“日常”を取り戻すために(令和4年8月9日)

 

ページ番号1076950  更新日 令和5年5月8日 印刷 

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杉並区長 岸本 聡子 

新型コロナウイルスの区内感染者数が7月最終週に週8,000人を超え、過去最高を記録しました(表1)。区の受診・相談センターの電話は80回線にまで増強していますが、それでも午前中などにつながりにくい時間帯が生じています。発熱外来などの診療・検査医療機関や杉並保健所の業務はひっ迫し、新型コロナ専用病床の利用率も東京都全域で約55%(8月3日現在)と、まだ多少の余力はあるものの予断を許さない状況です。

今、為すべきことは、高齢者や基礎疾患がある方など重症化リスクの高い方々が速やかに検査・受診できる状況をつくることです。そのためには、若年世代で基礎疾患がない重症化リスクの低い方々については、自ら感染の有無を検査し、陽性であっても受診の目安(注)を満たさず軽症または無症状であるうちは自宅等で療養することとし、診療・検査医療機関等の負担をできるだけ軽減することが必要です。

濃厚接触者や20・30代の有症状者(4年8月9日時点)に対しては、東京都が「抗原定性検査キット」の無料配送を実施しており、さらに、医療機関を通じた有症状者への配布も開始しました。区では、都の配送対象が20・30代に限定され、また、配布に協力する医療機関も区内では10カ所程度である現状を踏まえ、40・50代の有症状者(4年8月9日時点)に対しても同様の検査キットを配送できるよう急ピッチで準備を進めています。無症状の方については、区のPCR検査バスのほか、区が協力しているJR阿佐ケ谷・高円寺駅前をはじめ区内薬局など約30カ所で都の無料PCR検査を受けることができますので、ご利用ください。

感染していることをいち早く確認できれば、自主的に隔離し、直近で会った方へ注意喚起するなど、感染拡大防止にもつなげられますので、「自ら素早く検査する」ということが、今後のコロナ対策では非常に重要になってきます。国や都の制度としっかり連動しながら、区の取り組みを強化していきたいと思います。

感染者が増加する中で、若年世代を中心に3回目接種が増加傾向にあります。ワクチンを速やかに接種し、行楽シーズンではありますが、お出かけ中も3密の回避、マスクの着用、換気など基本的な感染対策をしっかり行ってください。一人一人の行動が医療機関や行政の取り組みとかみ合ったときに、対策が最大の効果を発揮します。そうすることによって、コロナ禍であっても感染を抑制しながら社会経済活動を維持することができるのです。私は、区の業務や施設運営は感染対策を講じながら、できるだけ通常どおり行いたいと思っています。以前のような“日常”に近づけるよう、ご協力をお願いいたします。

8月1日には、区役所において保健所への応援体制を維持・強化する必要からBCP(業務継続計画)を発動しました。医療や福祉等の現場で身を粉にして働く方々の尽力、エッセンシャルワーカーのたゆまぬ献身に深く感謝しながら、区もこれまで以上に懸命に取り組みを進めてまいります。区民の皆さん、この苦難を共に乗り切っていきましょう。

(注)受診の目安:症状が重い(水分が飲めない、ぐったりして動けない、呼吸が苦しいなど)、妊娠中、ワクチン未接種など


(表1)区内の日別感染者数の推移 (8月4日現在)

(表2)区内の新型コロナ専用病床数・病床利用率 (8月4日現在)

問い合わせ

  • PCR検査について
    杉並保健所健康推進課 電話:03-3391-1355
  • ワクチンについて
    新型コロナワクチンコールセンター 電話:0120-023-015(フリーダイヤル)
  • 感染対策について
    杉並保健所保健予防課 電話:03-3391-1025(直通)
  • BCP(業務継続計画)について
    危機管理対策課 電話:03-3312-2111(代表)

 

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杉並区役所
〒166-8570 東京都杉並区阿佐谷南1丁目15番1号
電話:03-3312-2111(代表)