令和4年7月11日 区長記者会見(岸本聡子区長就任記者会見)

 

ページ番号1075416  更新日 令和4年12月28日 印刷 

令和4年7月11日(月曜日)に「岸本聡子杉並区長就任記者会見」を開催しました。区長記者会見の様子はYouTube(ユーチューブ)杉並区公式チャンネルでご覧いただけます。

冒頭の区長コメント

皆さん、こんにちは。今日はよろしくお願いいたします。
私は、区民の声を区政に生かしてほしいと、多くの人に支援されまして、当選いたしました。杉並区57万人の命と暮らしを守るという大変な使命と責任を持ち、常に区民のための区政を行っていきたいと思います。私に投票された方のみならず、僅差で当選させていただいたことを重く受けとめ、私に投票されなかった区民の声や思いをより意識的に聞き、対話と理解を深めたいと思います。幅広い住民の提案を聞くことに最大の努力をいたします。
現在、物価高による生活への打撃、猛暑、そして、東京での新型コロナ感染者急増という3つの課題の中で、区民の暮らしや健康への懸念が高まっています。これらを緊急の課題と位置付け、自治体としてできることを最大限取り組んで参ります。行政職も政治職も初めての私にとって大切なことは、地域の課題や行政について多方面から、そして職員の皆さんからしっかり学ぶことだと認識しております。それがおそらく、対話を大切にするという区政を目指す私にとっては、良いスタートになるのではないかと考えています。対話と共有は、住民と行政の関係においてはもちろんのこと、議会との関係も含め、杉並区が物事を進める原則として掲げて参ります。
政策の中の住民参加についてです。私は、明確なビジョンに沿って進んで参りたいと思います。杉並区が日本で一番区政の透明性と説明責任が高く、住民参加が活発な自治体にしたい。気候変動問題に、自治体として野心的に取り組むこと。そして、例えばですけども、23区の中で自転車が一番乗りやすいまち、こういったことは、住民の方にも分かりやすい、1つのまちづくりの指標になるのではないかと思っております。そして、ジェンダー平等も進めて参ります。区民の声を聞く集会をいち早く開催いたします。開催方法については現在検討中ですが、毎回テーマを設定し、申込制と無作為抽出した区民から希望者を募るハイブリット形式で、バランスのよいデザインにしたいと思っています。年間8から10回の開催を予定しております。
公約の中で掲げた、さとこビジョンですけれども、私を擁立した住民の要求から出発し、選挙戦の間は、地域で当事者の団体を回ったり、街頭から寄せられた声を考慮して、共同で練り上げてきたものです。しかし、これを一気に実現しようというふうには考えておりません。また既に区が着手していることもたくさんありますし、選挙活動中の私の情報や認識不足も多く含まれていると思います。大切なことは、今までの杉並区の歴史、達成してきたこと、そして計画を十分に考慮して、さとこビジョンの中で優先順位、緊急性、実現可能性の仕分けをしっかりと行い、決めていくことだと考えています。行政の継続性は安定した区民生活の要です。良いものをしっかりと残し育てながら、修正が必要な部分は、職員や議会と協力して行って参ります。
次に議会についてです。議会での答弁も、職員のサポートを大いに得ながらではございますが、できるだけ自分の言葉で発信して参ります。全ての会派の質問を同じ重みで、公正、平等に扱い、きちんと調べて、誠実な答弁を心がけます。その前提として、全ての会派に等しく可能な限りの情報を提供します。区民のことを一番に考える地方自治で、与党・野党の構図をできるだけなくしていきたいと考えています。是々非々の、より質のよい深い議論を、議会で行うことを目指して参ります。
次に職員の方々についてですが、職員の今までの仕事や努力が生かされるために、できるだけストレスの少ない風通しのよい、働きやすい場、職場づくりが急務だと考えております。あらゆる種類のハラスメントのない、全ての職員が安心して、自分の能力を発揮でき、区民のために働ける職場を作って参りたいと思います。
選挙活動を通じて、公共の再生を訴えて参りました。コロナパンデミックを世界が同時に経験し、医療や保健といった公共の中枢的な機能が弱体化していること、そこで働く人たち、エッセンシャルワーカーがコストとして切り捨てられたり、圧縮されてきたことが明らかになりました。私は、区立施設と区の職員はコストではなく、杉並の財産ですと訴えて参りました。例えば、会計年度再任用職員の待遇の改善を含め、積極的に取り組んで参りたいと思います。人を大切にすることが、区民に良いサービスを提供する大前提だと私は考えております。
そして、これからのこの記者会見、今日が初めてとなるわけですが、この報道の皆さんとの今後のおつき合いについても一言、言わせていただきます。記者会見は、定例というわけではないのですが、必要に応じて、特に議会、定例議会の時だとか、議案が初めて出るときだとかに応じて、なるべく多く開催して参りたいと思います。その中では、記者の皆さんと懇談をするような時間、意見交換をするような時間も積極的に持っていきたいと思います。それから、雑誌やフリーランスの記者さんや、そして外国の記者さんも含め、参加したい方は、申し込み制で参加していただけるようにいたします。開かれた区政を実現するために、メディア報道の方々には、しっかりと区政をチェックしていただき、杉並区民はもちろんのこと、より広く杉並区の課題を報道していただきたいと私は考えております。
私からは、以上で皆さんのご質問をお受けしたいと思います。ありがとうございました。

