ダニについて

 

ページ番号1004848  更新日 平成27年12月23日 印刷 

ダニについて

ダニは昆虫ではなくクモの仲間で、世界中では約3万種類、日本国内でも1千種類が見つかっています。
多くのダニは私たちとはほとんど関係のない所で自活していますが、中には、食品につくもの、動植物につくもの、また伝染病を媒介するものなど、衛生上注意を要するものもいます。

室内にいるダニ

室内には、普通30種類から40種類のダニがいると言われ、主に次のようなものがいます。

ヒョウヒダニ(チリダニ)類

室内にいるダニ類の70%以上は、このダニです。
室内のゴミ(フケなど)をエサとして食べ増えるダニで、気管支喘息、鼻・目アレルギー等、吸入性アレルギー疾患の原因となることもあります。
人は刺しません。

ケナガコナダニ類

写真:ケナガコナダニ
ケナガコナダニの顕微鏡写真

乾燥食品等に発生するダニですが、梅雨など多湿期にはタタミに発生します。
特に、新しいタタミでは、へりに白い粉をふいたように大発生することもあります。
一般的に高温、低湿度に弱く、人は刺しません。

ツメダニ類

写真:ツメダニ
ツメダニの顕微鏡写真

ダニ類の体液を吸うダニで、チリダニ、コナダニが増えると、それらを食べるために増えてきます。
そうすると、タタミやジュータンの上で生活する人間と出会う機会も増え、被害が出ます。
かゆみと紅斑を起こしますが、蚊やノミなどとちがい、吸血目的ではありません。

ツメダニによる被害

最近問題になっているのは、主に室内(特にタタミやジュータンの部屋)に発生するツメダニ類による被害で、「体中を刺された」「かゆくて寝られない」などの不快をうったえる相談が増えてきています。

ツメダニによる被害には、主に次にあげるような一定の特色があります

  1. 刺されるのが、7月から9月に集中し、夜に刺されることが多い。
  2. タタミやジュータンを敷いた室内での被害が多い。
  3. かゆがるのが、子供や女性に多い。
  4. 1週間程度、かゆみがとれない。
  5. かゆいところが、直径5ミリから10ミリくらいに赤くはれて固く、かゆみやはれが治っても、1カ月くらい跡が残る。

駆除法(すでに被害のある場合)

  1. 掃除機で吸いとる
    何となく原始的な方法のように思えますが、もっとも手軽に、だれでもできます。
  2. 乾燥する
    ダニは低湿度(乾燥)に非常に弱いので、できれば、タタミやジュータンをあげて、日光に干すようにしてください。
    日当りが悪い、スペースがないなどの場合は、タタミ乾燥車などを利用する方法もあります。

予防(日常の注意)

ダニの大量発生を防ぐためには、日頃のちょっとした心がけが必要です。

  1. 食べこぼしや、フケなどダニのエサになるようなものが床にたまらないように、こまめに掃除機をかけましょう。
  2. タタミの上にジュータンを敷くのはやめましょう。
  3. 天気の良い日には、窓やドアを開けて、風通しをよくし、室内の乾燥に努めましょう。

ダニは数や種類の違いこそあれ、まったくいない家庭はありません。
神経質になることなく、日頃から部屋の掃除や通気など、ちょっとした心がけを忘れないようにしてください。

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