令和5年5月24日 区長記者会見

 

ページ番号1087846  更新日 令和5年7月26日 印刷 

令和5年5月24日(水曜日)開催の「区長記者会見」について、会見の様子をYouTube(ユーチューブ)杉並区公式チャンネルでご覧いただけます。

冒頭の区長コメント

お集まりいただきありがとうございます。それでは、記者会見を始めさせていただきます。本日は、第2回定例会に提出する補正予算案などの説明を予定しております。
これに先立ち、先に開催しました区議会臨時会でも述べたところではございますが、区立荻窪小学校において発生した事故について、改めてお話しをさせていただきます。
荻窪小学校では本事故を受け、事故当日から点検・除去作業を行うとともに、臨時保護者会を開催し、事故の状況と原因、今後の安全対策について説明を行いました。また、事故の発生後、速やかに教育委員会に報告しました。事態を重く見た教育委員会は、全区立小中学校及び子供園あてに、校庭等の緊急点検を指示しました。その結果、複数の学校において釘等の異物が発見されたため、既にご案内のとおり、改めて区立小中学校等において、金属探知機による校庭の調査及び釘等の除去作業を行うことといたしました。
このように、事故発生後、教育委員会としては学校校庭等の安全確保に努めていたところでございますが、情報を危機管理部門に上げていなかったため、私が本事故について知ったのは、5月10日夜間のことでした。このような重大な事故について、教育委員会との情報の共有が遅れたことに対し、深く反省しお詫びを申し上げます。

今回の反省のもとに、今後、危機管理上の情報連携のルールについて点検し、改善を図ってまいります。
なお、金属探知機による校庭の調査及び除去作業の実施状況についてですが、5月17日に開始し、5月21日の調査までに、対象とした63施設のうち8施設が終了し、釘・ピン1,776点、その他金属物214点、合計1,990点を発見・除去いたしました。今後、6月22日までに63施設全ての調査を終了させる予定です。
この件については以上となります。後ほど、ご質問等があればお受けいたします。

それでは、令和5年度補正予算案について説明いたします。全体では29事業について総額約22億9,765万6千円を計上いたしました。そのうちの主な項目についてご説明いたします。

最初に、物価高騰に直面する区内事業者等の支援について説明いたします。
原材料価格の高騰などの影響により物価が高騰し、区民生活はもとより、区内事業者も多大な影響を受けています。そこで、区内に約1万9千社ある中小事業者の経営安定化と負担軽減を図るため、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して、「(仮称)杉並区光熱費高騰緊急対策助成金」を創設し、今年4月から9月までの6カ月分の電気及びガス料金の合計金額に応じて設定した区分ごとの助成金を支給します。
また、光熱費に加え食材費高騰の影響を受けている子ども食堂への支援も実施します。対象団体は30ほどで、4月から9月までの食材購入及び電気・ガス料金に係る費用のうち、1団体につき月1万円を助成します。いずれも申請開始は10月1日を予定しています。

次に、子どもの権利擁護の推進について説明いたします。
子どもの最善の利益を考える地域社会の実現に向けて、国連で採択されている「児童の権利に関する条約」及び令和5年4月に施行されたこども基本法に定められた基本理念を踏まえ、「(仮称)子どもの権利に関する条例」の制定を目指します。ついては、専門的な見地から子どもの権利擁護に係る施策に関し、必要な事項について調査審議をしていただくため、今定例会において「審議会条例」を提案します。審議会は、区民や有識者等15人以内の委員により組織することとしております。
また、審議会における検討も踏まえながら、多くの子どもの意見や思いを取り入れることができるよう、こども基本法第11条に基づき、子どもたち自身が直接意見を表明する機会を設けます。

