令和4年9月5日 区長記者会見

 

ページ番号1077308  更新日 令和4年11月2日 印刷 

令和4年9月5日(月曜日)に「杉並区長記者会見」を開催しました。区長記者会見の様子はYouTube(ユーチューブ)杉並区公式チャンネルでご覧いただけます。

冒頭の区長コメント

皆さんおはようございます。本日はお集まりいただきましてありがとうございました。それでは記者会見を始めます。
私が7月11日に区長に就任してから2カ月がたとうとしています。これまでの間、区政の現状と課題をしっかりと学び、理解を深めて参りました。8月の下旬には丸3日間をかけて、30カ所を超える、区立施設やまちづくりの現場に足を運び、これまでの区政の蓄積や成果を見聞し、認識を深めてきたところです。区民の皆さんが利用している児童館、ゆうゆう館、区民集会所、中高生の居場所である「ゆう杉並」、保育園、小中学校、図書館、新しくできた子ども・子育てプラザ、コミュニティふらっとなど、多岐にわたります。施設再編成がどのように進んでいるのか、事業者や利用者、現場の職員のお話を聞くことができました。
選挙でも主要な論点になりましたが、都市計画道路についてですが、7月に都市計画審議会に出席いたしました。2050年までに、脱炭素、ゼロカーボンを達成するという大きな目標を、基礎自治体が達成するために、審議委員の皆様からご意見を伺いました。事業認可が下りた道路計画も、これからのものも、近隣の住民はもちろんのこと、将来の杉並がどうありたいかを、広い議論と対話を尽くす努力をして参ります。
率直に申しまして、多くの方々に支えられながら、1日、1日を必死で走り続けている状況です。まだまだ至らないところもあるかと思いますが、このたび、私にとっては、最初の議会を迎えることになりましたので、まずは記者の皆様に、また動画配信をご覧になっている区民の皆さまに、第3回区議会定例会に提案する補正予算案などについて説明させていただきたいと思います。
今回の補正予算は、ワクチン接種や、コロナ禍における原油価格・物価高騰により打撃を受けた区民生活への支援などを図るため、70事業について、総額170億5,848万円を計上いたしました。
主なものといたしましては、オミクロン株対応ワクチン接種や、国の臨時特別給付金の対象外となった「区民税均等割のみ課税世帯」への区独自の給付金の支給、学校給食費値上げ分の保護者への助成、中小企業への融資制度の拡充、プレミアム付商品券の発行などが挙げられます。
これらは、国の「新型コロナウイルス感染症対策地方創生臨時交付金」を可能な限り利用しながら進めていく考えです。
それでは、項目ごとに、お手元の資料も併せてご覧ください。まずは4ページでございます。
最初に、新型コロナワクチン接種に関する経費について、ご説明をいたします。現在、新型コロナワクチンについては、国から、オミクロン株に対応したワクチン接種開始の方針が示されております。これを受けまして、区においては、10月半ば以降をめどに接種を開始できるよう、必要な経費を計上いたしました。オミクロン株対応ワクチン接種は、1・2回目の接種を完了した全ての区民、約45万人が対象となります。希望する区民の方がスムーズに接種を受けられるよう、9つの接種集団会場を設けるとともに、引き続き区内医療機関にご協力をいただき、個別接種を進めて参ります。なお、国は9月中に接種を始めることも想定しておりますので、はっきりと方針が示されましたら、既に開設している集団接種会場において速やかに接種を開始するなど、柔軟かつスピーディーに対応して参りたいと考えております。
次に6ページをご覧ください。杉並区生活応援給付金についてご説明いたします。
長期化するコロナ禍の中で、追い打ちをかけるように物価が上昇し、区民生活は大きな打撃を受けています。区民の生活・暮らしを支援する取り組みとして、国から、住民税非課税世帯に対し、臨時給付金が支給されていますが、所得をわずかに上回っていることで、給付の対象にならなかった世帯の方からも、「生活が苦しい」「支援をして欲しい」といった声が、私のもとに寄せられていました。こうした区民の状況を踏まえ、非課税ではないけれども、決して生活に余裕があるわけではない「住民税均等割のみ課税」されている世帯の方、約7,000世帯に対して、区独自の給付金を1世帯当たり5万円支給したいと考えています。多くの対象者の方に申請していただくため、申請書を区の方からお送りする「プッシュ型」の方法で周知の徹底を図りたいと思います。
なお、申請する手間を少なくして、かつ給付事業を迅速に進められるように、従来の郵便などによる申請に加え、電子申請ができるよう準備したいと考えております。
次に8ページをご覧ください。中小企業の融資制度の拡充についてご説明をいたします。
区では、中小事業者に対して、経済の急変などに対応するための支援策として、中小企業資金融資あっせん条例に基づく各種融資制度の運用を図ってきました。しかし、今般の物価高騰などによる影響を受けた中小事業者が、なお苦境に立たされていることは容易に想像ができます。そこでさらなる支援策として、本制度の特例措置を講じ、資金調達の充実と負担軽減を図ることにいたしました。具体的には、最近3カ月間などの売上高と前年同期の売上高を比較して、5%以上減少している中小事業者に対し、融資限度額をこれまでの700万円から2,000万円に引き上げまして、そこに融資に係る信用保証料の全額を補助いたします。
次に10ページをご覧ください。プレミアム付商品券などの事業についてご説明いたします。
コロナ禍においては、区民はもとより、区内店舗も依然苦しい状況にあると認識しています。こうした区内店舗、区民生活を支援するため、キャッシュレス決済によるポイント還元事業及びプレミアム付商品券事業を実施します。まず、ポイント還元事業についてです。期間は年末商戦にあたる12月を想定し、区内の対象店舗でキャッシュレス決済を利用した場合に、支払金額の30%を、1ポイントが1円となるポイントとして還元します。還元の上限は1回の決済で2,000円分、期間中で7,000円分までとします。また、ポイント還元に続いて、来年2月から5月までの期間には、スマートフォンをお持ちでない方などにも配慮した紙によるプレミアム商品券を発行します。区内対象店舗で利用できる30%のプレミアムをつけますので、1セット5,000円で購入して、6,500円分を利用することになります。
販売総額は4億円、1億2,000万円のプレミアムがついて、買い物ができる総額は5億2,000万円となります。
13ページをご覧ください。学校給食費の助成についてです。
学校給食は区立学校に通う約2万9,000人の子どもが安心して学ぶことに欠かすことのできない絶対必要なものです。給食の質を向上させながら、給食費の保護者負担を減らしていくことを、私が選挙公約に掲げてきましたのも、そうした強い思いが根底にあるからです。
今回、まずは給食費の増額分について、保護者負担を減らすべく、予算を計上しましたので、ご説明いたします。
給食費については、これまでも食材価格の上昇などを勘案して、2年から3年の間隔で改定してきました。本年4月においても、給食の質を維持するために、3年ぶりに4円から6円増額したところです。
しかしながら、ウクライナ情勢の影響などから、物価はさらに上昇し、5月の各小中学校で実施した給食の実績は、改定後の給食費を平均で5円から9円上回る結果となってしまいました。
もとより、コロナ禍における物価高で区民生活が打撃を受けている状況ですので、4月に増額した分をさかのぼって、保護者に補助し、同時に改定後のさらなる物価上昇分を学校に支給することで、保護者負担の軽減を図りたいと思います。
また、今年度、給食室の改修工事を実施する学校の各家庭においては、お弁当を持参していただくことになりますが、お弁当の準備には通常給食費以上の費用が生じることが考えられます。そこで、改修工事期間においても、提供している牛乳代金相当分について補助することとし、負担の軽減を図りたいと思います。
14ページをご覧ください。区立学校への生理用品の配置について説明いたします。
現在、区立小中学校に在籍している児童・生徒の生理用品は、児童・生徒が家庭から持参していますが、コロナ禍での物価上昇により、生理用品の準備もままならないご家庭もいらっしゃるかと思います。もとより、本人が忘れてしまった場合などに、入れ替えのため不要となった防災備蓄の生理用品を学校から渡していましたが、子どもが先生に申し出ることなく、気軽に利用できるよう、学校の女子トイレなどに設置することを想定し、10月から小中学校、養護学校に配布します。
15ページをご覧ください。文化芸術活動助成金についてご説明いたします。
区は、コロナ禍においても、アーティストなどが、文化芸術活動を継続し、また区民が安心して芸術を鑑賞できるように、事業に係る経費の一部を助成しています。
今年度は、直近3年以内に区内で、文化芸術活動事業を2回以上実施した実績を持つ個人または団体を対象に、25件ほど募集したところ、90件近い、申請があったことから、さらに25件程度助成するための追加経費を計上します。助成額は、1事業に当たり上限40万円です。
余談になりますが、先日、私も座・高円寺で高円寺阿波おどりの舞台公演を、ウクライナからの避難民36名の方々とともに鑑賞させていただきました。
その時間は、本当に心躍る晴れ晴れとした気持ちになり、長引くコロナ禍、戦禍を逃れての生活といった状況において、文化芸術は、より大きな力を人々に与えてくれるのだと実感したところです。これまでの区の取り組みは、しっかりと継承したいと考えていますので、ぜひ多くのアーティスト、文化芸術事業者の方々に応募していただきたいと思います。
その他、高齢者インフルエンザ予防接種の自己負担無償化や、公衆浴場の燃料等に対する助成、久我山西自転車駐輪場に隣接する用地取得に要する経費などについて、補正予算を計上いたしました。詳しくは、お手元の資料をご覧ください。
24ページに参ります。私の選挙公約にも挙げていました区長の退職手当の見直しについてご説明いたします。
杉並区長の退職手当額は、任期4年を全うすると約2,000万円ですが、私は区長就任以前から、この額が適正なのか疑問に感じておりました。特別区の中での比較では、最高額の区は2,700万円であり、杉並区は平均とほぼ同額で、上から14番目ですので、特に高額ということではありません。
しかし、特別区の中でも最低額の区は約1,500万円ですし、都内の26市の平均額も同程度で、それに比べると、杉並区は500万円ほど上回ることになります。そこで、少なくとも私自身の退職手当については、これらと同様、同程度の水準に引き下げるべきだと考えまして、私の任期に限った特例条例という形で、退職手当額が減額となる条例案を提出することにいたしました。退職手当額は、給料月額に支給率を乗じて算出するものですが、この支給率を「4.5月」から25%減じた「3.375月」といたします。これによって、現在の給料月額をもとにすれば、約1,500万円に引き下げられることになります。
26ページです。最後に、区政を話し合う会について述べさせていただきます。
私は、先の区長選挙において、「対話から始まるみんなの杉並構想」を銘打った公約を掲げました。これは、とりもなおさず、対話を通じて、当事者の声、小さな声に耳を傾け、区政に生かしていくことを基本姿勢としていきたいという私の強い思いからです。「聴っくオフ・ミーティング」と名付けた区長とともに区政を語り合う、話し合う会は、その実践の一つとなりますが、一昨日、9月3日に「杉並らしい子どもの居場所づくり」をテーマに、第1回目を開催いたしました。無作為抽出及び公募により、申し込まれた方の中から選ばれた20名の参加者と子育て支援施設の見学を含め、3時間にわたり、子どもの居場所について意見交換を行いましたが、いろいろな世代やいろいろな立場の方から幅広くご意見を伺うことができ、区民の区政参画の意義を改めて強く感じました。区民の皆さんはそれぞれの経験から「子どもの居場所」について多角的に考えていらっしゃいました。区役所内では居場所というと施設という箱物を即座に考えがちですが「杉並らしさ」を“緑豊かな環境”ととらえて、その中で、子どもの居場所を再発見していこうという議論は、とても新鮮でした。
これからもさまざまなテーマについて、意見を交える機会をたくさん設け、そうしたことの積み重ねの上に、区政の方針を考えていきたいと思います。「聴っくオフ・ミーティング」の様子は、今週中にもユーチューブ区公式チャンネルで公開しますので、どうぞご覧ください。
私からの説明は以上になります。ありがとうございました。続いて、ご質問いただいてお答えする時間にしたいと思います。
ありがとうございました。

