杉並ひまわり保育園に行ってきました(令和元年11月15日)

 

ページ番号1056354  更新日 令和4年6月27日 印刷 

「すぎラボ」は杉並区で子育て中のママライター・パパライターによるコンテンツです。

杉並区の認可保育園もここ2~3年でだいぶ増えてきました。できたばかりの保育園ってどんな様子かな、と思われる方も多いかと思います。実際に園に連絡して、見学に行ってみるのが一番ですが、開園前の場合は、園の説明会があったり、系列園を見学できたりするところもあるようです。

遊具で遊ぶ園児の写真
築山は子どもたちのお気に入り。

今回は今年(2019年)4月に開園した杉並ひまわり保育園を取材してきました。
自然遊びを大事にしている園で、園庭には大きな桜の木や土管のある築山(つきやま)があり、子どもたちがのびのびと遊ぶ姿が見られました。

遊具で遊ぶ子どもたちの写真
丸太を汽車に見立てて「ぽっぽー」

月に2回(第2、4金曜日)、園庭開放「ひまわりデー」もあるので興味のある方は、ぜひお子さんと遊びにきてください。

保育園の特徴・生活の流れを教えてください。

保育理念・保育方針

保育理念は「『生きる力』を共に育て!共に育つ!」。保育方針は「自然に親しみ、感じる心を育む!」です。自然と関わることは子どもたちが自由な発想で主体的に遊ぶことにつながります。

子どもたちの1日の過ごし方 、保育体制

午前7時30分から順次登園します。
午前9時頃から 3歳児は午前の活動(園庭遊び、自由画、散歩など)。1、2歳児も朝のおやつを食べ終わり次第、園庭で遊んだりお散歩に出かけたりします。午前中たっぷり遊んだ後は年齢ごとに部屋に戻り、昼食を食べて順次お昼寝をします。(お昼寝はコット使用)
起床後、おやつを楽しんだ後は園庭や室内で遊びます。順次お迎えがあり午後6時30分以降、7時30分までの延長保育は月極めのほか、必要な時だけのスポットでも利用することができます。

新しい園ですが、子どもが増えても十分対応できる体制で臨んでいるため職員数も多く、子どもたち一人一人を丁寧に見ています。

力を入れていることは何ですか?

自然で遊ぶ!(感動体験・自然物で創造的に遊ぶ)

築山をすべる子ども達の写真
築山から滑りおりるのを楽しみます。

おもちゃや遊び道具は少な目にしているので、当初は驚く保護者の方もいます。ですが、物が少ない環境は子どもたちが自分たちの目や耳、鼻、口、手、足の感覚を使って、自ら考え工夫し、自由な発想で遊ぶことにつながります。また、自分の思いついたことは人に見て欲しくなったり、一緒に遊びたくなったりと、ひとりでにお友だちや先生など人との関わりも生まれてきます。

遊具で遊ぶ子どもの写真
ウォータースライダー!

泥水の中をバシャバシャと走るのを楽しんだり、石で花を潰して出た色を手や切株につけてみたり、自分たちの手を使って砂を掘り、穴を作ってそこに入ったり、木の皮をはいで遊び道具にしたりします。築山(つきやま)を登ったりお友だちと一緒に滑ったり、何も教えなくても子どもたちは退屈することなく次々に遊びを生み出して行きます。

木登りをする女の子の写真
木登りを楽しむ

園庭には、4月末にカエルがひょっこり現れ、その後もたびたび姿を見せてくれるので、最初は触れなかった子どもたちもだんだんと触れるようになって、カエルの真似をしたりタライの水で泳ぐ様子を観察したり。ほかにもバッタやカマキリ、テントウムシなどさまざまな生き物たちに日々親しんでいます。

食べる意欲!(体を動かす、菜園、クッキング活動、こだわりの食材)

園庭には、実のなる木(ジューンベリー、キンカン、梅)があり子どもたちが自ら手を伸ばす姿が見られます。収穫した後は、ジャムにしたり、おやつになりました。
菜園では、夏にはピーマンやトウモロコシ、枝豆、ナス、キュウリ、オクラ、スイカなどなどたくさんの野菜を育て収穫しました。自分たちでお水を与えたりして、大きくなる様子を日々見ているので、普段野菜を食べない子もキュウリやピーマンを自分でもぎ取り生かじり。「おいしー」と言っていました。
また、給食のご飯は無農薬の五分つき米(半分だけ精製しているお米)を使用しており「おいしい!」とおかわりをする子どもも多いです。

きゅうりを収穫する男の子の写真
大きなキュウリとれるかな…?
枝豆を採る男の子の写真
枝豆ここにもあった!
給食の写真
毎日の献立と食材の紹介。

心身で表現!(絵画と造形、わらべうた、リトミック遊び)

子ども達の作品の写真
子どもの心や育ちが表れる自由画

絵画と造形にも力を入れています。テクニック的なものではなく、子ども自身の中から出てくるものを表すという活動です。フィンガーペインティングやボディーペインティング、粘土遊びなど自分の体を使い表現遊びを楽しみます。このような経験を積み重ねた後には筆を使って自由画(水彩画)を描きます。自由画というのは、テーマを与えたり技術的な指導はしたりせずに、子どもが自ら描きたいように描きます。

自由画を描く男の子の写真
みて!こんなのかいたよ。

自由に描くことで子どもたちのその時々の心や育ちが表れます。このようなことを大事と考える園が九州や四国・北陸にあり、毎年合同で「いのちかがやく子ども美術展」という絵の展覧会を開催しています。杉並ひまわり保育園は東京都内からは初めて今年出展予定です。


「いのちかがやく子ども美術展」 1歳~6歳の子どもが生み出す絵と造形

  • 場所:ランプ坂ギャラリー(四谷ひろば地下CCAAアートプラザ)四谷三丁目駅徒歩5分
  • 会期:令和元年11月16日(土曜日)~24日(日曜日) 入場無料

年間行事や保護者との関わり

入園を祝う会、保護者懇談会、祖父母参観、親子遠足、上記の展覧会などがあります。また、個人面談も予定しています。

また、子どもたちの様子、成長などは日々伝えるほか、毎月クラス便りを発行して、保護者と丁寧に共有するよう心がけています。
自然遊びが中心なので、泥汚れや、少々の擦り傷や虫さされなどもあるということは保護者の方にご理解をお願いしています。忙しい中、汚れた服の洗濯は大変ですが、それ以上に子どもたちの生き生きとした姿をみて「豊かな経験をしているのね。」と保護者の方が喜びに感じていただけることを願っています。

保護者の方へのメッセージ

園庭で遊ぶ園児たちの写真

自然の中で過ごすと気持ちがよく優しい気持ちになります。保育者たちも楽しく自然と笑顔になり、子どもにとって居心地のいい空間になっていると思います。
やはり実際の園を体感いただくのが一番です。ぜひ、ひまわりデー(園庭開放)にお子さんと遊びに来てください。

感想

「みてみてこんなのいたよ!」と虫を見せてくれたり、泥団子作りに熱中していたり、子どもたちは生き生きと遊んでいました。子どもたちが安心して思い切り遊べるように担任の先生方の確認に加え、毎朝、園長先生自ら園庭を清掃して危険がないか安全点検・衛生確認をしています。
便利で物や情報があふれている現代だからこそ、モノ(おもちゃ)に頼るのではなく子どもの発想から生まれる遊びや自然の中で心ゆくまで遊ぶなど、家庭でなかなかできない体験を保育園でできるのは素敵だなと思いました。

すぎラボライター うっち

 

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