障害者からのお願い「大地震(災害)の時助けてください!」

 

ページ番号1008736  更新日 平成28年3月7日 印刷 

障害者は、大地震やその他大きな災害が起こった時、状況を把握したり、避難場所への移動ができません。そのような時、皆さんの助けが必要です。

区民のみなさまへ

  • 私たち障害者も、3日分の食料や水を用意するように心がけていますが、火事や建物の倒壊などの場合、自力で逃げることはできません。ご協力をお願いいたします。
  • 地域の「助け合いネットワーク」に登録している障害者および高齢者もいますが、していない人もいます。災害時の要援護者は、区内に2万人くらいいると思われます。ご近所で見かけた障害者や高齢者の安否確認をしていただけると助かります。
  • 障害者は、その障害の種類、程度によって、救助・支援の方法が異なります。障害者本人と話し合うか、黄色の当事者用パンフレットを見てください。個人カードを持っている人もいます(知的障害者等)。

体育館での生活が困難です。

  • 車いすなど肢体不自由者や視覚障害者は、避難者で混雑する状況では動きがとれず、トイレにも行けません。

災害時に障害者が困ること。

  • 防災無線や広報車の音声情報を受け取ることができません。(聴覚障害者)
  • 周囲の状況が把握できません。電柱や塀の倒壊、道路の亀裂などがわかりません。(視覚障害者、知的障害者)
  • 危険な状況が理解できません。(知的障害者)
  • 自分の意思をうまく伝えられません。
  • パニックに陥ってしまうこともあります。
  • 避難場所まで移動できません。

ご理解と援助をお願いします。

  • 今いる場所が安全かどうか等、正確な情報を教えてください。
  • 視覚・聴覚障害者に、危険な場所と安全な場所を教えてください。
  • 知的や精神の障害者には、ゆっくり話し、短く簡単な言葉で問いかけてください。また、答えは表情や身振りでも判断してください。
  • 現在の場所にいることが危険な場合は、安全な場所まで連れて行ってください。そして、家族への連絡をお願いします。
  • 避難所へ行かず、家で我慢する障害者もかなりいると思います。在宅避難者のための水や食料の支援をお願いします。安否確認の時、必要な物資を聞いて、救援助に伝えてください。(心身のバリアフリー化されていない所での生活が困難なのです。)

避難誘導および援助の仕方

視覚障害者の場合

  • どこに逃げれば安全か、教えてください。
  • 家の周りの状況を教えてください。(停電、火事があるのか、道路の状況など)
  • 避難場所まで誘導してください。

誘導の仕方

  • 肩や腕を貸す形で、半歩前を歩いてください。
  • 視覚障害者を押したりひっぱったりしないでください。(不安になります。)
  • 誘導しているとき、周りの状況を伝えて下さい。
  • 方向を示す時は、時計の針の位置で伝えて下さい。(例えば、時計の文字盤による方向は、右は3時、左は9時、正面は12時と考えます。)

聴覚・言語障害者の場合

  • ラジオの情報、避難警報、火災の接近など教えてください。
  • 救助に来られたとき、「誰かいませんか。」と言われても聞こえないので分かりません。懐中電灯で照らすなどしてください。こちらは、声が出ませんので物を叩いたり、笛を吹いたりして知らせます。
  • 避難所で飲食物や生活用品の配給などの放送があった時、下記の方法で伝えてください。
    ・筆談(ひつだん):紙や手のひらに書いてください。
    ・読話(どくわ):あなたが話す口の形を見て読み取ります。
    ・手話(しゅわ):身振りで分かることもあります。
  • 親戚などに安否を伝える「災害用伝言ダイヤル171」をお願いした時は、引き受けてください。
  • 全ての聴覚障害者が手話をするわけではありません。見てわかる方法で伝えてください。

肢体不自由者(車いすなど)の場合

  • 家が住めないような状態や火事にならない限り、在宅で過ごす人が多いと思われます。安否の確認と水や食料などの必要な物資の配達をお願いします。
  • エレベーターが止まると、他の階に階段を使っていくことができません。援助者が複数必要です。
  • 車いすの押し方や、階段などの避難の方法は、障害者(および家族)と相談してください。

精神障害者・知的障害者の場合

  • パニックに陥っているときは、いきなり身体にふれないでください。びっくりして固まってしまいます。「大丈夫」「安心してね」や、「助けに来たよ」と声をかけ、安心・落ち着かせてください。
  • 現在の場所にいることが危険な場合は、避難場所など、安全な場所まで連れて行ってください。
  • 話し方については、わかりやすく簡単なことばを使ってください。話は短く切って、一問一答のように確認しながら話してください。
  • 言葉が出てこない障害者がいます。表情、身振り手振りなどをみて、ひとつひとつ確認しながら話してください。
  • できるだけ早く、家族や作業所などに連絡を取ってください。家族や職員の声を聞くと落ち着くと思います。連絡場所は、当事者用パンフレットやカードに書いてあります。

お問い合わせ先

杉並区障害者団体連合会
電話:03-5306-2627
ファクス:03-5306-2628

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このページに関するお問い合わせ

保健福祉部障害者施策課管理係
〒166-8570 東京都杉並区阿佐谷南1丁目15番1号
電話:03-3312-2111(代表) ファクス:03-3312-8808