記者質問

広報課長
はい。それでは、質疑の方に移らせていただきたいと思います。先ほど申し上げました通り質問ある方は挙手いただいてですね、ちょっと職員からマイクを渡しますので、マイクが来ましたら、会社名と名前を名乗っていただいた上で、ご質問いただければと言うふうに思います。始めさせていただきたいと思います。質問のある方は挙手いただければと思います。じゃすいません前の方からお願いします。
すいません。読売新聞の方どうぞ。
記者
読売新聞の渋谷と申します。本日はありがとうございます。3点、お伺いさせてください。今、さとこビジョンの話もされていたと思うのですけれども、優先順位の話も出ましたが、まず何から今後区政に手をつけていくのか、について具体的に教えてください。
それと、ささいな部分にはなりますが、NGOの職を残したまま、区長選に立候補されたと思いますけれども、そちらの職については辞されるのか、このままなのか。そちらについて教えてください。3点目になりますが、今、副区長の席が1席空いております。先日吉田副区長が任期満了で退任されたと思いますけれども、副区長の人事起用について何かお考えがあれば、最近は民間からの登用も結構増えておりますけれども、そのあたりのお考えを教えてください。
岸本区長
はい。最初のご質問についてです。何から手をつけていくのかということですが、職場の改善の話は、改善というか環境のきちんと優先的に見ていくというのは申し上げました。もう1つはやはりコロナ対策だと思います。杉並区は、2020年に、コロナでパンデミックになった後、医療機関と協力を図り、病床を増やし、他の区、他のどこよりも率先して、このような対策を進めてきたことを、私は、前区長の努力、皆さんの努力を高く評価したいと思っているのです。そして、今も、感染が増えている中で、既に保健所の体制、それから人員、区の職員の方々は、既に準備が、きちんと予測をしまして、準備を進めているということを本当に心強く思っています。ですので、私は、まずは、この大きな、今予測が難しい中で、ここにきちんと自分の力を、これからは自分がそのチームのトップとして、皆さんに色々今までのことを教えていただきながらしっかりやっていくということが、1つ、はっきりと、一番優先順位だと思っていることです。
もちろんこれにはですね、今のコロナ、長引くコロナの中で、生活や事業が大変になっていらっしゃる方が、杉並区の中にたくさんいらっしゃいますので、都の交付金の申請もすぐにできるということですので、これについては早急に区民の皆さんの生活と命を守るということを、私はずっと言って参りましたので、臨時交付金の申請は、迅速にそして効果的に行って、生活とそして事業者の皆さんをできるだけ守っていけるようなことを優先順位として考えています。3つ目、すいません2つ目は、NGOの職ですけども、私が勤めて参りましたトランスナショナル研究所は、6月の30日をもって退職いたしました。そして、副区長の席が一席空いているということなのですが、まだこれについては、具体的な検討などは全く行っておりませんで、これから今日から本当に初めてのお仕事ですので、今、お1人の副区長の方に助けていただきながら、その方とも十分に相談して他の方とも十分に相談して、慌てずにゆっくりと考えて参りたいと思います。

広報課長
よろしいでしょうか。次のご質問ある方は挙手をお願いします。はい、じゃあ後ろの、今の読売の方の後ろの砂上さんですか。よろしくお願いします。
記者
東京新聞の砂上と申します。選挙期間中に、岸本さんが区立施設の再編計画ですとか、あと、西荻の都市計画道路の開発計画を見直すというお話もされてたと思うのですけれども、そのことについては、今後どのように対応していかれるのかということをお伺いしたい。
岸本区長
はい。児童館をはじめとする施設再編成については、選挙で主要な争点であったわけですが、今年度から再編が進められる施設もございます。こちらについては、計画ありきではなく、利用者を始めとした幅広い区民や現場の職員の声を丁寧に聞き、これまでの取り組みをしっかりと検証した上で、今後の進め方について検討して参りたいと思います。道路に関してです。現在進行形の事業、特に西荻132号線ですけれども、今回の区長選挙でも大きな争点となりました。こちらについては、住民の意見を慎重に聞き取りながら、対話を深め、期間を定めて、関係住民の声を聞いていく、聞いて参ります。

