土木造園(土木) 都市整備部土木管理課自転車対策係主査 大場 将国(平成19年度採用)

 

ページ番号1048281  更新日 令和3年2月16日 印刷 

写真:大場さん

これまで経験した仕事

これまで経験した主な部署と仕事内容を教えてください。

はじめはみどり公園課で、みどりの保全保質に関する計画づくりや、ボランティアの方とのやりとりといった業務を主に行っていました。当時、仕事のために樹木や植物について覚えたのですが、そのおかげで、プライベートでも子どもとの散歩中にいろいろな花の名前などを教えることができるようになったりと、今も身近なところで役に立っていますね。
次に土木管理課へ異動し、測量に関する業務や、全庁的な地図システム(GIS)である「すぎなみまっぷ」やアプリの開発などを担当しました。

その後、土木計画課では道路や交通安全に関する計画づくりや無電柱化の計画づくりなどを行っていました。

「すぎなみまっぷ」を開発した経緯など、もう少し詳しく教えていただけますか。

「すぎなみまっぷ」とは、高精度の杉並区オリジナルの地図と、その地図を見るためのソフト(GIS)の総称です。
「すぎなみまっぷ」ができる前は、道路の幅や面積、土地の境界などといった道路情報について調べるためには、さまざまなところから資料を集めてくる作業が必要でした。また、情報を更新するときも、紙の地図を修正していくというやり方をしていたので、作業の効率化と、誰でも同じレベルで仕事ができるように情報を集約するということが課題となっていました。そこで、課題解決の手段としてGISという仕組みが長く検討され、いよいよ開発に向けて動き出すぞ、というときに私が異動して担当になったんです。
「すぎなみまっぷ」により、各所属がそれぞれで管理している地図情報を全庁的に共有することができるようになりました。また、区が保有する情報を区民向けの地図「すぎナビ」で公開したり、近い将来に発生が予測される首都直下地震などの大規模災害に備えて、スマートフォン向けの防災地図アプリを開発したりと、杉並区のデータをオープンにする取り組みは今なお進んでいます。
開発したから終わりではなく、仕事をする上で使いやすいように現在も改良を加え、常に変化し続けているので、自分の中でまだ思い出にもなっていないですね。
日々の業務のなかでも、余分なところには時間をかけずに、大切なところにだけ時間を使えるように工夫するということを常に意識しながら取り組んでいます。

やりがい、醍醐味はどのようなことでしょうか。

写真:大場さんのインタビューの様子

自分の生活や子どもの安全に直結することだ、と実感をもって仕事をすることができるところです。
現在の部署においても、「大切な人が事故にあわないように」という視点で、そこに暮らす人々の生活を想像しながら計画づくりを行うように心がけています。自分の携わった仕事が、何年も何十年もまちに残り、愛され、根付いていく様子を間近に見続けることができるのは、やはり大きな魅力ですね。
また、私は決められた仕事よりも、自分で考えて新たに作り出していくことが好きで、楽しいと思う方なので、今まで区が取り組んでこなかった新しいことにもどんどん挑戦できる点にやりがいを感じています。
職種や職層に関係なく、さまざまな方と関わって仕事を進めていくなかで、自分と同じ興味や考え方をもつ人がいるということに気付けたことも、杉並区に入区して良かったなと思うポイントですね。

仕事と子育ての両立について

仕事と子育ての両立について、教えてください。

保育園に預けている家庭は共働きの方なので、子育てとの両立は誰でもやらざるを得ないことですし、実際に可能だと思います。私も結構子育てをやっている方じゃないかなと思っていましたが、いざ周りの方の話を聞いてみると、もっとやっている方はたくさんいますね(笑)
杉並区には、育児や介護を行う職員を支援するための制度が充実していて、部分休業、育児時間、介護時間の取得など、それぞれの事情に合った働き方をすることができます。わたしは毎日子どもを保育園にお見送りしていることもあって、通常の勤務時間を15分後ろにずらして勤務をしています。
夜も保育園のお迎えがあり、遅くとも午後6時すぎには帰らなければなりません。
それでも、いざやってみるとリズムができますし、自分もはじめからそういうつもりで仕事をしているので、なんとかなりますね。また、お迎えの時間になると職場の方が「もう帰らなきゃいけないでしょ」と言ってくれたりと、周りの理解やサポートが大きいことも、とてもありがたく感じています。
子育てをするようになってから、かっこいいものや自分がつくりたいものよりも、「子どもや高齢者、障害者の方が使いやすいように」という点を特に配慮するようになりました。仕事をするにあたって、大事にしたい視点が1つ定まりましたね。

これからに向けて

これからやってみたい仕事について教えてください。

写真:大場さんのインタビューの様子2

「すぎなみまっぷ」のようなGISやオープンデータの仕組みは、杉並区だけで使えるものではなく、全国どこでも使える技術なんですよね。
もともと自分が地方出身ということもあって、区の技術を地方へ持っていったら、もっと地方の生活が良くなるだろうなという想いがあります。地方にいたとしても東京と同じレベルで生活することができるように、杉並区の技術を全国に向けて発信していくような、ここだけでは終わらない、言ってしまえば世界と戦えるような仕事に携わっていきたいです。

最後に受験生へのメッセージをお願いします。

これから皆さんは、さまざまな企業や自治体を調べていくことになるかと思いますが、そこで自分が「楽しく」働けそうかな、という視点で考えてみるといいのかなと思っています。仕事って、人生の中でもかなりの時間を費やすのに、楽しく働くことができなかったらやっぱり損ですよね。
杉並区は「住宅都市」といわれるとおり、ほとんどが住宅地で占められているので、ヒューマンスケールな仕事ができるところが魅力だと思っています。区民の安全・安心な暮らしを守るため、一緒にまちの基盤づくりをしましょう。


 

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