記者質問

広報課長 
はい、それでは質問に移りたいと思います。冒頭申し上げましたが、挙手していただいて私の方から指名させていただきます。その上で社名、お名前を言っていただいた後に、ご質問いただければと思います。本日ちょっと生配信しておりますが、生配信ご覧なってる方になんですけども、概要欄の方から資料もご覧になれますので合わせて見ていただければというふうに思います。はい、それでは質問に移りたいと思います。質問ある方、挙手いただければと思います。はい。それではどうぞ。
記者
読売新聞の浜田と申します。どうぞよろしくお願いいたします。冒頭と、あと「聴っくオフ・ミーティング」のところでもおっしゃっていたように子育て支援施設等の拝見をされて意見交換をされたってことなんですが、改めましてその区長として区民からどのような具体的な意見があったのか、そして公約等にも書かれてましたがどのようにお考えになったかお伺いしてもよろしいでしょうか。
岸本区長
本当に多様な意見が出たので、それを全部申し上げることはできないのですけれども、先ほど言ったのは公園ですね。施設の外、緑が多い杉並、杉並らしいということで、この公園だけでなく緑と言いますか、そういった場所をもっとこう居場所として考えるっていうこととか、それからですね障害者、障害を持つお子さんたちの、もちろん学校とか保育園ていうだけでなく、その後の居場所として、それを今までも杉並区は、例えばですね、学童クラブに障害を持っていても入られた方もいらっしゃって、そういったお話も伺いました。
また、施設再編に関しても、これをもっと積極的に今まで通り推進してほしいというご意見や、その財政をどのようにしようかといった議論だとか、子ども・子育てプラザというウェルファームの施設を、その前に皆さんと一緒に見学したのですけれども、乳幼児がいらっしゃる、まさに保護者の方は、本当にそれがもう助かっているというお話。一方で、乳幼児に関しては非常に広いスペースが今、子ども・子育てプラザを中心にありまして、小学校に上がって学童に行った途端に、学校内の学童になって急に一部屋の大きな部屋にたくさんの子どもがいる状態ということは、忍びないと言っていたお母様とか、本当に多様な意見が出て、参考になりました。