次に、区立施設再編整備計画に関連する経費について説明いたします。
コミュニティふらっとの整備として、(仮称)コミュニティふらっと本天沼の整備費を計上しました。
(仮称)コミュニティふらっと本天沼の整備に伴い、本天沼区民集会所、天沼区民集会所や、高齢者の交流・健康づくりなどの場であるゆうゆう天沼館については、第1回区議会定例会において廃止条例の提案を予定していましたが、スケジュールを見直し、第2回区議会定例会での提案に向けて、地域の皆さまとの対話を続けてまいりました。その結果、天沼・本天沼地域に係る施設再編整備の取り組みについては、保育施設や児童相談所の整備にも影響が生じるため、悩みに悩んだ末、残念ながら白紙に戻すことは困難であるとの判断を下さざるを得ませんでしたが、これまでいただいたご意見等を踏まえた対応を図ることとしました。
具体的には、まず、ゆうゆう天沼館については、跡地に移転してくる民設保育所の事業者や保護者の方々のご協力も得て、施設の廃止時期を(仮称)コミュニティふらっと本天沼の開設時期と合わせたことで、休館期間なく施設が利用できることとなります。
また、天沼区民集会所の廃止の代替として、令和5年9月末の施設廃止以降、これまで消費者団体のみに利用可能としていたウェルファーム杉並内の消費者センターの学習室等を広く区民に利用していただくことといたしました。
その他、(仮称)コミュニティふらっと本天沼の整備にあたり、皆さまからいただいた要望を反映し、多目的室の防音性能を向上させることにより、「演劇」や「合唱」での利用ができるようにしました。
加えて、施設を利用される方や地域の皆さまからのご意見を運営に取り入れ、より地域に愛される施設づくりを進めるため、(仮称)コミュニティふらっと本天沼の運営に関する地域懇談会を設置したところです。既に、第1回懇談会は5月18日に開催し、利用者目線に立った、さまざまなご意見をいただきました。懇談会は今後もおおむね3カ月ごとに開催する予定ですが、ここでお寄せいただいた意見や区議会での議論を真摯に受けとめ、取り組んでまいりたいと思います。
コミュニティふらっとは、文字どおり、地域コミュニティ活動の核となる施設です。懇談会は、施設再編で変化を余儀なくされる地域の皆さんが、コミュニティふらっとを通じた地域づくりや高齢者の活動場所のあり方などについて、長期的に話し合える場にしていく所存です。
また、旧若杉小学校は、天沼地域にあった学校施設ですが、この間、旧校舎を暫定活用し、保育需要等への対応を続けてきましたが、今後の跡地活用を検討するため、今年度中に既存建物のコンクリート強度等の調査を行うと共に、現在未利用となっている部分を活用する際に必要な復旧費用の工事計画及び概算工事費の検討を行います。
これらの調査及び検討を踏まえ、既存校舎の活用又は解体の方針を定めてまいります。なお、跡地の本格活用の検討に当たっては、小学校の跡地として何が求められているのか、地域の皆さまのご意見・ご要望を丁寧に聴きながら進めてまいります。
こうした施設再編整備の取り組みについては、現在、検証作業を行っているところですが、私としては、取り組みの進め方に大きな課題があったのではないかと感じているところです。地域によってさまざまな事情があるため、今後は、これまで以上に地域の声に耳を傾け、各地域の実情に即した解決策を地域の皆さんとともに考え、より多くの区民の理解と納得を得るかたちで進めてまいりたいと考えております。

次に、下高井戸おおぞら公園管理棟の「ZEB(ゼブ)」化について説明いたします。「ZEB(ゼブ)」とは、Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略称で、省エネと創エネにより、建物で消費するエネルギー収支をゼロにすることを目指した建築物のことです。
「下高井戸おおぞら公園」は平成29年4月に西側が開園し、現在、東側を拡張整備中です。今後、東側に整備する多目的スポーツコートの管理棟として新設する「パークステーション2.(ツー)」を、本年4月に策定した「杉並区地球温暖化対策実行計画」に基づき、「ZEB(ゼブ)」化して建設します。
「ZEB(ゼブ)」には4つの段階があります。その中でも最もハードルが高い、省エネと創エネで建物のエネルギー消費量の収支をゼロとする「ZEB(ゼブ)」、これを便宜的にフルゼブ(=『ZEB』)と呼ばせていただきますが、区は本施設において、区内公共施設初のフルゼブ化の実現を目指し、今回、フルゼブ化のための追加設計費用を計上します。なお、設計期間を令和6年3月末まで延長し、令和7年度中に完成を予定しています。
区内最大級の敷地面積があり、利用者も多い下高井戸おおぞら公園に建設する管理棟を「ZEB(ゼブ)」化することで、省エネ・創エネはもとより、環境についての区民への情報発信のシンボルにしていきたいと思います。
また、将来的に広域避難場所に指定されることを見据え、災害時の電力拠点として「エネルギーの確保」の実現を図ります。

その他、障害者の社会参加支援に係る経費や妊産婦等健康診査に係る経費、インフレスライド条項に基づく追加経費などについて予算を計上いたしました。詳しくはお手元の資料をご覧ください。

補正予算の主な取り組みについての説明は以上となりますが、最後に学校給食費の無償化の検討状況についてお話しをさせていただきます。
区では、子どもは地域、社会全体で支えていくという視点に立ち、学用品費や給食費など就学に必要な経費の軽減のあり方について検討を進めてまいりました。中でも給食費については、無償化を求める世論が全国的に高まり、23区においては11区が無償化の方針を打ち出しています。この間、財政の持続性なども考慮し庁内で議論を行ってきましたが、今後の国の方針等を見極めたうえで、実施に向けた詳細を決定していく考えです。
具体的な内容やスケジュールが決まりましたら、改めて皆さんにもお知らせさせていただきます。

私からの説明は以上になります。ありがとうございました。続いてご質問をいただいてお答えする時間にしたいと思います。

記者質問

広報課長
それではただ今から、皆さまのご質問をお受けいたします。ご質問のある方は挙手の上、こちらからの指名をお待ちください。では先に手の挙がりました方。

記者
東京新聞の原田と申します。よろしくお願いします。荻窪小の事故の件ですが、事故から1カ月ぐらい区長が知らなかった、報告を受けてなかったっていうのはちょっと信じがたいんですけども。区長としての組織運営とか、日頃のコミュニケーションにも問われる事態だと思うんですけど、この情報共有がされなかった原因についてはご自身どう考えていますか。

