まさかの家族全員がコロナ感染してしまった話(令和4年3月1日)

 

ページ番号1071843  更新日 令和5年7月4日 印刷 

「すぎラボ」は杉並区で子育て中のママライター・パパライターによるコンテンツです。

この記事を書いているのは2022年2月。コロナ第6波真っただ中です。ピークは過ぎたものの、東京都だけで毎日2万人近くが感染しています。またこれまでの流行とは異なり、10歳未満の子どもも多く感染し、多くの保育園や幼稚園でも休園が相次いでいます。
そんな中、気づけば家族全員が感染し、家族そろって自宅療養を余儀なくされてしまいました。これまでの流行とは異なり、繁華街とは無縁の生活を送っていても、コロナに感染するって普通にあり得る話だよと感じてもらいたいと思い、リアルな体験談をご紹介します。

筆者の家族構成

夫(50代)、妻(筆者 40代)、一人目ちゃん6歳、二人目ちゃん3歳(未就園児)、三人目ちゃん0歳3カ月

立て続けの2人の発熱

まずは、コロナを疑い病院にかかるまでの経緯をご紹介します。端的に言うと家族のうち2人がほぼ同時期に発熱したのです。

二人目ちゃん発熱

コロナ感染(1)

始まりは二人目ちゃんからでした。突然夕食時に眠いコール。夕飯も取らずに寝てしまいました。単に疲れが溜まったのかなと軽い気持ちでいましたが、暫くしてから体が熱い事に気づき、熱を測ると38度5分。手が冷たく、もう少し熱が上がりそうな様子でした。しかし、夜も遅かったこともあり、様子を見る事にしました。
夜中に二人目ちゃんに「のどが渇いた」と起こされ、コップ1杯の水をがぶ飲み。熱を測ると38度ちょうどくらいでしたが、手がポカポカしていました。心なしか元気な様子で、熱が下がっている傾向かなと思い、そのまま寝かせました。
すると朝にはすっかり元気。熱も平熱で、よくある子どもの熱かなと思いましたが、同時に筆者を異変が襲いました。

母(筆者)が発熱

発熱した母のイラスト

朝起きるとなんだか食欲がありません。熱を測ると39度。動くのも辛いため、とりあえず三人目ちゃんの授乳以外は、夫に任せ1日中布団で寝ていました。食欲がなくても授乳はしなくてはならないので、家にあった経口補水ゼリーとスポーツドリンクをひたすら飲みましたが、授乳と熱で唇がかさかさでした。
一家で2人同じようなタイミングで発熱するなんてと驚きましたが、よく考えてみると、二人目ちゃんが発熱した日の午後、なんだか体がだるいなと感じ、珍しく三人目ちゃんの授乳をしながら昼寝をしていました。そしてのども違和感があったような気もします。まさかと思いましたが、念のため、できる限りの隔離をしながら次の日を迎えました。 
翌日少し遅めに起きると、熱は37度。たまにのどに痰が絡みましたが、食欲も出てきたため、家の中を動くのも全く辛くありませんでした。
症状が軽くなったため、病院へ行くべきかどうか一瞬考えましたが、万が一コロナ感染している場合は、家族全員が濃厚接触者となります。そのため、病院へ検査に行くことにしました。

直接病院へは行かずにまずは電話

かかりつけ医のホームページを確認したところ、「PCR検査は予約制のため電話で予約してください」と記載がありました。
そこで電話を掛けたのですが、つながりません。かかりつけ医のため、これまでに何度も電話を掛けた事はあります。いつもなら即つながるのですが、ずっと話し中でつながらないのです。つながらないと診察してもらえないのだからと、ひたすらリダイアルを続け、30分後にようやくつながりました。
「熱とのどの痛みがあるのですが、PCR検査をしていただけますか」と聞くと、「PCR検査は毎週決まった曜日でしか行っていません。」と言われました。言われたのは電話をかけてから3日後の日付でした。
ただ、「もし、症状が辛いようでしたら診察します。今は比較的空いているので、すぐに来てください」とも言われたため、とりあえず向かう事にしました。

人であふれかえった病院

熱がだいぶ下がっていたため、着替えだけして自転車で向かいました。病院に到着したのは電話を切って10分後位です。比較的空いていると案内されましたが、病院はすでに患者さんであふれかえっていました。40~50人位待つことができそうな大きな待合室なのに、座れるところがないくらいです。
症状を伝えると、待合室に座って待つようにと指示があったので、座って待ちました。待合室には大人だけではなく子どももそれなりにいました。待っている間もひっきりなしに患者さんが来ていて、筆者と同じような症状を訴える人や、濃厚接触者だからPCR検査をしたいと言う人が何人も受付をしていました。

診察を受ける

40分ほど待って、ようやく診察室に呼ばれました。
「二人目ちゃんが熱を出し、翌日に筆者が39度の熱が出た。のどの違和感もあるが、現在は37度の熱に落ち着いている。辛くはないが、同じタイミングで家族2人が熱を出していて、コロナの特徴と似た症状があるので、心配している」と伝えました。
聴診とのどの腫れを確認したところで、「念のため、抗原検査をしましょう。抗原検査なら20分ほどで結果が出ますよ」と言われ、即検査を行う事になりました。
抗原検査はPCR検査と比べると正確性が低く、陽性が出ない場合もあるそうですが、結果が20分ほどで出ます。一方PCR検査は結果が出るまで2・3日かかるそうです。

抗原検査を受ける

コロナ感染(3)

診察から5分ほどで検査キットが用意され、別室で検査を行いました。検査は細長いめん棒のようなものを鼻に入れ、クリクリと鼻の奥の検体を取って15秒ほどで終了です。むずむずからはじまって、鼻の奥がツンとするような痛みがあります。
「結果は15分ほどで出ます。医師から説明しますので、このままお待ちください」と言われましたが、5分位で医師がやってきました。まさか陽性反応がすぐに出たのかしらと思ったら案の定でした。