広報課長
はい、それでは他の方いかがでしょうか。
記者
毎日新聞千脇と申します。今日はよろしくお願いします。区長の退職手当の引き下げの条例案なんですけれども、先ほど他の区よりも高い、ちょっと上回っているという話、同程度に下げるという話でしたけれども、区長としてのやっぱり一番の思いというか、狙いというのをまた改めてちょっとお聞かせ願いたいというのが、まず1点です。そこをよろしくお願いします。
岸本区長
この値下げに関してでしょうか。
記者
そうです。
岸本区長
そうですか。そのままですけど、選挙期間中も、区長は4年間、そうやって、なんでしょうね。私は、23区を見たときに、真ん中であると言ってもですね、区民生活というか普通の生活者として、それだけのお金をもらうということが適切なのかということを考えます。とはいえ、もちろんこの区長というような、職というのに、この先どうなるか分からない選挙によってどうなるか分からないという人生のリスクも背負っているということは確かでありまして、これをなくす、退職手当をなくすっていうことは、難しいなというふうに考えた上で、そして、特に23区以外を見てみれば、東京都の他の市を見てみれば決してその1,500万円というのが、中間的な水準であって、高くないというので、適切かと思って判断いたしました。
記者
それともう1点ありまして、給食費の補助の関係なんですけれども、無償化を確か目指されていたのかなと思うんですが、その今の現在地というか、そこを教えてください。
岸本区長
はい。長期的には本当に無償化の道を開くべく努力を重ねていきたいと思うんですけれども、ご想像つくようにこの給食の無償化というのは大きな予算が必要で、そんな短期的にできることではないというのは、私も常々、承知しています。ですので、これに関しては特にこの、お金だけの問題じゃないというのが給食の課題でして、これをどのようにやるのかということは非常に勉強も必要ですし、他の自治体に学びながら、私だけでなく、私と、職員の方々そして、本当にその給食を食べる子どもたち、保護者の方たちも一緒にですね議論していく、大きな課題だと思っています。ですので、これからはそのような準備をまず、積極的にやっていくということ、私自身も、給食とそれから給食費の無料化、もしくはこの有機給食のようなものを模索する市民フォーラムのようなものが、これからこの秋にあるんですけどそういったものに積極的に1人の市民として、といいますか参加さしてもらったりして、見聞を深めていきたいと思っています。

広報課長
はい、どうぞ。
記者
フリーランスの三宅勝久といいます。今の給食の問題なんですけど、私が知ってる限りでは、例えば兵庫県の明石市は、非常に積極的にこういう子どもさんの支援とかってやってると、それなりに成功してるというお話を市長なんかよくツイッターなんかで投稿されてそれを見てるんですけども、非常に難しい問題だというのは、想像がつくんですが、どこかうまくいってるところを調査に行くとかということは今考えられてますか。要するに参考にしてる、なんかここはうまくいってるねというようなところをもし、ご存知であればですね、ちょっとそのあたりを聞かせていただきたいんですけども。
岸本区長
はい。本当に、先週でしょうか、千葉県の市川市が給食費無償化の条例を今回出すということを、これは報道で知りました。市川市の子どもの数って杉並区より多いんですよね。3万人以上いらっしゃって、3万6,000人かな、このぐらいの規模の都市が、給食の無償化ということをできるということがひとつの勇気だと思います。
その他にもですね、日本の自治体の中でも、これは千葉県のいすみ市でしたっけ。
非常に先進的な取り組みをやっているところもたくさんありますし、こういった情報はやはり市民団体のネットワークというのは、本当にたくさん持ってらっしゃいます。今回私が出る給食のフォーラムも、韓国とフランスからの報告もあるそうです。ですので、これは私のひとつの強みだと思うんですけれども、そういった市民団体、市民グループのネットワークや集会から学びながら、そういう方たちは本当に自治体ともよく繋がっていますので、先進事例について、学んでいきたいと思います。そしてもちろん可能ならば、いつになるか分からないですけども、そういった自治体に視察に行くようなことも視野に入れております。
記者
市川市は無償化の条例を、ごめんなさい私、不勉強なんですけども、区長、ご存知なら教えていただきたいのですが、市川市の条例も、もう可決されたということですか。
岸本区長
いえ、今回の議会で提出するということです。
記者
そういうことですか。もうひとつそのいすみ市とおっしゃいましたか。
岸本区長
だと思うのですが、すいません間違ってたら。ちょっとここにネットがないのですぐに調べられないのですけど、いすみ市だったと思います。自分たちのところでお米を作って、そのお米を、給食に出しているということですね。あ、違うかな。ごめんなさい、誰か知ってたら教えてください。
記者
わかりました。そういったところをこれから調査なりをされていくお考えがあるということころですかね。
岸本区長
はい。
記者
わかりました、ありがとうございました。