区長
御指摘の通りでございまして、教育委員会と情報共有が遅れたことについては、今後、危機管理上の情報連携のルールについて検討し、改善を図るよう、ただ今庁内で取り組んでいます。今回の事故の大きさを考えますと、適切に判断して連絡することが必要ということだと私も考えておりまして、今回のように漏れが生じる可能性がないように、今後危機管理部門がシステマティックにこのような事故が起きたときに報告する、チェックシートと言いますが、それを教育委員会と改善を調整しているところでございます。

記者
対策っていうよりは、その原因とか背景とかその辺を知りたいんですけど。情報共有がされなかった原因、背景って言う。

区長
そうですね。それについても私たちも教育部門と区長部局といろいろ議論をしてきましたけれども、小さな事故から大きな事故までたくさん学校現場では起こることがあるんですけれども、どの件について区長部局に報告すべきかという認識の甘さが、今回の連絡の遅れにつながったというふうに両者で認識しています。ですので、先ほど申し上げたようにケースバイケースとはいえ、危機管理部門にですね、いち早く必要な重要な事項について共有するということの徹底を図らなければいけないと強く思っているところです。

記者
最後に関連で質問なんですが、区長は去年情報公開度ナンバーワンを目指すというふうに御宣言されましたけども、このような事故ですね、何か不都合な状況を、事故を公表しないっていうのであれば、何か今までとあんまり変わらないように思うんですけども、現時点のその情報公開度の自己評価っていうのはどう考えてますか。

区長
御指摘のように、そのような印象を区民の方、保護者の方をはじめ、報道の方や区民の方が思われたことに関して、情報共有を一番にするという目標を掲げながらということは御指摘の通り、本当に不安や心配を、もしくはそういう印象を与えたということは私も痛感しているところです。今回の件に関しましては、学校現場はですね、学校及び教育委員会は、この事故の後の対応というのを即座に行っておりまして、こちらも発表しておりますけれども、区内小中学校全てに関する対応というのはすぐに行っておりましたので、何かこの事故を隠そうとしたという、そういう事実はございませんで、私もそのように認識しています。ただ、結果として、それが区民や学校保護者の方にどのように受け止められるかということだと、それがまさに今の御質問にあったと思いますので、そこに関しましては、私もこれまで以上にこの情報公開を進めるというのがどういう意味なのか、区民にとってどういう意味なのかということを、改めてしっかりと認識して一歩一歩信頼を築いてまいりたいと思います。

広報課長
それでは、次の方。

記者
ありがとうございます。朝日新聞の笠原です。今の質問に関連するんですけれども、先ほど区長がこの事故を把握したのが10日の夜だというふうにおっしゃいました。これは報道が最初出る前夜だと思うんですけれども、これはこういう報道が出るという報告だったんでしょうか。区長が知るまでの経緯について、もう少し説明をお願いしたいと思います。

区長
はい、そうですね。報道が出るということが、広報の方に連絡が来て、そして危機管理と広報と同時に知ることとなりまして、その危機管理の方から私の方に、区長部局の方にいち早く共有されたということです。

記者
区長もこの情報共有が遅れたことについて責任を感じておられるということだと思うんですけれども、そもそも区教委は区長部局から独立した組織であると思うんですけれども、必ずしも区長に全てこういった学校現場での事故が、報告があるわけではないと思うのですが、今回なぜ区長部局に報告があるべきだったとお考えなんでしょうか。やはり事の重大さとか波及の大きさということが理由なんでしょうか。

区長
事の重大さだけでなくですね、区立の小中学校の設置を行っているのは、設置責任者は区ですので、もちろん学校そのものは、教育部局なんですけれども、施設に関しては当然設置者としての責任を有しておりますので、特に今回は校庭で釘などが発見されるという、施設に関連する事故だったということで、区長部局がいち早く知る必要があったというふうに私は考えております。

記者
分かりました。あとこの関連で最後に、今後改善していくというふうなことをおっしゃいました。チェックリストがどう、というふうにもおっしゃったと思うんですけれども、もう少し具体的にどのように改善していくかということを教えていただけますか。

区長
これもまだ全部決まったわけではないですけれども、危機管理の部門は教育部局だけではなくてですね、さまざまな区政に関わる全ての現場で、危機管理を担当してまとめておりますので、学校現場も含めてさまざまな区内の施設などで、どのような事故が起こったときに、これをいち早く報告すべきかというその基準と言いますか、今でもあるんですけれども、それをもう一度明確にした上で徹底するということが大切だと考えております。

記者
承知しました。ありがとうございます。最後に別件なんですけれども、先日、足立区議選があってですね、自民の現職が相次いで落選するという結果になりました。4月の杉並区議選でも同じような現象が起きたかと思うんですけれども、今回、足立区議選のこうした結果について、岸本区長としてはどのように受けとめていらっしゃるでしょうか。