広報課長
よろしいでしょうかね。続いて、はい。そのままどうぞ。
記者
検証進めていきたい、とはあったんですけれども、これは何か会議のようなものを立ち上げて、検証されていかれるのか、またそういうのをいつごろ立ち上げるのかということとあと道路のことも、住民の声を聞くということだったんですけれども期間を定めるということだったので、それも、いつぐらいまでというような何かこうスパン、目途みたいのがあるのかお伺いしたいのですが。
岸本区長
最初のご質問については、施設再編というのはかなり地域性があると私は思ってまして、何か1つの検証委員会みたいなもので行うよりも、地域別にきちんと見ていった方がいいんじゃないかなというふうに思っています。それぞれ課題も違いますし状況も違うので、特にこの、再編がもう決まっているものに関しては、重点的に早急にというふうに思っております。そこでやはり一番重要なのは、利用者、職員の方々の、利用者の場合は、お子さんたちも含めて、保護者の方も含めてお話を聞くという、そういう姿勢で、丁寧かつ迅速にやるには、やはりそのような、地域別の対応なのかなというふうに私は思っています。道路の課題ですけれども、確かにいろいろなことが、早急に進めなきゃいけないという状況があるとはいえですね、私の選挙での、一番、皆さんに申し上げてそして当選させていただいたことが、住民の、皆さんの意見を多角的に聞くということでそこから回答を探っていきたいという気持ちは今も全く変わりません。ですので、そのためには、とは言えですね、ずっとずっと、話し合い続けてるわけにはいかないということも重々承知しておりますので、このいつ、ということはちょっと今の段階では申し上げられないのですけれども、皆さんと職員の方々も含め相談しながら、その結果住民の声を聞く方法も含めて、検討して参りたいと思います。

広報課長
はい。よろしいでしょうかね。では次の質問に行きたいと思います。すいません。一番後ろの青いシャツを着た方どうぞ。
記者
フリーランスライターの畠山理仁と申します。よろしくお願いします。岸本さん選挙で国を恐れぬ自治体というのをおっしゃっていたかと思うんですけれども、区民の中には変わることを恐れている区民という方もいらっしゃるかと思いますので、まずはその恐れぬ自治体というのが、何なのかというのを区民の方にわかりやすく説明いただきたいのが1点。それから、変わることを恐れている区民の方には、どんな言葉で呼びかけますかというのが、2点目です。お願いします。
岸本区長
はい。国を恐れぬ自治体、ということです。これは私も選挙の前からです。私の自分の個人の研究者として、そしてヨーロッパで活動を20年間してきた中で、他の自治体ヨーロッパだけではなく、世界中の自治体と繋がりながら、自治体として命と暮らしを守るということを最優先順位にしたときに、そのときに、ときには国政や、私の場合ヨーロッパのEUですね、EUの政策とどうしても衝突してしまうことがあるという中で、自治体というのが、その区民、市民の命と暮らしを守るということを一番優先課題にしたときにそれを恐れずに行っていく。例えばですね、環境気候変動問題対策ですとか、どうしてもなかなか、一致を得られない国の国政やヨーロッパのEUの政策と一致を得られない。そして、特に大きいのはヨーロッパでは市場開放の問題です。ヨーロッパでは、EU全体27カ国ですけれども、全ての市場を開放するという政策がある中で、地方の経済を守っていく、いこうとすると、そのEUの競争政策と、市場開放政策に従わない自治体というのは、これは制裁される可能性があります。ただ、地方自治体の立場で考えますと、地方の経済や地域の事業者を守っていく、そして育てていくというのは、私は正統性のある重要な政策だと考えておりますので、そういった文脈で恐れぬ自治体という気持ちを、この言葉を別に使わなくても良いと思うんですけれども、私はやはり、地域経済というのを守っていく育てていくというのが、この杉並区でも、重要な課題だと思ってますし、全国、それは全国的な課題だと思っておりますので、これは、たとえ国の政策と、もしくは都の政策と、杉並区で行われた議論というのが、違った場合にでも、恐れずに、進んでいく民意があって、議会できちんと同意がある場合というのは、恐れずに進んでいくということが、申し上げたいと思います。そして、変わることを恐れている区民、よくわかります。杉並区、私はとても強調したいと思うんですけれども、杉並区というのは、かつても、そして今も文化と福祉のまちだと思っております。そして杉並区が今まで脈々と作ってきた財産、運動、そして区政という物の、本当にすばらしさ、そしてまちなみ、文化も本当にこれを全てを含んでですね、これをみんなで守っていきたいという気持ちは、私は全く同じです。そういう区民の方がたくさんいらっしゃるということも、強く認識しておりますし、そこは一致しております。もし、場合によっては、もっと議論が必要になるのかなと思う場所として、やはりジェンダー平等や多様性の、例えばですけどもパートナーシップ制度のような、もう既に国でも、都でも世界でも話し合われてることについて、杉並区がどのように考えていくのか、もう既に議会でも話されておりますけども、こういった分野でいろいろ多様性が、すいません、いろんな意見がある分野というのは、そうですね、区民の方々と、もしそれを変わることが恐れてるということでしたらば、やはりこれは皆で議論しながら、特にジェンダー平等、マイノリティーの方たちの視点に立って、それが杉並区にとって、長期的には、豊かな、まぁ多様性は力であると私は考えておりますので、それが全員にとって豊かな幸せの結果になるように、これもたくさんの区民の方々と議論をして参りたいと思います。