広報課長
はい、じゃあすいません、岸さん。
記者
はい。都政新報の岸と申します。よろしくお願いします。2点あるんですけれども、最初のご質問で、この施設再編を進み具合が参考になったというお答えだったんですけれども、今後そのスケジュール感といいますか、議会も含めてだと思うんですが、どのようにお考えになってるかということを一つお願いします。
岸本区長
スケジュールは施設再編に関するものですか。
記者
はい。
岸本区長
はい。わかりました。これから議会が始まって、それに一番集中するということを前提の上なんですけれども、この秋はやはり、議会の外といいますか、区民生活、そして区民との説明や対話ということが、依然として重要だというふうに思っております。
施設再編に関しましては、いくつかもう今年、既に今年度、事業が進んでいるというか、一番近々で進む児童館、ゆうゆう館が4館ございます。こちらに関して、私の意向なのですけれども、本当にですね、やはりこれはまだまだいろんな意見が、その地域の中にあって、利用者の中にも、多様な意見がありますし、事業者の方もそうだというふうに今回の視察で認識しました。ですので、こちらの特に4館に関しましては、もう一度改めて、情報ですねこの施設再編というのは、本当に皆さんご存知のように非常に全部を見ると、ものすごい複雑なプロセスが進行しています。
区民の方は、多くの場合は一つの施設だけを見てるケースが多くてそれは当然なのですけれども、その施設のことだけを説明するのではなく、やはりこれは全体がどのようになっているのかっていうことを理解した上での一つの施設のあり方とか、場所だと思うんですね。それをやっぱり丁寧に区民の方に、特に影響を受ける方に説明しなければいけないと強く思いました。ですので、こういった、きちんと大きな大きな絵の中での情報をきちんと提供した上で、皆さんが、特に利用者の方がしっかりと議論できる場所というのを、私はこの4館に関しては特に作りたいと思って、それを担当の部署のスタッフと今、相談をしているところでございます。それがこの秋、重要になると私は思っています。
そして、そこで皆さんとしっかり議論と言うか、意見を伺った上で、その施設再編ということに進むならば、その後ですね、どういう形で運営していくのかということも含めて、皆さんの、特に利用者の方、近隣の方のご意見をしっかりと伺いたいと思っています。
記者
ありがとうございます。あともう1点なんですがこの「聴っくオフ・ミーティング」の行政課題のテーマというのは、どのように決めてらっしゃるんですか。
岸本区長
はい。今回は、「杉並らしい子どもの居場所」ということで、選挙の公約にとか、それから住民の意見が、比較的こう分かれてしまってるような大きな課題が、もちろんこの選挙で浮かび上がったと思うんですけれども、それを優先しますけれども、それだけにこだわらず考えていく予定です。それに関しては、また区民の皆さんからも意見を募集するような形も取りたいと思っておりまして、総務部と一緒に、どのようなテーマが、そうですね、杉並区の重要な区政に関して、生活者の視点から住民の視点から多様な意見が出るという、そういう設定ですよね。それに関して、工夫を凝らしてやっていきたいと思います。

広報課長
はい。そちらの方。
記者
日刊建設工業新聞の林と申します。よろしくお願いします。2点ほど伺いたいんですけれども、まず1点、区長の公約にもございました、高円寺の都市計画道路の見直しの方向性についてですね、やっぱこれ、隣の中野区さんとの方ともいろいろお話、関係する話なので、やっぱり見直すといってもある程度の期限ってのは必要かと思うんですけれどそのあたりちょっとスケジュール感とか見えてきているようでしたら教えていただきたいのと、あともう1点、公共施設の再編に関してですね、やっぱり民間委託等の見直しとかも必要だということを就任の時にお話をされたんですけれども、そのあたり就任してしばらくお時間たってますので、そちらについても、何か具体的な方向とか、見えてきたものがあればちょっと教えていただきたいなと思います。
岸本区長
はい。高円寺の、221号線ですよね、おっしゃってるのは。221号線の視察にも参りまして、これは選挙期間中も歩いてきたんですけども今回改めて、職員の方と一緒に歩きまして、その課題などを学んで参りました。また、近隣の住民の方からの要望書も、就任してからいただいております。こちらの道路は、許可が都の方から私の就任前に下りましたので、そういった意味では他の道路と違ってといいますか、やはりおっしゃるように、何かしらの時間的な設定といいますか、計画が必要だということは認識しています。とは言いましても、これは本当にすぐに進めるということでもないと思っておりまして、やはり他のところと同様なんですけれども、事業認可が下りたところに関してもやはりこれは改めて、全容を住民の方とお話した上で、合意形成の方向を探りたいという気持ちは変わっていません。ですので、この道路を進めるとすればどのように進めるのが適切なのかということについても、やはりそれは、もう一度改めて丁寧に、検討、検証したいというのが私の気持ちです。施設再編の事のスケジュール感でしたっけ。
記者
実際に施設再編って総合的に考えていく必要があるかと思うんですけれども、実際にそれも中長期的な目線でやっぱり財源、区政の財源っていうのも非常に限りっていうのはあるかと思うので、やっぱりそういう意味でも中長期に区民の皆さんとこうだと意見交換をするであったり、やっぱりそういうところもいろいろ必要なのかなとは思うんですけれども、その辺いかがでしょうか。
岸本区長
はい。先ほど都政新報さんに申し上げたところとちょっと関連するんですけれども、今、施設再編って大きく見ると大体3分の1ぐらいが終了している状態なんですね。
ですので、例えば新しくできたコミュニティふらっとだとか、子ども・子育てプラザがどのように地域の方に使われているのかとか、そういったこの視察のテーマでもあったんですけども、そういったことを、今まで3分の1終わったところという、ちょうど、どこまで進んできたのか、検証する時期としては、とても私は適切だと思っております。先ほど挙げた4館に関しては、すでに計画が進んで、一部進んでいますので、ここに関しては、進めるとしても、もう一度丁寧な情報提供と議論というのをした上で、先ほど言った、その後ですよね。後の事業形態がどうなるかということも含めて、もしくはその後になる、例えばコミュニティふらっとに関して、このような心配があるって言ったことをきちんと解消した上で、進んでいけるというふうに、住民の方たちが、利用者の方たちが判断すれば、進んでいくということだと思います。ただ、それ以外のですね、まだ、計画にはあるんですけれども、まだ予算化していないものに関して来年度のものに関しては、こちらに関しては、やはりもうちょっと時間がありますし、まさにこの全体的な検討というのをした上での評価というのが大切になってくると思いますので、こちらに関してはより時間をかけて、区役所の中でも評価した上で議論を深めて、そして、やはり住民の方たちともう一度、こちらに関してはまだ計画が変えることが私はできると思っていますので、それは、そのように丁寧に進めて参りたいと思います。
記者
わかりました。例えばPFIとか結構いろんな手法、民間委託の手法がありますけれども、すぐ民間委託が良いからっていうわけじゃなくてきちんと住民の皆さんと丁寧に話しあいという方をまず優先的にやっていくというふうな、そんなお考えということでよろしいでしょうか。
岸本区長
はい。そもそもPFIみたいな大きな大きな事業は、こういった児童館とかゆうゆう館とか、そういった所には全く使われていなくって、これは委託だとか、指定者管理ということになりますけれども、今回視察で見て分かったことは、一口に委託といいましても、地域の、今までNPOで、今まで子どもから高齢者まで、本当に広く繋がってきた方が、今まで運営で委託に関わっていらっしゃって、その後についても、続けていきたいというような、そういった方たちがたくさんいることが分かりました。そういったNPOだとか社会福祉法人の方たちというのは、本当に世代を超えて、地域の方々と繋がってらっしゃる方もたくさんいらっしゃいます。ですので、この委託という形は区の行政の中では、本当に広く行われておりますが、やはりこの質ですよね。どういう方にやっていただきたいかということを、やはり価格とかだけではなく、地域の方も含めて、もちろん今もそのような丁寧な入札が行われているんですけども、これをやっぱりよく知っていくっていうこと、開いていくっていうことによって更に、地域の活動を担う方にそういった大切な事業をお任せできるのではないかなということが、今回の視察でも、学んだことの一つです。
記者
ありがとうございます。

