91 蓮光寺 【寺院】(和田3丁目30番20号)

 

ページ番号1008029  更新日 平成28年1月18日 印刷 

当寺は、頂光山と号する日蓮宗の寺院で、本尊は十界諸尊です。
「文政寺社書上」によれば開創は、文禄3年(1584)、両国矢ノ倉(現中央区東日本橋)で、開基は、源受院日宝と言われています。
正保元年(1644)には、浅草新寺町(現台東区元浅草)に、境内地を拝領して移転し、境内には円理院・受教院・専玄房・了寿房などがあり、寺運の隆盛があったと伝えられますが、文化3年(1806)に、火災により焼失したので、詳細なことは明らかではありません。
大正4年7月に、浅草の区画整理のため現在地に移転しました。
当寺で有名な「開運大黒天」は、浅草新寺町時代の地名の俗称に因んで、通称「土富店の大黒天」とも言われ、江戸庶民の信仰をあつめました。この「大黒天」は、当初、日蓮上人が母妙蓮尼の病気平癒を祈願して彫ったものと伝えられております。また、開基日宝が、小湊巡錫の折に、庄屋の娘の難産に会い、祈願して助けました。その際に、床柱が光を発しこの家に伝来、不明となっていた「大黒天」が再び発見され、これをもらい受けて江戸に持ちかえり、蓮光寺建立の際、奉安したものと伝えられます。
本寺は、江戸時代旗本寺としても、栄えました。なお昭和50年記念碑としてネタジ・スバス・チャンドラボースの碑が建立されています。

昭和61年1月

 

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