広報課長
よろしいでしょうかね。はい。では一番前の方どうぞ。
記者
フリージャーナリストの三宅と申します。ちょっとお伺いしたいのが、情報公開、というものについて、岸本区長はどのようにお考えになっているのか。例えば公文書の管理の仕方とか、あるいは情報公開、まあ具体的に言いますと前区長の時代に、区長予定表というのがあって、これを随時廃棄文書だということで、毎日廃棄をするということがあってこれかなり問題になったんですね。そのほかに、例えば情報公開請求を受けて、本来なら管理をちゃんと保管しなきゃいけない文書を、実は大量に廃棄をしてたとか、そういった問題がたくさん、実は起きてたんですね。そういうことも含めて、公文書の管理の仕方、情報公開のあり方についてどのようにお考えになってるのか、それをお聞かせください。もう1つお伺いしたいのが、前区長の時代に、非常にそのいわゆる腐敗と言われるような事件が、議会なんかでいくつか指摘をされていたんですけど、具体的に言いますと例えば阿佐谷区民センターという施設が新しくこの4月にできましたけれども、その指定管理者の業者の選定をめぐって、その職員の方とそれから区長が一緒にゴルフ、泊りがけでゴルフに行ったとか、そういった問題が今裁判にもなってるケースがあるんですけども、いわゆる行政の腐敗、というものをどうやって防ぐのかってのは非常に大きな課題じゃないかと私は取材をして思うんですけども、その点について区長、どのように、政策としてお考えになってるのか、その2点をちょっとお聞かせください。
岸本区長
はい。今いただいたご質問の趣旨と私は非常に強く共感をする部分があるんですけれども、情報公開については選挙戦からこれは、まず、対話の区政というのを考えたときに、対話というのは、情報がないと対話ができないですよね。その情報というのを全ての関係者、全ての人が持っている状態、同じ情報を持ってる状態でないと議論すら始まらないというふうに私は考えていますので、この情報公開というのは、進めれば進めるほど、全ての人に、利益があると思っています。区民にも、職員にも報道の皆さんにも、と思ってます。そのやり方については、いろいろな自治体の良い事例がありますので、勉強しながら、杉並区ができるだけ迅速に情報公開のインフラストラクチャーを作っていくということを、職員の方々と協力しながらやります。で、ただ情報というのは、たんに公開されてるだけでは、使い勝手が悪い部分もあると思うんですね。公開されてるということが前提の上で、そしてそれ区民がどのように使いやすく、報道の方たち、議員の方たちが、全ての方たちが使いやすくするためのこれは私はインフラだと思うんですけども、これも先進自治体に学びながらやって参りたいと思います。公文書管理です。この1日で破棄、1年で破棄ということが今まで行われてきたということも私も学びました。これは、きちんと保持するべきだと思います。ですので破棄する理由が特にないと思いますので、公文書管理条例を定めることが、いつできるのかわかりませんけれども、そうでなかったとして、まだできなかったとしても文書というのは基本的にきちんと管理していくという、行政の基本的な姿勢ということだと思います。私は行政というのは間違いを起こさないと全く思ってませんので、間違いが起きたときに、きちんと立ち戻れる、そして報道の方、区民の方が、情報請求をしたときに、きちんと公開されるという大原則を持ちたいと思います。情報公開を、請求するっていうことは、多くの区民の方にとって、とても垣根の高いことだと思いますので、それが必要になった場合はするんですけども、情報公開を請求しなくても、やはり常に情報が公開されてる状態というのが理想であるかと思いますし、公開請求をしたときに、いろいろなものが、なんでしょう、黒塗りになって出てくることも多かったというふうに聞いておりますけれども、公開、私は説明責任と情報公開というのは、ともに一体であるべきだと思ってまして、説明責任が高い行政というのは、区民にとっても、職員にとっても利益のあることだと思っていますので、これは一体として進めたいと思います。行政の腐敗のことを、ご質問いただきました。今までどのようなことが起きたかということについて、私が、皆さんが知ってる、報道の方とか、区民の方たちが知っている以上に知ることができるのかどうかは、分からないんですけれども、区政が、区長が変わったことによって、少なくとも一番変わらなければいけないというのが、先ほどの公開性透明性とも関連しておりますけれども、この不透明感がない隠し事のない区政というところでは、やはりこの、区の事業に関して、どのような、まぁ区の事業者の方に頑張っていただくというのは当然ですよね。これは区の施設の建築だとか、維持管理に関して、区の施設の方に、もう一生懸命やっていただくんです。ただそれを、きちんと公正公平に、できるだけ多くの事業者の方にやっていただくというのが、それが杉並区全体の経済の利益になると思いますので、これは過去のこととは切り離してですね、公正公平な事業者選定をやっていきますし、それから、公共、すいません、公契約条例のような素晴らしい条例も杉並区にはございますので、この公契約条例をもっと生かすような取り組みも検討しながら、進めて参りたいと思います。

