連載「福祉と暮らしのサポート拠点ウェルファーム杉並」(2)(30年12月1日)
ウェルファーム杉並は、区民の皆さんの生活を幅広く支えるための拠点として、30年春にオープンしました。この連載では、ウェルファーム杉並内の各組織が相互に連携を図りながら行っている相談対応の例を紹介します。
(注)事例は相談支援の内容を分かりやすく説明するための構成をしています。
第2回 認知症の疑いのある方への支援
母(80代)一人暮らし。軽度の認知症の症状が見られるため、現在介護保険の認定申請中。
息子(60代)都内在住。月に1・2回程度、母の家へ見守りのため訪問している。
息子が母宅を訪れると、高級羽毛布団のパンフレットと契約書が机に置かれていた。驚いた息子が事情を聞くと、「昨日誰か来たけど、よく覚えていない。布団なんか買っていない」と母は答えた。息子が契約書の内容を確認すると、母の生活費ではとても支払えない高額な契約で、商品は明日納品されることになっていた。
息子は母を連れて、消費者センターへ相談
布団の代金を支払わなければいけないのか、今後一人暮らしの母が同じような被害に遭わないか、心配である旨を相談した。
消費者センターから布団の販売業者へ連絡し、本人の契約解除の意思を伝える。母から契約解除通知書を販売業者に送付して、契約は解除された。
消費者センターは息子とともに成年後見センターへ
今後の心配について、息子が成年後見センターへ相談
成年後見センターから成年後見申請について説明を受ける。息子の希望により成年後見センターが申請の手続き支援を行う。息子は、母の成年後見の申し立てを行い、成年後見人となったが、今後、どのようにして母の消費者トラブルを解決するのか分からないと相談。
成年後見センター・消費者センターが息子をサポート
- 成年後見センター:成年後見人として行使できる権限について説明を行う。
- 消費者センター:息子に成年後見人による契約解除方法の説明をするとともに、高齢者被害に関する注意喚起情報の提供を行う。
解決
母
安全な状態で、住み慣れた家で生活を続けることができる。
息子
成年後見人として、母を犯罪や消費者トラブルから守ることができるようになる。
- くらしの窓すぎなみ2018年7月号 消費者センターでは、消費者トラブルの相談、被害防止の啓発などに取り組んでいます
- 成年後見制度申請(法定後見)の申立て・手続き支援(外部リンク)
- 成年後見人として行使できる権限(外部リンク)
- 成年後年人として行使できる権限(外部リンク)
添付ファイル
関連情報
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このページに関するお問い合わせ
保健福祉部在宅医療・生活支援センター
〒167-0032 杉並区天沼3丁目19番16号 ウェルファーム杉並複合施設棟3階
電話:03-5335-7317(代表) ファクス:03-5335-7318