広報課長
はい、奥の動画まわしてる方、どうぞ。
記者
羽田ゆきまさ報道局の羽田ゆきまさと申します。都やですね、国からおりてくる事業が多いのではないかと思います。23区の予算額は小さい市などよりも大きいかと思いますが、区長ができる独自の事業は意外と小さいのではと思います。今回の会見での事業で、満足に、区長の希望は反映できましたでしょうか。
岸本区長
そうですね、難しい質問です。もちろんです、はい。とはいえですね、今回補正予算ということで、まさに今ご説明申し上げたように、生活や物価の高騰や、コロナ禍の中で、この支援を継続していくということが、中心になるというのは、これはもう本当に正当性といいますか、重要度も緊急性も、正当性もあるということでそれが中心的な補正予算になっているということです。それで、給食費の値上げの保護者負担というのも、これ私も緊急性を持って選挙期間から申し上げたこととしては、それが即座にできたということは、本当に、自分としても嬉しいところです。もちろんこれが、これから議会に行って議論をされるわけですけども。そしてさらにですね、公約実現のために、まだまだ大きなテーマがありますけども、こういったことはまだこれから、来年度の予算はどのように編成していくかということがメインの課題だと思ってまして。今回の補正予算というのは、申し上げたように、区民の生活をなるべく直接サポートするということを中心に考えたものでございます。
記者
それからもう1問ですね、区長の情報公開の考えをお伺いしたいです。港区や目黒千代田文京新宿北区などではですね、紙で保存されている資料についても、情報公開請求をした場合に、スキャンしてPDF化して、CD-Rなどにですね、1枚に入るだけ入れて量が多かろうと枚数が多かろうと少なかろうと、1枚CD-RやDVDの値段として、1枚100円だと50円だとか、そういった設定がされている金額で、情報公開をしていただきます。杉並区の方ではですね、情報公開請求した場合には、紙であるものが紙で、写しの交付ということで1枚10円というようなね、費用がかかると。これは条例の改正が必要だということを、担当部署の方に聞いております。
このですね、情報公開の制度を、他区の進んでいる区と同じようなデジタル化での、1枚いくらというそのCD-Rに入るだけ、枚数多くても、交付していただけるというふうな制度に改めるような考えがあるかどうか、お聞かせください。
岸本区長
はい。ありがとうございました。ご指摘くださったデジタル化というのが、これは情報公開だけでなく、全庁的な課題でもあると思ってまして。その中で私も、情報公開との関連性というのは非常に重視しているところです。先日、区のデジタル戦略アドバイザーの江崎先生、DXの、デジタルトランスフォーメーションの戦略が区の中にあるんですけども、そのアドバイスをいただいている江崎先生のレクチャーを、職員の皆さんと一緒に受けて、それはとても有効、有意義だったんですけれども、やはり私の関心は、一つそのオンライン化デジタル化をすることで、区民へのサービスの向上だけでなく、職員の負担を、業務を減らしたりするという、そういった効果があるということは当然一つのねらいなんですけども、私が話を聞いていいと思ったのはやはり情報公開にとっても非常に有効であると思いました。これは情報というのは、私は選挙期間から言ってきたんですけども、出せば出すほど、悪いことは何もないと私は今でも信じておりまして、そのうちの一つで、就任してから分かったことは、多分、情報公開請求たくさん区に来るそうなんですけれども、たくさん出していれば、情報公開請求も多分すごく少なくなるんじゃないかと思うんですね。そうすると、職員の方の負担も減りますし、これを出してこれを出さないといったような、多分、膨大な作業がある中で、基本的には出すという姿勢を、これはまだですよ、これからの課題ですけども、もしそういうことができれば、これは区民にとっても、職員にとっても、プラスなことだと思っています。その中にやはりその電子化ということは、当然有効な手段として入ってくると思っています。でも、今申し上げたことは、本当にまだまだ議論が必要なことでして、どのように杉並区の情報公開制度をデザインしていくか、まずできるところからやっていくということと今の現行のやり方で、最善を尽くしていくということと、将来の設計に関してはきちんと他の先進事例を学びながら進めていきたいと思います。

広報課長
あと10分余りになってしまいまして今挙手している方で終わりにさせていただきたいと思います。では向こうの前の方から順番にお願いします。
記者
東京新聞の原田です。よろしくお願いします。初めての議会を迎えるわけなんですけども、各会派との距離感といいますか、あくまで、自分の公約第1に今後推し進めていくのか、または主要会派と協調してやっていくのか、その辺の今後の思いを聞かせてください。
岸本区長
はい。もう私にとっては本当に初めての議会で、何もかもが挑戦なんですけれども、基本の姿勢というのは全く変わらなくというか、これは議会というのが、どの会派と関係なくですね、全ての会派の議員さんたちは、区民の代表ですので、その方たちと対話する、意見を交換したり議論する、民主的な場として私はそれが議会だと思うんですけども、重視するのは当然のことでございます。そして特にですね、今まで私が声を聞かなかった方たちの声をより聞いていきたいという気持ちというのも、また変わりありませんし、この議会というのが、私が考えている区政というのを、知っていただくよい機会になるためにも、誠実な丁寧な答弁を行っていきたいと思います。