区長
多分皆さんと同様に、というか分かりませんけど、結構びっくりしたことは事実なんですね。杉並区の選挙の結果と足立区の選挙の結果が、どのようなことなのかというふうに分析するに至っているわけでは全くないですけれども、やはりどうでしょうね。すいません、私、足立区のことについて、あまり何も言えないんですけれども、杉並区においては自民の現職の方が落選するというだけではなくて、さまざまなことが起きた上での一つの事象だと思っています。足立区においても、おそらく私が知る範囲では自民現職の落選ということが大きく報道されてますけども、もうちょっと総合的にどのような選挙戦だったり、今までの議会運営だったり、政策だったのかということを見た上で、もう少し判断というか、観察していきたいと思っています。

記者
改めてになるかもしれないですが、4月の杉並区議選、自民の現職が落選したことの原因というか背景については改めてどのようにお考えでしょう。

区長
現職の方が落選したことそのものについてというよりはですね、先ほど申し上げた通り、いろいろなことが起こった一つのファクトだと思ってまして。私がむしろとても大切だと思っているのは、やはり有権者の方たちが投票に行くっていうことが選挙の結果を、どんな結果であっても大きく変える可能性があるということを杉並区の区民が示したことなのかなというふうに思います。今まで選挙に行かなかった人たちが、特に、投票率の低い中で選挙に行くということがさまざまな変化を起こし得るという意味においては、本当に一つのメッセージを杉並区の区民は発信したのかなと思いますし、その中で多くの女性議員が誕生したことを、特に新人の方が、さまざまな立場の女性の方が誕生したことは非常にうれしく思っております。

広報課長
では次の方。

記者
フリーランスライターの畠山理仁です。よろしくお願いします。今の質問にちょっと関連するんですけど、杉並区議選のことなんですが、投票率とか、それから今後の課題、杉並区の場合は投票マッチングをしなくなったということもあったりしますけれども、投票率とか今後の課題、それから改善策などで何か区長の方でお考えのことがあれば教えてください。

区長
選挙そのものの、例えば投票率を上げるとか、今までも従前のたくさんの取り組みもございますし、こちらも選挙管理委員会が行うことですので、私自身が何かこう、率先するということはないんですけれども。ただ今回の選挙でたくさんの学びがあったということは事実だと思います。例えば選挙活動、その前の政治活動も含めて子どもが預けられなくて、保育園から退園しなきゃいけない、仕事とみなされないということで、そういった女性の姿が報道されました。私は学術とか勉強することも立派な仕事だと思ってますので、保育園で預けられることによって、政治活動や選挙活動というのが特に女性にとってやりやすくなる、女性がケアワークの無償有償に関わらず多くを担っているという事実をしっかりと受け止めて、そういう対策は区長部局でもできると思っています。また、女性議員さんだけではないんですけれども、やはりさっき言ったケアワークと関連しているんですが、この選挙のあり方、やり方というのが、非常にいろんな意味で負担の重いこと、もちろん男性もそうです。場所取り合戦だとか、朝、前の日から人をつけて、人を待たせるような、ちょっと尋常じゃないようなやり方をしなきゃいけないような事実ということも、取材を頑張ってくれた方々をはじめですね、候補者もよく分かっていると思います。これは私がというか、日本全体でですね、選挙のあり方、選挙を魅力的なものにしていくためにも、候補者にとっても有権者にとっても魅力的なものにしていくために、やはり真剣に、4年間ありますので、考えていかなきゃいけないし、できることをしっかり杉並区でも行いたいと思います。

記者
もう1問よろしいでしょうか。先日、改選後初めてとなる臨時会で正副議長の選挙が行われて決まりましたけれども、こちらについて区長の所感というのを伺えればと思います。

区長
議長についてですか。

記者
議長選出に関してです。

区長
私自身も非常に驚いたといったのが、率直なところなんですけれども。議長は民主的な選挙で行われますので、それで結果が出たということ以上のことではないのかなと思います。特に24名の方が投票した井口議員、議長ですけれども、その結果というのはもうそのままだというふうに思っていますし、これからの新しい、政治のあり方っていうのを、私は個人としても首長としても政治家としても見ていきたいな、もしくは自分もそこに貢献していきたいなと思ってます。予定調和みたいなことが当たり前だったっていうことを疑問視する一つのきっかけといいますか、政治に関わるもの、全てにとってそういったことを考えるきっかけになったのではないかなというふうに思います。

広報課長
では次の方。

記者
フリージャーナリストの三宅勝久と言います。この天沼ゆうゆう館のことをちょっとお尋ねしたいんですけど、地元の方に少し聞いたんですけど、この今の天沼ゆうゆう館の施設の中に区立天沼保育園というのがあると思うんですね。ちょっとお尋ねしたいのが非常にこの計画が複雑でですね。ぱっと聞いてよく分からないんですが、この区立天沼保育園はこの計画で結局どうなるということなんでしょうか。この保育園の立場から見たら、どういうふうになっていくということなんでしょうか。

区長
おっしゃる通り、この天沼・本天沼の再編計画は大変複雑なんですけれども、その件について答えるならば、この区立天沼保育園が、建て替えをしなければいけないんですね。その際に近隣に移転をしまして、そこに新しく保育園を建てます。そしてその保育園は新しく開園した時には、民営の保育園に、区立保育園としては廃止されて民営化された保育園として再出発するという計画です。