広報課長
よろしいでしょうかね。はい。そちら挙手されてる方。
記者
日刊建設工業新聞の林と申します。ご就任おめでとうございます。ちょっとすいません2点ほど質問になるんですけれども、公約の中で、再開発とか、道路の拡幅について、区民の皆さんもしっかり意見を聞いて、進めていくという話をされていました。今、これについてですね、今、区長がお考えになっている理想のまちづくり、先ほどちょっと自転車に乗りやすい街とかっていう具体例もありましたけれども、やはりこう、年々大雨とか、地震とか災害もどんどん激震化していると言われてる中で、本当に区民の皆さんが安心して暮らせるまちをどういうふうにつくられていくのか、そのあたりのお考えをお聞かせいただきたいと思います。
岸本区長
はい。本当に今直面している、それぞれの道路、それぞれの開発、再開発の問題が、課題が私たちの目の前にあるということは事実ですよね。その上で、質問にあったように、どのような杉並区をまちづくりを長期的に目指していくのかということは、やはり私は自分として区長として一歩下がって、今私たちがいる場所、世界の中でいる場所というのをきちんと確認したいと思います。私は子どもたちの将来世代が、この環境をこれ以上悪化させずに、そして、この環境を引き継いでいけるということ、更には、防災対策、この命を守るということにおいて防災対策と、そして環境問題、気候危機、気候危機問題、気候変動問題というのは、一体で進めていかなければいけないと思っています。
その中で、子どもたちの将来の環境を守るという視点から、それぞれの課題にはもちろんきちんと迅速に対応していくんですけれども、将来的に100年を先を見据えて、どのような杉並区でありたいのかということに関しては、私はこの気候変動問題を非常に強く深刻に受けとめておりますので、そこに反しないように、これはもう世界、杉並区だけではなくて、世界全体の人類の課題だと思っております。
そして今、2050年までにゼロカーボンということで、2000年比でCO2排出量を50%削減するということが、国と都、そして杉並区でもゼロカーボン宣言ということで、足並みがそろいました。ただ、このゼロカーボン50%削減、さらに言えば2030年までに100%削減なんですが、2050年までに。2030年までに50%削減しなきゃいけないんです。この意味というのが、どのようなことなのか、これは再生資源自然エネルギーを導入するとか、電気自動車に置き換えるとか、その程度のレベルのことでは、達成できる目標ではありません。これはもちろん、専門家、世界の専門家日本の専門家も、重々指摘していることです。ですので私はこの杉並区というのが、この問題について真剣に取り組むべきだと思っておりまして、専門家の意見を聞きながらですね、そういったことを中心に考えた上でのまちづくりだというふうに思っております。
記者
ありがとうございます。すいません、もう1個。
広報課長
続いて、どうぞすいません、いいですよ。
記者
あとは民間委託の見直しというのも公約に書かれてたんですけどやっぱりこう限られた財源っていう中で、もちろんその、いろんな問題、懸念あると思うんですけれども、財源が限られている中で民間委託っていうところを1つの選択肢として各自治体、今導入するのが増えてるんですけれども、そこについて、区長の今の考えをちょっと教えていただけますでしょうか。
岸本区長
はい。これは選挙の公約でも言って参りましたが、私の自分のこの選挙の前の仕事の中で20、15年間ぐらい研究してきたテーマでもあるんですね。公共サービスの管理と、そして所有という、所有と運営をどうしていくのかというのが、私の1つの研究テーマでありましたけれども、これについてまさにこの具体的な課題として今区長として取り組むことになります。私が一番今思っていることは、今、この民営化民間委託の政策というのは、長い物ではもう30年、短い物でも10年20年のレベルで、ここ杉並区だけではありませんけども日本中で進んできたことでございます。その検証というのが比較的できていないというのが私の認識です。これ杉並区だけの話じゃありません、全体です。で、その検証するとはどういうことかというと、まず利用者の視点から、そして働く人の視点から検証する、そしてもちろんコストの視点からです。これはサービスの質と、コストですね、利用、その、そのバランスということなんですけれども、特に働く人の方たち、利用者たち、利用する方たちの視点というのが、この評価の中になかなか含まれてこなかったというのが世界の状況ですので、これはきちんと、労働条件と利用者の視点から検証する中で、費用対効果ですよね。この区の財政と、それからコストというのを、決めて考えていくということです。この前提として、民営化とか民間委託がコストが下がるというふうに、これはなんでしょうね、証拠があるというわけではないんですけれども、これは世界中で言われていることです。この、この検証というのが、これすいません杉並区だけの話じゃないんですが、かなり進んでいるんです。そこには、そこの費用と効率化について、民営化の方が優れているという、学術的実体的な事実はないというのが、今の調査の最前線でございます。これを私はもちろん自分のこの今の仕事の前からずっとそういったことを取り組んできたんですけれども、こういった、ですね、大きな、先ほどもですけど、区の中だけを見ていては見えない部分というのがあると思うんです。少しこう大きく下がってですね、全体を見た上で、まさに、杉並区が抱えている民営化の、民間委託の課題については、杉並区として丁寧な検証をしっかりとやって参りたいと思います。その上で、このまま進んでいけるのか、そして財政を悪く、悪化させない形で進んでいけるのか、そういったことを検討して参りたいと思います。