広報課長
はい、では、お隣どうぞ。
記者
タウン誌荻窪百点の松葉です。質問2つありましたけども、実は子育て、杉並区としては子育ての重点を置いた1課題だと思っておりますが、2007年の2月12日、安倍総理が突然に杉並区立児童青少年センターを視察されました。これは、全国展開のモデルにしたいということでいらっしゃいましたけども、最終的に素晴らしい試みであると帰られました。これを取材して、杉並区の自慢として記事にしたわけですが、これについて、ゆう杉並の存続については、前区長は待機児童ゼロに重点を置いて、この今の問題については、そのまま受け入れることなく、組織がなくなってしまいました。これについては先ほどご質問があったゆう杉並についての区長の回答でこの質問がなくなるわけですけども、もう1つは、みどり豊かな杉並にっていうことで、東京都の方針でも、杉並区がみどり豊かな住宅地という方針を打ち出してずっときております。
現在の杉並区もその方向であると思いますが、杉並区の中のみどり豊かっていうところで、例えば、最近はなくなってしまった阿佐谷のけやき屋敷のけやきがなくなってしまうという問題、これについて私がとやかくいう意見は、今は申し上げることではないんですけども、他に荻窪にも、結局は荻外荘の隣にある、大きな松林があって、それを処分するということになると、大きな緑がなくなってしまうんですね。これは山田区長の時そうでしたけども、弁天池公園が東京都で買って、杉並区が委託されて杉並区の弁天池公園になって緑が残されてるように、
広報課長
松葉さん、すいません。手短に質問をお願いします。
記者
この松林を東京都と区と協働して何か残す方法を、模索していただきたいというのが、いかがでしょうか。
岸本区長
はい分かりました、ありがとうございます。貴重な情報をいただきました。杉並区においての緑というのは、本当に屋敷林というのは本当に大きな役割を果たしていると思いますので、もしそれがなくなるような、なくならざるをえないような状況がある場合には、区がどのような形で協力支援できるのかということも丁寧に見ていきたいと思います。ゆう杉並についてすいません、一言、私申し上げたかったことがあって、ゆう杉並の視察をさせてもらって、本当に素晴らしかったんですけれども、これから、区としてももちろん、中高生の居場所として拡充していくという方針を出しております。ゆう杉並を中心に。それでそこで見たのがですね、利用している中高生が、運営委員会のような形を作っておりまして、職員の方々と本当に協力しながら、施設の運営を自主的に行っている姿を見ました。この、ゆう杉並を見たときに、こういった公共施設の運営というのが、他のところでもできるんじゃないかというのが、私が、このゆう杉並を見て、利用者と職員がともに運営していく、公共施設のあり方というのをまさにあそこから学んだところというのを付け加えさしてください。

広報課長
それでは、後ろの列ですね。
記者
NHKの鵜澤です。お願いいたします。今回の提案内容が満足いくものになったかという質問と少々かぶるのですけれども、当選後最初の議会ということで、前区政であれば、なかなかこういった提案はなかったのではないかとか、もうちょっと時間がかかったのではないかとか、区政の転換がわかるような提案、岸本区長のこだわりが出ている提案があれば、改めてですけど、ご説明いただければなと思いまして、退職手当の引き下げはそうだと思います。その他生活困窮世帯への給付金ですとか、給食費の助成、あと生理用品の配置などはいかがでしょうか。
岸本区長
そうですね、退職金の値下げはそうだと、私もそう思います。それ以外のものに関しては、おそらくこれは、今回の補正予算に関しては、私が区長でなかったとしても、ほとんど多くのことが、この補正予算で、既にと言いますか、提案されたと思います。と言いますのも、やはりこれは今の、先ほど言ったように状況を踏まえて、区役所の中で多くの各部が議論をして、そして各部の中で、きちんと話し合って出てきたものがたくさんございますので、そういったものは、これが私だからということでは全くございません。ただ例えば生理用品の配布に関してですけれども、女性の議員の方からご指摘を受けて、これをですね、配布するだけではなくてやっぱりどのように配布するかということも含めて、これは今まで保健室対応ということで、それは何が問題なのかということをお聞きしました。それはやはり、この生理用品を取りに来る子どもの数を把握したいというような意図があって、そういったことになっていたそうなんですけれども、それではやはりこの施策というのは、何でしょう、意味が全く違ってくると思っていまして、これに関して、トイレ各自でトイレットペーパーと同じように使えるようにという、それを私も議員さんから学んで、教育長とお話し合いをしたりするということがありました。
ですので、予算だけでなく、その中身ですよね。それも丁寧に見ていきたいというところはありますけれども、予算そのものは、特におっしゃったもの以外は、大きく、ユニークなところというのは特にないのかもしれません。それはやはり、区民生活を即座に支援したいという、これ、区全体の今までの取り組みの延長だと、いうふうに思っています。

広報課長
はい。お隣の方、手挙げてましたか。
記者
はい。すいません。読売新聞の浜田です。先ほど施設再編のスケジュール感のところで、この秋は区民との対話が重要って形で、おっしゃっていたんですけれども、その大きな絵の中で情報提供して場を作っていきたいということで、この秋既に具体的に、その区民との対話が予定されているものがあったりとか、スケジュールっていうものがあれば教えていただけますでしょうか。
岸本区長
「聴っくオフ・ミーティング」に関しては後、4回ですね、今年度中に日程は決まってるんでしたっけ。あと3回、日程は大体決まっていて、ただ「聴っくオフ・ミーティング」は、また別の設定ですので、各施設でのテーマでの説明とかディスカッションというのは、まだ全く具体的には決まっていませんで、この議会もある中でなんですけれども私にとっては非常に優先順位の高いテーマですので、私自身が、できる限り自分自身が参加した形でと思っていますけれども、その現実感といいますか、それはちょっと私にはちょっと未知数なところがありまして、やはり、議会を優先したり他の公務がたくさんありますので、それは職員の方に相談しながらやっていきたいと思います。
記者
ありがとうございます。あともう1つまだ予算化してない来年度のもの、来年度からできるその他の施設再編関連については議論を深めていきたいし、まだ計画を変えることができると思ってらっしゃることなんですが、それは来年度の予算の方に盛り込んだ普通のスケジュール感でこう盛り込んでいくっていう形でしょうか。
岸本区長
そうですね、はい。
記者
ありがとうございます。