記者
結局区立保育園、この区立天沼保育園が廃園になって民間の保育園になると。今ある区立天沼保育園と天沼ゆうゆう館。これは子どもさんとそれから高齢者が使われてる施設ですけども、民間の保育園がここを使って新しく保育園を開園すると、そういうことでよろしいんでしょうか。現在ある天沼ゆうゆう館と区立天沼保育園のこの場所は、将来的には今の計画だと民間の保育園として。

区長
別のパピーナという保育園がそちらに移ってまいって、そこにゆうゆう館があるんですけれども、その機能というのは、改修をして新しく設置をするコミュニティふらっと本天沼に再編成されるという計画でございます。

記者
そうなんですけども、ちょっと区長のこの選挙の時の公約、選挙公報を見るとですね、民営化を考え直すんだということをおっしゃっていてですね、そうすると、この区立保育園、天沼保育園をですね、民営化するということについては、当然見直しの対象を検討してしかるべきかなと思うんです。同時にこの対話を進めるんだということもおっしゃって、区長一生懸命やられているようですけども、私がいろいろ地元の方に聞いた話では、この天沼保育園を民営化するんだということを必ずしも皆さん理解をされていないんじゃないか。非常に複雑な話でですね、何が何だかよく分からないという話で、私が、実は民営化じゃないんですかって言った時にああそうかなというくらいの反応だったんですね。すぐこの施設のごく近くにお住まいの方に聞いて、そんな感じなんで、そうすると対話をされたんだとお話をさっきされてたんですけども、対話をする前提としてちゃんとした分かりやすい説明、情報行動がないとですね、それはフェアな対話とは言えないんじゃないかとも思うんです。この区立天沼保育園を民営化するんだということを含んだ計画だったことを、ちゃんと説明されたというふうにお考えでしょうか。

区長
はい、どこまで説明したことが皆様に、特に近隣の皆様にきちんと理解されているかということに課題があったのではないかというふうにさっき申し上げたんですけれども、このことについて説明はもちろんしてございます。そして、私が就任した後、地域の説明会をこの天沼・本天沼の地域においては、他の地域は一回だったんですけども、二回行いました。そういった中で複雑な計画であるゆえにもありますし、おっしゃるように区立の保育園が私立の保育園になるということも含めて、できる範囲で丁寧に説明してきたつもりでございます。

記者
一つだけお尋ねしたいんですけども、そうすると区長としては当然公約をされているぐらいですから、この区立保育園を民営化するんだ。廃止して民営化、民間の業者と入れ替えるんだということについては、当然、見直しも含めたお考えというのはあってですね、しかし、やっぱりその見直しは無理だというご判断のもとにこの計画を進めるんだという結論に今の段階で至ったということじゃないかと思うんですけども、見直しができないんだというのは何故なんでしょうか。要するに、この区立保育園を維持するんだ存続するんだということが無理だということについては、その理由っていうのをちょっと今、お聞かせいただけますでしょうか。

区長
御指摘のようにこの区立保育園の民営化だけでなくですね、私の公約にもはっきりと言ってますけれども、今、まさにその検証をしているところなんですね。そして同時に総合計画・実行計画の見直しというのを1年前倒しでやっております。その中には、今後の区立保育園の方針に関して、どのようにするかということも含まれております。で、この天沼・本天沼の地域の再編というのと、保育園の民営化というのは密接に関わっているというのはご指摘のとおりなんですけれども、この計画がいろいろな施設と絡まっているゆえに、民営化計画については白紙に戻すことができず、既にもう予算もついていたり、計画が決まっていたものですので、ここについてはこのまま計画どおりに実行するということを今までも申し上げてまいりました。この後については、これも申し上げているんですけれども、地域の声を聞きながら、改めて施設再編のあり方について、これは保育園の民営化についても含まれますけれども、庁内で話し合いするだけでなく、地域社会とも話し合っていきますし、保育園につきましては、これ以上の民営化をしないということは政策決定を既にしているところです。

記者
要するに、今日の資料を拝見すると、この天沼保育園の民営化ということがこれだけでは読み取れないんですね。私はこの地元の方に聞いたからこうじゃないかなと。結構これは私なりに整理をしてああこうじゃないかなというふうにして今日もご質問させていただいたんですけども、これは一つ要望なんですけども、そういう非常に大事な問題を含んだ話であれば、その大事なことをやっぱり端的に書いていただけないでしょうか。

区長
はい、御指摘を受けとめました。この記者会見で言えることというのは、今回補正予算の他のご説明もたくさんございますので、全てを書けるわけではないんですけれども、天沼の再編成につきましては、ホームページに今までの説明会で配布した資料も含め、こと細かに公開をしております。また、その2回の説明会で寄せられた意見とそれに対する返答も含めて全て公開しておりますので、大変恐縮ですがそちらも併せてご覧いただければと思います。

広報課長
それでは次の方。

記者
読売新聞の浜田と申します。最初にまず選挙の関連なんですけども、先程女性新人議員との誕生等が嬉しいといった所感もございましたが、今回の選挙の結果を受けた審議会の構成等見まして、そちらは議会運営にどのような影響を与えていくか、どういうふうに区長としてお見受けされてますでしょうか。