広報課長
すいませんちょっと大分時間が迫ってきてしまってますので。
岸本区長
できれば女性に
広報課長
そうですね。今挙手した方でちょっと終えさせていただきたいと思いますが、挙手をちょっと123456…すみません7名、非常に多いのですいません手短にお願いできればと思います。今女性にと、ございましたが女性の方はいらっしゃいましたでしょうか。
では、はい。
記者
岸本聡子YouTubeチャンネルの溝口と申します。先ほど、恐れぬ自治体の話も出たと思うんですけれども、この会見を今聞いている全国の皆さんに、今杉並区から伝えたいメッセージがありましたらお願いします。
岸本区長
そうですよね。これ中継されてるっていうことですよね。ごめんなさい、恐れぬ自治体についてですか?
記者
恐れぬ自治体の話も出ましたが、今、この会見を聞いている全国の皆さんに、杉並区から発信したいメッセージがありましたらお願いします。
岸本区長
はい。分かりました。杉並区でこのような大きな変化が起きているということが、多くの人にとって、勇気を与えていたり、もしくは希望となっているような、こともあるのかなというふうに思っております。私はこの杉並区で、この地方自治から命と暮らしを守る政治、そして草の根の民主主義、そして二元制の中で、議会で良い議論をして、区民のことを常に考えた、一番に考えた地方自治というのが、できるんだ、やっていこうと思ってるんだっていう、それをですね、今も皆さんにお伝えしたいし、これからずっと伝えていき続けたいと思います。大変なことはたくさんあるということは皆、重々私も含めて重々承知ですし、冒頭に申し上げたように、これからは私のことを指示してくれた人じゃない方たちの声、そしてその人たちの思い、心配事。それをきちんと聞くことによって、そして理解することによって、前に進んでいけると思っています。
全ての方と一致できると思うのは、よい杉並区、そして、子供たちを守っていくとか、良い杉並区をつくりたいということに関しては、これは、皆が杉並区に住んでいる皆と一致できることだと思ってますので、そのやり方、やり方は、この対話を中心にしていくというような、新しい地方自治のあり方というのが、全国でも、皆さんに勇気を与えられるように、一生懸命頑張って参りたいと思います。

広報課長
はい。では順番に奥から行きますか、一番前の、はい。
記者
NHKの鵜澤と申しますよろしくお願いします。ジェンダー平等や、多様性を大事にしていきたいということなんですが、具体的に検討している施策などはございますか。
岸本区長
はい。まだ施策というか、まだ本当に今日が就任したばかりで、これから、もちろんこれからなんですけれども、職員の方々に、私がメッセージとして言いたいことは、今は女性の部長さんが1人もいらっしゃらないと思うんですけれども、やはり時間がかかると思うんです。というのも、やはり女性の方たちが、職員の方たちが、この仕事をしたいと思っていただかないといけないし、そこには時間がかかりますし、課長職から、その先にあることだと思うんですね。ですので私は、まず、この、特に女性の方、もしくはマイノリティの方が、この区政の中で一生懸命仕事をして、まずその発掘ですよね、潜在的な能力を発掘するということは、積極的にやって参ります。その中で、その方たちがやりたいと思っていただけるような、職場環境の中で時間をかけて、女性の幹部職員を増やしていけるのかなと。でも時間がかかるということは重々認識しております。

広報課長
はい、ではお隣の、はい。
記者
毎日新聞の東海林と言います。公共の再生という、まぁ新自由主義が広がっていく中で、公共の再生ってのは、世界各国の中で大きな動きになりつつあると思うんですけども、岸本さんが目指す住民参加型、まぁ直接民主主義に近いような形のですね、区政をということをおっしゃってらっしゃるんですけども、そのモデルとするような体験とかですね、モデルとするような行政体、ヨーロッパでの経験も含めてですね、もしあれば教えていただきたいと思います。
岸本区長
はい。かつての立場でしたら研究者として、たくさん申し上げることがありまして、これを今の立場で、それが変わるのかどうかというと、どうなんでしょうね。変わらないのかなと私は思っていますけれども、新自由主義の限界というのがやっぱり一番見えている、見えるのが、地方自治だったり、地方経済なんだと私は思っています。ですので、地方経済、地域経済をしっかりと見て、何が地域経済を長期的に、そして持続可能に、そして新しいお仕事ですよね。まさにこの先ほど言った気候変動問題といったときというのは、これは環境を守るということは、何かこう、止めなきゃいけないことというよりはもちろん作っていく作業なんですね。新しい産業を作り、そこに、そして知見だとか、技術、そしてその仕事を生んでいくという、大きな可能性のある分野です。ですので、こういったことを見たときにですね、新自由主義をどうするかというふうになると、なかなか対立も多いですし、かつ、その議論をしている時間というのは、そんなにたくさん残されてるわけではありませんので、むしろその気候変動問題にきちんと対応していく新しい地域経済ということを考えましたが、もちろんこの仕事を守っていく、そして公共の、特に行政のお仕事に関しては、命と暮らしを守る、そのお仕事そのものが、その人たちが、この命とか、精神が擦り減ってしまう状態では、これはやはりどうしても持続可能でないと思うんです。これは新自由主義を持ち出すまでもなく、当然のことだというふうに私は思ってますので、そういう、先ほど言った、働く人たちがまず働きやすいということ、そして地域経済を、長期的にそして持続可能に盛り上げていくということに、そこに一生懸命やりたいと思います。その中には地域経済という杉並区の地域経済というのは本当に多様性があると思っておりまして、土建や、建築だけではなく、音楽文化、そして、小規模の商店街はもちろんそうでございます。特に文化、文化やスポーツ、に関しては、もっともっと、きっとたくさんの方が関わっていらっしゃるので、もっと支援したり、盛り上げていく余地があると思ってまして、その地域経済の多様性というのも含めて、しっかりと支えていく、そしてその方たちが、元気に生き生きとやっていけるという、地域経済を目指していく。これは私の言う、公共の再生でもあり、新自由主義にこう静かに対抗する自治体の戦略ではないかと思っております。