広報課長
すいません。その後ろの列の方、はい。どうぞ。
記者
ジャーナリストの寺澤有です。前回の就任記者会見で、岸本さんはこの女性の活用ということを強調されてましたけど、今回の補正予算でそれが反映されてるところがあるんでしょうか。
岸本区長
区役所の中ででしょうか。
記者
区役所ももちろん中も含めて、社会全体でってことで私は受けとめたんですけど。
岸本区長
今回は補正予算ですので、私の公約でこれは、今まさに公約をですね、仕分け作業というのをやっておりまして、それは各部と課に、大変協力をしてもらって、どのような、どの施策を、今どのような場所にあって、どのぐらい時間がかかって予算がいるのかいらないのかといったような細かい検証をしているんですけれども、予算がなくても、できることもたくさんあるんですよね。予算が必要なものもあり、予算が必要なものに関しては、やはりこれは来年の予算案で、主に出てくるものだと思っておりまして、今回の補正予算の中に特に含まれているというのは、私の認識ではないと思います。〇記者
今まさにちょっと次の質問の先の方のことを予見するようなお答えがちょっとあったんですが、予算がなくてもっておっしゃいましたけれども、この就任2か月経ちました。区役所の中での活用ってことでしたけど実際はこの2か月の間、区役所の中で女性の活用ってのは例えばどういうことがあったんでしょうか。
岸本区長
はい。ご想像もできると思うのですけどもこの女性の活用というか、組織の中で、女性が働きやすいとか、それから女性の昇級ですか昇任昇級というんでしたっけ。
意欲がね、もっと高めていきたいとか、女性だけじゃないですけども、こういったことに大変時間がかかるということは、私もよく認識しておりますし、これはすぐにできるようなことだと思っていません。組織の文化的な面もございますし、丁寧にゆっくりやっていくということなんですけれども、一番重要なことは私が今のこの状況を把握するということが1つありまして、特に、多様な職員の方から、なるべくお話を聞きたいというふうに思っています。私は、仕事の中では、部長さん課長さんを中心にお話ができるんですけども、それ以外の方と話す機会というのは、意識的に作らないとなかなかないので、なので職員の方と、話す、お茶をするという会を、区の中では実は2回既に行いました。最初の2回は女性の職員と、一緒にお茶を飲みながらざっくばらんな話をするというものを開催したんですけどもこれも続けていって参ります。そういう中で特に、女性が働きやすい職場というのを、私自身が働いてる方自身から話を聞くということを積極的にやりたいと思います。
記者
これ岸本さん自身ができる小さなことってのもあると思うんですけれども、例えばこの記者会見なんですが、これ会見者がですね、指名するスタイルと、今回この杉並区、前回も今回もそうですけど司会者が指名するスタイルがあって、やはり会見者が指名するっていうのは本来だと思うんですね。まぁ首相会見みたく、もう台本がばっちり決まってるのは司会者が指名しないといけないんでしょうけど、ですからそういうふうにすればですね前回の記者会見で岸本さんは司会者に対して、女性にも当ててくださいって言ってましたけど、ご自身で指名すれば女性ばっかり当てることだってできるんですから、まずこの記者会見のスタイルも改めてもらえませんか。
岸本区長
ご指摘ありがとうございました。私もそういった2つのスタイルがあるということを意識していなかったので、参考にさせていただきます。
記者
はい。ではこれまで質問が出なかったので私聞きますけれども、現在の国民、区民の大きな関心事ってのは2つあると思います。統一協会と安倍晋三元首相の国葬の問題です。この2つに関して、それぞれ岸本区長のご見解をお聞きしたいと思います。
岸本区長
はい。旧統一協会に関しては私も非常に大きな問題視をしておりまして、今、これから職員と話し合っていきたいことの1つに、例えば区に対する、例えばイベントの後援だとか、例えばこういう役職を、名誉職的なものを区長にやって欲しいとか、そういった依頼が結構来るんですけれども、その一つ一つに関して、旧統一協会と関係がないかどうか、きちんと見るということを始めたいと思っています。地方自治体にもですね、国会議員だけではなく、旧統一教会のようなカルト集団がですね、入り込んでいるというのは、これはもう確実にそうだと私は思っていますので、杉並区においても、細心の注意を払っていきたいと思います。はい。
国葬が世論を二分している、非常に重要な皆さん、多くの国民の関心事であるということは、何の疑いもない事実で、そしてそのやり方について多くの疑問が、国民の中で共有されているということ、その予算にお金使うかでも、幾らになるか分からないという所、とてもその状況を危惧している、1人の国民として、危惧しているところです。
記者
最後なんですけど先ほどの質問でPDFファイルのことが出てましたけど、まだ杉並区役所は紙でやってるってことにびっくりしましたけど、元々PDFファイルで保存されてる文書も、今公文書も多いわけですから、それだからやっぱりCDとかDVDで提供してもらうのは私普通になっているのかと思ったんですが、この杉並はまだっていうんであったらすぐそれは早急にしていただきたいのと、紙ではなくてこれ、CDやDVDで提供するってことであれば、CDやDVDなんて今もうほとんどただみたいなものになってるのでこれはもう従前から言われてるように情報公開の手数料がちゃんと無料にしてやっていただきたいと、いうふうに思います。それともう1点、要望なんですけども前回も同じ要望してますけれども、これこの記者会見の時間短いので、維新とかですね、先日の横浜市長が会見も2時間を超えてましたけど、この杉並区の会見は2カ月に1回の割には短いからちゃんと時間とれる時間に別にこの午前中の朝一じゃなくて、やって欲しいと思うんで次回から検討してください。
岸本区長
はい、分かりました。ありがとうございます。あと朝じゃない方がいいってことですかね。
記者
いや時間は良いんですけど、前回もそうなんですけど岸本さん話がちょっと多分長いかなと思うんですね。なので、別にゆっくりお話聞きたいっていうのもあると思うんです区民の方も、実は2カ月に1回の会見であれば。だったら、ちゃんと時間2時間とか最初から取っていただかないと、駄目じゃないかと思います。
岸本区長
はい。分かりました。

広報課長
はい、じゃあ前の方から。
岸本区長
すいません2回目の方よりも最初の、まだ1回も話してない人を先にお願いしてもいいですか。すいません。後ろにもいらっしゃるので。
記者
共同通信社の西村と申します。よろしくお願いします。今日初めて参加をさせていただいたんですが、ちょっと抽象的な感じなんですけど質問何点か。1点目先ほどから12日の議会初日のお話も出てましたけれども、対話を重視したいって、各会派ともにということでした。ちょっと抽象的だと申し上げたのは所信表明をされていくことになると思うんですが、その中で、個人としてこう強調したい部分っていうのがもしあれば、教えてください。もう1点この対話に関わるんですけれど、先ほどの道路の再開発に関しても対話を尽くす努力されるというようなことを、施設の再編に関しての対応、なかなか対話っていうのは、とりとめがないところもあって、要するに、どっかで区長は何かを決めなきゃいけないお立場に最後になるわけですよね。そうした場合に、熟議ってよく言われますけれど、いろんな議論があって最後決める時には、必ずそこに対して、納得しきれない人が必ず存在する。それが何かを決めるということだと思うんですけれども、現段階のお考えで結構なんですが、その辺の最終的に決めていくための、その議論の対話のプロセスっていうのはどうあるべきなのか。ぜひ区長の前職というかそのNGO時代に培った経験なんかもし踏まえていただければありがたいんですけれど、そういうその対話に対するプロセスの考え方っていうことについてちょっと教えてください。
岸本区長
ありがとうございます。こういう質問をいただくと、長くなってしまうので、気を付けて、短く言わせていただきますと、おっしゃるとおりで、対話というのは永遠にやっているものではなくて、熟議民主主義という言葉がありますよね。この熟議を尽くした上で、そして白か黒かじゃないケースっていうのはたくさんありまして、じゃあ何色で進んでいくのかということに関して反対の人も含めて納得のいくような解決を模索するという、それがどうしてもできない場合っていうのが当然出てくると思うので、そこはやはりリーダーシップを発揮していかなければいけないと思っています。で、だけど、この熟議を尽くした上で、決めたことというのは、やはりその後の運営とかやり方、社会のありようも変わってくると思ってますので、やはりこれは行政と区民がともに成長、私がともに成長していくという、そういうプロセスなんだと私は思っています。
記者
ありがとうございます。ちょっと時間もあれなんですけど、所信表明で強調されたい部分、1問目だったんですけど、ちょっとお願いします。
岸本区長
はい。所信表明では、やはり今回は皆さん、特に議員の皆さんで私のことを知らない方もたくさんいらっしゃるので、私の政治姿勢っていうのを、きちんと表現していきたいということが、今回の議会の所信表明の中心的なものです。もちろんその個別の施策、具体的な施策に関しての、今、区や区の、私がどこにいるのかということもきちんと、それぞれ説明していますけども、私個人としては、その政治姿勢というのを皆さんと共有して議論したいというのが、今回の獲得目標です。