区長
臨時議会が終わったばかり、そして31日から定例会ということなので、正直に率直に申し上げますと、私だけではなくてですね、議員の方々も職員の方も、やはりかなりいろいろな予測が難しくなっているということだと思います。ただ、これ自身は、私は健全な変化だと思っていまして、私たち理事者としましてはきちんとした補正予算を出し、そして条例案を提案し、そこにはきちんと説明可能で、区民に納得を、区民の福祉や生活を最優先した条例提案と予算を作っていくということにおいては全く変わらないわけですので、そこは職員とともに一生懸命仕事をしたいと思います。そして、その条例提案や補正予算をどのように審議するかというのは、まさに議員の皆様にかかっているところでございまして、本当に区民生活を一番に考えた皆様、それぞれの議員さんの今までの議論してきた蓄積もございますので、それに基づいた審議が行われるのではないかというふうに考えております。

記者
ありがとうございます。もう1点、今ほど、天沼の話の関連なんですが、施設再編に関しましては選挙公約のときも含めまして、再考というのを含め、また再編の廃止と言ったところも大きく掲げてらした。今回もおっしゃっていたように廃止条例の提案も予定を1定のときにはされていたんですが、今回も断念したという形なんですけども、下高井戸の例もございまして、今回2回断念してるってことについては、区長としてはどのようにお考えでしょうか。

区長
先ほども申し上げたように、本当に苦渋の決断であるということは変わりません。ただ、一つ定例会を遅らせることによってできたことがたくさんあるということも事実でございます。初めてこの地域懇談会をつくることができて、そしてゆうゆう天沼館の休止してしまう半年間を無くすこともできました。こういったことも説明会を行ったり、その後の皆さんから寄せられる区長への手紙とか、特に地域の利用者の方々からの声を一生懸命聞く中で実現できたこともあるということも、しっかりと区民の利用者の方にも示すことができたのではないかと思っています。ただ、御指摘のように施設再編全体のあり方についての検証は、もちろん行ってまいりますし、この先をどうするかという区民意見と、地域それぞれの事情を考えながらという、そういった新たな視点も加えながら、この天沼の、そして下高井戸の経験を生かす形の再編計画を作っていけるように努力してまいりたいと思います。

記者
ありがとうございます。

広報課長
それでは、まだ御質問されてない方、どうぞ。

記者
ありがとうございます。しんぶん赤旗の林と申します。2点質問させてください。学校給食費の無償化と管理棟ZEB化についてです。給食費の無償化の実施に向けた課題は何でしょうか。また、必要性についてどう考えていらっしゃいますか。23区において、11区が無償化の方針を出したと書かれていらっしゃって、杉並区も無償化の必要性について、他の区に比べて低いとか高いとか、もしありましたら。その必要性についてどう考えていらっしゃるかも教えてください。あと、おおぞら公園のZEB化について追加設計の費用とかが具体的にどのようなものでしょうか。よろしくお願いします。

区長
まず給食費の無償化についてです。必要性についてですが、私はこれは公約にもはっきりと書いていますとおり、必要性は杉並区だからではなく他の日本全国の子どもたちと同様に、全ての子どもたちにおいて必要性が高いと考えています。国が義務教育は無償とするという憲法26条に従えば、そこに影響するべきだと考えておりますし、杉並区の議論においても子どもたちは社会が育てていくという、そういった視点に基づいて今回の検討を進めてまいりましたので、その必要性が高いのは変わりないと思います。課題については、これは基礎自治体としてですね、他の自治体とも同じなんですけども、やはり財政の継続性だと思います。この財政の継続性をきちんと見せしめることができるかどうか、そして今、まさに国がどのような骨太の方針を出すかということが注視されていますので、そういったことをしっかりと見極めながら、とにかく区議会で予算を多くの方に承認してもらわないと、予算として成立しませんので、これが課題だと思います。ZEB化に関してですけれども、少し申し上げたように、もともとZEBの建築予定だったんですが、いろんな段階がございまして、今回フルZEBということになったんですね。で、その前からZEB ReadyとかZEB OrientedというフルZEBの前の段階でもっと緩い建築がありまして、その予定だったんですけども、今回、この期にフルZEBを目指すということで、フルZEBと言いますと創エネ、エネルギーを創るということにもなりますし、その創ったエネルギーをどう使うかということにもなりますので、おおぞら公園管理棟につきましては、その施設で使うだけではなく、おおぞら公園内の他の施設にも使ってまいりますので、こういった新しいことのためには設計が必要になるということです。さらに言えばコミュニケーションを重視したいと思いまして、これはまだ私も所管からアイデアとして聞いているレベルなんですけども、この創ったエネルギーや使っているエネルギーを区民に見えやすく見える化するというちょっとスタイリッシュなデザインにもしていきたいなと思ってまして、そこにも追加の設計が少し変わってきますので、お金がかかることになります。