広報課長
よろしいでしょうか。うしろの方、手挙げてましたかね。その後ろの方で紺色の、はい。
記者
毎日新聞千脇と言います。これからよろしくお願いします。ちょっと2点あるんですけれども、今日、今朝、登庁の際、自転車でこられたと思うんですけれども、まずその何ていうか込めた思いと、あと、これから登庁される場合は、基本的に自転車を使うのかっていうところと、あともう1点、もしこれ、お考えがあればで良いんですが区長としての呼んで欲しい、なんか、名称というかですね。なんか普通にこう、区長と呼んで欲しいのか、それとも何かこう、職員にこういうふうに呼んで欲しいみたいな、なんか希望があれば教えてください。
岸本区長
はい。ありがとうございます。はい。通勤は、自転車で行います。私が住んでいるところから、13分、14分ぐらいで、自転車で来れますし、電動自動車も自動車じゃない、自転車を購入して気合いを入れて参りましたので、これからも。まぁ雨の日とかそういう日は、何といっても電車も便利なんですよね。私は公共交通と自転車というのが、非常にこれから重要な手法だと思って、モビリティということを考えても、まちづくりとして考えても重要でありまして、特に私は電車でも便利な所ですので、自転車に乗れないときは、例えば雨が降ってるときとか、そういう時は電車で参ります。それ以外は自転車で、きます。呼び名については、これは私の希望ですけれども、できれば、選挙中も言ってたんですけども、もう一番呼んで欲しいのやっぱ聡子さんですね。区長よりも、岸本さんでもいいですけど聡子さんとか、岸本さんって言っていただけるのが私は一番うれしいなと思いますが、それはね、皆さんそんなんじゃ困るっていう方もいるのかもしれないし、文化というのもありますからね。それを尊重して、自分としてはもう本当にどんな方でも、聡子さんて、私のことみんな他の人たちは、聡子とかサッチャンとか言ってますので、全くそれに、なんでしょうね。聡子さんが一番うれしいかなと思います。

広報課長
ではこちら側で前の方、どうぞ。
記者
ジャーナリストの寺澤有です。1問ずつ短く聞くので岸本さんも1問ずつ短く答えていただきたいんですが、最初の質問ですけど、まずこの記者会見の、この記者会見録ってものが杉並区のホームページには掲載されていません。これ今どきこんなとこ珍しいなと思うんですが、今日の記者会見から記者会見録をちゃんと掲載して欲しいです。その際には、職員が1問一等形式にまとめたようなものではなくて、きちんと文字起こしをした正確なものにしていただきたいんですけどこれは約束していただけるんでしょうか。
岸本区長
約束は私まだ職員の方とお話してないので、今いただいた情報認識した上で、職員の方に私からお願いしたいと思います。
記者
えっとこの杉並区は記者会見と記者懇談会というものが2つあるらしくて、この記者会見、多分おそらく我々の認識としてはこの記者懇談会というのは、その区長が自分の気に入った人たちを呼んで気に入らない人たちを排除してやるもんだと。そういうことだと思うんですけど。そういうのはやめて、この記者会見に一本化してもらえませんか。
岸本区長
はいそのように思います。記者会見の中で、懇談的な意見交換もできるような余裕を持って、全くそれは皆さんに公開された形でということは、私から私の意見です。
記者
はい。今時間的余裕のことを言いましたけど、これ、これ、今日なんか記者会見なんか明らかに時間が短くって今もう司会の人はもう打ち切ろうとして必死ですけど、この時間がもう来たからっていう質問をですね自分に都合の悪い質問を打ち切らせるってのはよく為政者の人やってることなんで、そういうのはやめてもらいたいんですがちゃんと時間取ってここはちゃんと時間長くとってもらえるんでしょうか。
岸本区長
どのぐらいの時間が適当だと思いますか。
記者
岸本さん非常に答弁が長いので
岸本区長
すいません。
記者
それはやっぱり1時間半は見ないと駄目だと思いますけど。
岸本区長
なるべく短くまとめるっていうことも私が努力しなきゃいけませんね。
記者
はい。ですけど途中で時間切れだからって打ち切るのは絶対にやめて欲しいと思うんですがそれはどうでしょうか。それはそういう指示はしないし、職員がそういうふうなことをやろうとしたら、ちゃんと答えますよってちゃんと答えるんでしょうか、それとも時間切れだからって逃げちゃうんでしょうか。今後。
岸本区長
今さっきも言ったように、全員の質問の手を挙がったところまではっていうふうにまとめ、しっかりしていただいたのであのやり方が私は公正かなと思いました。
記者
それで今回ですね記者会見で、岸本さんは職員に学ぶとか助けを借りるってことはもう何回も言ってますけど、この区役所ぐるみの腐敗が指摘されてる前区長の問題があって、それの批判票を集めて当選してるんで、それで何で職員に学び助けを借りるって話になっちゃうんでしょうか。
岸本区長
それはですね、行政というものの継続というのが、区民生活を守るために、非常に重要だと思ってるからです。
記者
はい。で、最後にちょっと1つなんですが、こちらの三宅勝久さんと私、あと後ろの畠山理仁さんも、昨年の8月からですね、横浜市の山中竹春市長の記者会見にフリーが参加できるようになってから行ってますけれども、最初だかは山中さんもそういうようなことをおっしゃってたかと思うんですが野党共闘で当選して、しかしまぁ2、3カ月したらですね、もうその職員の方々に学んだり助けを借りたりしてですね、もう記者会見も、記者会見も最初は我々フリーが出てる、定例会見出てたんすが定例以外の会見というのをやり始めて、それには我々フリーには連絡しないと、何か要請しても連絡する日、時間がないとか、そういうような口実をつけてフリーを排除するようになりました。
で、もう今現在、定例会見は、山中市長が答えないで職員が答えてます、しかも。今こうやって岸本さんご本人が答えてるけど、今度後ろにいる人たちを前に出てきて答えるようなそういうスタイルにはならないという保証はあるんでしょうか。あとフリーを排除しないと保証もあるんでしょうか。
岸本区長
全てについて保証というよりは私は最大の努力をしていきたいと思います。
記者
わかりました。じゃもうとにかくそういう結果をわかったときに改めて質問します。
岸本区長
はい。ありがとうございます。

