門人であった浮世絵師・魚屋北渓(嘉永3年〈1850〉没)の墓があります。

平成20年3月

 

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