記者
ありがとうございます。その創エネの中身をもうちょっと教えていただけますでしょうか。

区長
太陽光です。

記者
ありがとうございます

広報課長
それでは、お時間も限られてまいりましたので、あと一人かお二人というところなんですが、まだ質問されてない方、5名様いらっしゃいます。御質問はそれぞれ1つ2つ絞っていただければと思います。では、今、御挙手いただいている方から、お願いいたします。

記者
はいフリーライターの城戸譲と申します。よろしくお願いします。記者会見についての御質問なんですけれども、就任以来、今回で5回目で、田中区長の時代からすると多いなというイメージがあるんですが、ただ前回行われた1月以降、今回の釘の事案ですとか、パートナーシップ制度とか投票マッチングのこととか、全国的に大きな動きがある中で、区長自らの声を聞きたいっていう機運が高まっていると、私は認識しているんですね。で、そうした中で個別のメディアじゃなくて広いこういう場でお話を伺う機会を求める声というものが出ているように、私は感じているんですが、その中で記者会見を定例化するお考え、ございますでしょうか。もしないようであれば、それにかわる何か代替手段があるか、この点についてちょっとお聞きいただければと思います。

区長
定例化という具体的な計画はないんですけれども、議会の前にその都度、今回提案する補正予算や条例をについてはきちんと説明させていただくというのがこの区長記者会見でございます。パートナーシップに関しても性の多様性を尊重する条例についてもそうでしたし、そういった局面ではきちんと説明をしていくということは全く変わりません。そして、その間に区長としての言葉とか、各社取材を私もできる範囲で受け入れていますし、遠慮なく申し込んでいただければと思います。そして区民に対してはですね、私の対話の区政の中では、本当に数多くの機会を作って地域社会に出ていくようにしておりますので、あとはツイッター活動も一生懸命やってますので、そういったところでちょっと補完できればいいかなというふうに思っております。

広報課長
あと4名様、お手を挙げてたと思うんですけれども、挙手をお願いいたします。それでは、お願いします。

記者
杉並オンブズの広報部の清水と申します。今、地元に私はいるので、杉並区が変わってる、本当に岸本区長になってから対話を何回もやってくれて、この歳になって初めて政治に希望があるんだっていうことを感じています。それが前提なんですけど、しかし前区長の田中さんは、私たちが本当に嫌だと思っている施策をどんどんしたと、杉並区の基本構想って中にも田中区長の策がいっぱいあるわけなんです。私たちはそれはとっても嫌なんです。今までの児童館をなくして、コミュニティふらっとという、本当にそんな施設にしてしまったことが私たちは嫌なので、岸本さんにそれを変えてほしい。今まで岸本さんは私たちとの対話を本当に重んじてくれて、今までの田中区長は勝手な施策はいっぱい作ったくせに一回もそんな話し合いに出てきたことがないんです。岸本さんは出てきて、私は田中区長も出てくるべきだと思う。そうなんですけど、それが全然変わってないということは、何か私たちにとってはやっぱり釈然としないこともあります。私たちは、田中区長がつくった施策を変えてほしかったんです。それでコミュニティふらっとには何かちょっとずつの改善があるにしてもです。私が今こそ聞きたいのは、道路の問題とかいっぱいありますけど、杉一小をタワーマンションにしてしまうというそういう計画が、タワーマンションにするかどうか分からないにしても、杉一小を壊して、あそこじゃないところに杉一小を移転ですね。それは今だったら、変えられることもできるのかどうかを今ちょっと確かめたいと思います。

区長
発言ありがとうございます。今までの計画が、中長期的な計画の中で本当に急に変えるっていうことは、どんな行政、自治体であってもできないと思うんですね。それをちょっとずつ修正しながら、区民の民意に少しずつ、あと時代の変化に合わせて、修正というか、そういうことを対話を通じてやっていきたいという思いは改めて明確にしたいと思います。そして、特に天沼、本天沼に関しては、まさにこの急に変えられないという取組であったと思ってまして、ここの取組に地域社会の皆さんに、もちろんこの再編の中でたくさんの前向きな声もいただいておりますし、新しい施設になって今まで使わなかった方が使われてたり、いろいろな声がございます。それに関しても、今丁寧なアンケート調査などを取りながら、たくさんの多様な声を集めているところでございます。そういった中で御指摘のあった杉一小学校。これは御存じない方もいらっしゃると思いますけれども、阿佐谷北東の計画と関連してるところでございますが、こちらに関してはまさにですね。小学校が移転するというところとか、もう既に病院の建て替え工事が始まっていたり、そういったことはございますけども、杉一小学校の跡地などについて、これからまさに地権者の方と共にですね。協議を始めていくという段階でございますので、その際には今までのいろいろな経験をしっかりと学んだ上でどういったプロセスをつくっていけるのかということを今、まさに庁内でしっかりと議論しておりまして、それをしかるべき時にきちんと発信したいと思います。

広報課長
よろしいでしょうか。

記者
それでは杉一小については今までの計画、田中前区長の計画は変わる可能性がある、ということですよね。確認できたらうれしいです。

区長
変わるって全体のどこまでというのがちょっと今ははっきり言うことはできないんですけれども。もう既に決まっていることと進行していることもございますので、そうじゃない部分に関してはもちろん十分に変わるというよりは、むしろ皆でつくっていくということの方が合っているのかなというふうに思います。