広報課長
三宅さんすいません、ちょっと後程。2列目大丈夫ですかね。3列目の方。
記者
建設通信新聞の深澤といいます。学童クラブ等の整備とか、再編改修の話があったんですけど「聴っくオフ・ミーティング」で言っていた区民の方の意見で、みどり豊かな環境があると良いという、その子どもの居場所についての意見などを反映して改修したりすることっていうのはあるんですか。
岸本区長
良いですね、やりたいですね。聴っくオフで出てきた話というのは、今再編する施設をどうする、みどりっていうことではなくて、今あるですね、杉並区の中にある、みどりの価値の再発見っていうことだと思うんです。それを、子どもの居場所という視点で見たら、また、そのみどりの価値というのが付加的にその価値というのがあるんじゃないかというのが、聴っくオフのお話だったと理解して私もそれは本当にその通りだと思っています

広報課長
はい。その後ろですかね。
記者
フリーランスの溝口と申します。文化芸術活動の助成について、ご質問です。
先ほど、助成金の拡充についてお話があったと思うんですけれども、区民施設の利用料が、杉並区は他の区よりもとても高いということがちょっと問題だと思って区長の選挙の時にもおっしゃっていたかと思うんですけれども、こちら区内で文化芸術活動している人にとってはかなり負担になっているものだと思うんですが、こちらについては、何か現在進んでいることなどございますでしょうか。
岸本区長
ありがとうございます。おっしゃるとおり私もその問題意識を強く共有しておりまして、まさにですね、文化芸術活動だけではないんですけども、その区民活動全体ですね、先ほど言った熟議民主主義とも関わってくると思いますけれども、区民施設というのは、民主主義の地方自治の揺りかごだと思っています。
ですので、これを、文化芸術活動をもちろん含めて、できるだけ垣根の低い、特に金銭的に低いものにするというのは、私の公約の中でもありますし、理にかなっているというふうに私は今のところは思っています。
ただこれに関しても、どのように価格帯を改正するのかということとか、この他の区と比べてとかで検証作業を今やっておりまして、それも今回の議会で、私が話すことの1つなんですけれども、今の時点でこの改定しますというような、まだそこまでは達していないということです。

広報課長
はい、では三宅さん最後ですかね、どうぞ。
記者
区長、今回初めての議会に臨まれるってことなんですけども、まずこういうご認識があるかどうかとちょっとお尋ねしたいんですけども。今、第3第4委員会室ですけども、ここで委員会を開くことがあるんですね。その際の傍聴席の位置というのが、今区長がもう正面の一番後ろのところなんですね。質問される議員の方、委員の方というのがこの前段に、この後ろ、今区長を向かれて方向を向かれてお座りになって、それに対面する形で、理事者の方、区長も含めて、理事者が後に座られると。この位置関係だとその傍聴席からですね、理事者の方のお顔が見えないという関係になるんですね。記者席というのはこの一番この左の奥ですね。なんですけども、手続きとしてですね、写真撮影とか、ビデオ動画の作成、これは委員長の許可を得る形でできるということになってるんですね。それでその許可を終えて撮影をしようとしたときに、結局理事者の方の区長はじめ、この答弁される方の顔が撮影できないという問題が、もう既に私が最初に指摘したのがもうこれ平成30年、今から4年目の11月29日、26日に最初に私はこの改善申し入れてるんですけども、現在に至るまで、それが改善されてない。ということで、これは大きな問題じゃないかな、その議会の運営の方法としてですね、なので、これは要望もあるんですけども、もしこれご存知でなければですね、こういう状況をすぐに改善していただきたい。これを改善する責任はどこにあるのか。委員会長にあるのかそれとも、まず施設を管理してる区に、そこをちょっとはっきりしないとこもあるんですけども、これはやっぱり早急改善を必要とする問題ではないかなと。というのが1つですね。ご意見あったらそこをお聞きしたい。
もう1つはですね、情報公開に関連することなんですけども、よろしいですか。
この区長のこの日程表、予定表ってのもが作られてると思うんですね。
これの情報交換の姿勢というのをちょっとお聞きしたいんですけども。前区長の場合、結構いろんな方とスケジュール一緒にあっていろんな方とお会いになったり、いろんなとこに出席されたり、そういうスケジュールの中の面会をされる相手方、氏名とか、あと会の名称、相手の方の所属する企業とか、あるいはその法人名とかの、その名称、こういったものをほとんど非開示にするというのが、今までの対応だったんですね、区長がどなたと会って、どういう会に出席したのか、かなりの部分がわからないという対応だったんですけども、岸本区長はこの件に関して、どのようにされる、つまり情報公開、日程の情報公開に対して、どういうふうにあるべきか、どういうふうにされたいというお考えなのかちょっとその2つ、今の2つをちょっと聞かせてください。
岸本区長
はい。傍聴席の位置に関するご指摘、どうもありがとうございました。私も傍聴者として、知ってはいたんですけども、そのような要望が、過去に出されていたということは知らなかったので、今知ることができました。これは区議会事務局が話し合うことだと思いますので、それも併せて、区議会事務局に、話し合ってもらいたいと思います。そのように伝えます。
予定表なんですけども、今日、区長の部屋という、区のウェブサイトを見ていただくと、私の予定が、全て公開されています。
全てといいますか、7月、8月、9月は9月1日まで、なんですけれども、何時から何時までどこで誰と会ったということが、どこの団体と会ったということが、書いてありますので、どうぞご覧ください。前回ご指摘を受けまして、そのように改善することができました。
広報課長
それでは、時間も超過してしまいましたので、ここで終わりにさせていただきたいと思います。本日はどうもありがとうございました。
岸本区長
ありがとうございました。

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