陽性判定がでる

医師から「陽性です。病院から保健所へ連絡を入れるので、このまままっすぐ家へ帰り、保健所からの連絡を待ってください。詳細は保健所から説明がありますが、家族も含めて自宅待機です。ただ、今は保健所がひっ迫していて、連絡には2・3日かかると聞いています」と伝えられました。
すぐに呆然としている筆者の所へ、看護師さんがやって来て、保健所へ報告するための個人情報の記入を求められました。そのまま別室の中で会計をし、自宅療養が難しい人のためのホテル療養の案内を渡され、「このまま喋らずご自宅までまっすぐお帰り下さい」と見送られました。
なお、診察料は3,000円ほどでした。抗原検査の料金は、「症状が出ていたため」無料だったそうです。

保健所からの連絡

2日ほど経って、SMSで保健所から「陽性者登録が済んだ」と連絡を受け、併せて「困ったことがあったら、東京都の支援を受けるように」と50歳未満の基礎疾患がない人に向けた案内がありました。

ほかに1日目にHER-SYS(厚生労働省)から療養者が知りたい情報がまとまったサイトの案内とCOCOA登録依頼が来ていました。

隔離を徹底するもすでに遅し、次々と家庭内感染

コロナ感染(4)

診察結果を家族へ伝え、筆者は家庭内で隔離生活を行う事にしました。また子どもたちへもしばらくの間家から出られない事を説明しました。「大変だけどママからみんなへうつさないようにがんばるね」なんて言ってみたのですが、次々に家族へ感染します。結局一家全滅です。
後から考えると筆者ではなく、全く隔離していない二人目ちゃんからうつったのではないかとも思っていますが、真相はわかりません。

一人目ちゃん発熱

筆者が陽性診断を受けた翌朝、一人目ちゃんが頭が痛いと訴え始めました。熱を測ると37度。昼前には38度を超え、症状があったのは2日間です。軽症ですが、対応が大変でした。

コロナが体の中で暴れていると泣く

一人目ちゃんは幼稚園でもう2年近く、コロナと戦っています。楽しみにしていた行事がコロナでなくなったり、突然休園したりもありました。コロナは怖いと思っています。そんなコロナに自分が感染してしまったと言うのは一人目ちゃんにとって大事です。頭痛がする度に、大粒の涙を流しながら「コロナが強い」「コロナが暴れている」と泣いて大騒ぎでした。

痛み止めをポスティングしてもらう

コロナが怖すぎる一人目ちゃんにとって、頭痛は恐怖でしかありません。そのため、頭痛をなんとかしないと、布団にすら入ってくれないのです。でも、夫はテレワーク、筆者はコロナ陽性と病院へ連れて行くにも連れて行きにくい状況でした。
そこで、筆者は近所のかかりつけの小児科へ電話をしました。コロナ患者は受け入れていない病院です。「母がコロナ陽性で、子どもが熱を出して頭が痛いと言っている。おそらくコロナ陽性なので、頭痛薬だけ処方してもらえないか」と相談をしました。
すると、電話で問診をして、頭痛薬を処方すると言っていただけました。薬は隣の薬局がポスティングしてくださいました。

薬が効くと寝ない

処方してもらった薬は解熱剤で頭痛を抑えるものでした。6時間に1回使用できるものです。薬が届くと早速1つ飲ませたのですが、薬が効いてくるとすぐに「治った」と布団から出てきて、暫くするとまた熱が38度に戻るのです。するとまた「コロナが強い」と大騒ぎ。どうしようもないので、また6時間を経過したところで解熱剤。また、布団から出てきて大騒ぎ。
こんなことを繰り返し、結局2日間38度と平熱を行ったり来たりしていました。痛みを我慢できる場合は、解熱剤の服用は慎重にした方が良いと思いました。

三人目ちゃん発熱

三人目ちゃんも感染しました。一人目ちゃんが発熱した日の夜、突然熱が上がり、計った時には38度5分。手が冷たかったので恐らくもっと上がったと思います。小さいので、とても心配でしたが、授乳を嫌がらなかったので、いつもよりこまめに授乳して、様子を見ました。
すると、翌朝一気に汗をかき、そのまま熱が下がりました。熱が上がった時間は7時間程でした。濃厚接触していなかったら、単なる風邪かなと思う程度でした。

夫は発熱とのどの痛み

最後に夫が感染しました。症状は発熱とのどの痛み。症状が出始めたところで、間違いないと思ったので、すぐに同じ病院へ連絡をして、抗原検査をしました。筆者が掛かってから3日後でしたが、更に電話はパンク。病院も混んでいたそうです。
抗原検査の結果はもちろん陽性でした。
夫は50代です。50歳未満の筆者とは保健所の対応が異なりました。1日後、保健所から電話があり、パルスオキシメーターや食料配送の手配もしてもらっていました。その後健康観察は電話ではなくLINEに変更していましたが、50歳未満と比べ手厚いなと感じました。

2週間を超える自宅待機を終えて

子どもが生まれてからインフルエンザや胃腸炎などの感染症は経験したことがありましたが、コロナ感染は初めてです。症状は軽かったのですが、コロナにかかってしまったと言う心理的なダメージと、突然10日間以上の自宅待機が始まる事が大変でした。
ニュースでいくら取り上げられていても他人事だったのだなと反省した一方で、心と物の準備さえしておけばこんなに大変ではなかったのにと思いました。
今回は家族の症状などご紹介しましたが、別の記事でコロナ対策として準備しておくと良いものについてご紹介したいと思います。

すぎラボライター らくちゃんママ

 

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