記者
しかし、対話があるっていうと、それは一体何のためだ、というようなことが、さっき言った協議会の中でも、これはただのガス抜きではないか、と委員の人が言うくらい、全然区民の意見は変わってないんですよね。願いが変わってないんですよね。それでですね。杉一の問題がありますが、

広報課長
ちょっとお時間の関係で、御質問を手短にあと1問ぐらいでお願いできますか。

記者
そうですね。だけど、それを変えることをできるのだったらうれしいということで、杉一小の問題です。だからこれからプロセスを話し合うっておっしゃいましたよね。

区長
はい。

記者
地権者と一緒に、地権者、区民と一緒に。

区長
そうですね。

記者
杉一小移転について。

区長
いえ、それはちょっと移転についてはどこのラインまでとはっきりとは。

記者
それで話し合いの時にここはどうしてもできないとか、前の区長との関係があって、どうしてもできないとか、そういうことも話していただきたいというふうには要望します。
以上です、すみません。

広報課長
ありがとうございます。それはご要望ということで。では次の方、お願いします。

記者
NHKの鵜澤です。給食費の無償化についてちょっと追加で伺いたいんですけれども、このスケジュール感でいうと、もうこれは新年度というよりは、年度途中でもという、年度途中にも着手したいというのは、区長としてはそのようなお考えでしょうか。

区長
はい、そうです。

記者
4月の統一地方選挙で当選した、例えば、大田区の区長などはもう来月にも始めるというような形で言ってますので、杉並区でこれだけ、区長は選挙で公約にも掲げていたので、これだけ検討に時間がかかるっていうのは、その要因というのはどのようなところにあるとお考えでしょうか。

区長
それぞれ今まで給食費の無償化という課題が、各区で話し合われてきた土壌というのは、決して無視できないと思います。場所によってはもうそれこそ超党派的に多くの方が合意しているような議会も多分たくさんございまして、そういったところでは当然施策というのは進めやすいですし、やはり議論に時間がかかるということだと思います。私はかねてから対話の区政というのは、区民との対話というのは当然ですけれども、議会での議論、対話ということを当然しっかり尊重したいと思ってますので。やっぱり一つの施策というのが、時間がかかるということそのものは、時によっては仕方がないし、むしろそういう議会との対話、議論というのをしっかり尽くしたいというふうに考えるところです。

記者
ありがとうございます。

広報課長
それでは、次の方お願いします。

記者
都政新報の岸です。すみません、ちょっと戻って恐縮なんですが、荻窪小学校のことで、これを見ますと結局区長と今までは情報管理の部分に、つまり教育長とあるいは教育委員会と区長は危機管理を共有するシステムがなかったっていうことなんですか。

区長
直接教育長と、教育部局と私と、というわけではなくて、危機管理室というのがございますので、こちらが区長部局に関しては統括をしてさまざまな危機管理、これはコロナの感染症のようなものも入りますし、事故も入りますし、災害もございますけれども、こういった危機管理室が核となってやっております。

記者
今後は、そこはやっぱり生かしながら区長に迅速に大きなものは上げるっていうふうに変わるっていうことですか。

区長
今までもそうなんですね。危機管理室に来た情報というのが、私だけではなくて関連の区長部局、私も含めてですけれども、通達されてどのように対応するのかということが話し合われますので、そこに関しては変わらないです。ただ、いつ何を危機管理室に、特に区長部局から独立した部局に関して伝えるべきかというところの認識をもう一回改めてしっかりと見直して、システマティックにやっていこうというのが対策でございます。

記者
すみません。最後に、やはりこれはすぐに改善してほしいっていう声があると思うんですけれど、いつぐらいにこれは改善する予定ですか。

区長
できるだけ早くということは当然だと思いますし、おっしゃる通り、今回に関しては、特に小学生中学生の保護者の方のご心配というのは常々承知しておりますので、できるだけ迅速な対応をしたいと思います。

広報課長
ありがとうございました。残り1名様、お願いします。

記者
建設通信新聞の深澤です。旧若杉小学校の跡地の活用について、今後検討委員会など設置する予定がありましたら教えてください。

区長
今、そういった検討会を設置する予定がありますというふうに計画に載っているわけではないので、それを言うことはできないんですけれども、当然記者会見で申し上げたように、小学校の跡地をどういうふうに生かしていくかということは、地域社会だけでなく、杉並区全体の非常に重要な課題だと思いますので、まずは地域社会の方たち、今すでに震災救援所として非常に頑張って活動されている方たちがいますし、それ以外の教育的な目的でも使われておりますので、これに関しては当然のことながら、この区役所の中だけではなく、区民の方や地域社会の方と、区全体としてどのような施設が望まれているのかということをきちんと検討してまいりたいと思います。

広報課長
それでは予定の時間を経過いたしましたので、これをもちまして区長記者会見を終了させていただきます。本日はどうもありがとうございました。

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