広報課長
はい、じゃ挙手されてる。すいません。
記者
建設通信新聞の建設専門誌の畠中と申しますが、今中瀬中学を改築が控えているみたいなんですけど、最近ヤングケアラーの増加とか、本当に物価のこととかですね、本当に困っている子どもさんたちも多い中でですね、マイノリティーの方の悩みとかってなかなか見えにくいのではないかと思うんですけど、そういったところを踏まえて教育環境の整備について改めてお気持ちのようなものを聞かせてもらえればと思うのですが。
岸本区長
はい。これは私の中心的な姿勢、それから方向性等もあるんですけれども、ヤングケアラーのお話いただきました。こういった、ヤングケアラーだけじゃないですよね。いろんな実態というのが、まず区で、どこまですでに把握されているのか、これはきちっといろいろな調査が行われてると思いますので、それを見た上で、そこがまだ及んでいない部分というのは、丁寧な調査をしていきたいと思います。調査があって、初めて政策というものが、区民のためになる政策というのは出てくると私は考えておりますので、特にヤングケアラーという新しい問題について課題については、もしまた調査が全く行われてないとすれば、すぐそれに着手したいと思います。

広報課長
では、あと1人だったと思いますがどうぞ。
記者
タウン誌やっております松葉です。区制90周年に絡んでの質問になります。今現状はどういうことになるか、文化っていうものに対して大きなものは皆さん、区長、区役所、区民の皆様の意向を酌んで進めていくことは当然行われていくでしょうけど、おざなりになっているのが、文化、歴史・文化です。今の現状から言いますと、荻窪に定年迎えてきた人たちが、今まで仕事一生一点張りで改めて自分の住んでる所はどこだろう、どんなまちだろうかと。あるいは田中区長が待機児童ゼロを境にしてヤングファミリーが来て、その他で、結局これからその荻窪はどんな町であろうかというようなものの中に、意外に若い人がまちに関心持ってないと、歴史に関心持ってないというものの現状があります。まちを知ることがまちをつくるベースとなると思うんですけども、そうした中でそういう、まちを知るチャンスというのはないということですね。小学生、辛うじてあるかどうかわかりませんが、そのあたりから、小学生から区民づくりっていうのはね、小さいときからこうやることによって、例えば今回あった投票についても、区政にも関心を持つような区民づくりをされていったらどうかと思うんですが、ただ、ともかくそのためには、歴史を知ってもらいたいと思ってますのでいかがでしょうか。
岸本区長
今のは、ご意見ですよね。ありがとうございました。しっかりと受けとめて私もそのように思ってますので、90周年について事業につきましては、杉並の文化と、歴史と文化を共有し、後世に伝え、100周年につなげていくという、事業を重視する一方で、コロナ感染症の収束が見えない中で、大規模なイベントにかける経費は縮小するなど、予算の効率的な執行に努めたいと思っております。ですのでご指摘のように文化を伝承する、伝えていくということは、長期的にこの90周年を通じて行って参りたいと思います。

広報課長
はい。すいませんちょっと時間も限られた中でですね、これで質問を終わらしていただきたいと思います。それでは岸本区長就任記者会見、これで終了になります。どうもありがとうございました。
岸本区長
ありがとうございました。

 

このページに関するお問い合わせ

総務部広報課報道係
〒166-8570 東京都杉並区阿佐谷南1丁目15番1号
電話:03-3312-2111(代表) ファクス:03-3312-9911