子育て応援券の見直しについて区役所の子育て応援券担当の方に聞いてきました(令和2年1月15日)

 

ページ番号1057139  更新日 令和4年6月27日 印刷 

「すぎラボ」は杉並区で子育て中のママライター・パパライターによるコンテンツです。

杉並区で生活するパパ、ママはきっと一度は利用している子育て応援券。この事業は平成19年から開始し、何度か見直しが行われています。令和2年4月にも見直しされると言う事で、具体的にどのような見直しがあるのか、インタビューをしてきました。

応援券利用者のイラスト

すぎなみ子育て応援券の写真

子育て応援券事業ってどのようなものなの

杉並区の子どものいるご家庭では当たり前の「子育て応援券事業」ですが、これからパパママになる人や、他の地域から引っ越してくる人にとっては未知なるもの。まずは簡単に概要をご紹介します。

子育て応援券事業とは

子育て応援券事業とは、子育てに対する不安の解消や負担の軽減を図ることを目的に、杉並区が承認した地域の子育て支援サービスに利用することで、ご家庭と子育てを応援する人をつなぐためにできた仕組みです。

対象となる人と券種は

子育て応援券を利用できる対象となる人は、杉並区に居住する妊婦さんと就学前までの子どものパパとママです。
応援券には無償で提供される券と有償で購入する券があります。
無償の応援券を受け取るタイミングは次のとおりです。

妊婦さんの場合

子育て支援課又は担当地域の保健センターでゆりかご面接を受けた後、妊婦さん用のゆりかご券1万円分を受け取ることができます。

子どもが生まれてから

子どもが生まれて出生届を提出した時に出生時の応援券2万円分を受け取ることができます。
また、子どもが0歳から2歳で迎える4月中旬頃にそれぞれ2万円分が郵送されてきます(多子世帯は2万5千円です)。有償券は0歳から5歳までで毎年最大2万円分まで購入が可能です(交付時期は7月、11月、3月の年3回)。

対象となるサービスは

杉並区が子育て支援サービスとして承認したさまざまなサービスに利用できます。大きく分けると次の4つです。

親子地域ふれあいサービス

リトミックや人形劇など、親子で参加して楽しむサービス

親(妊婦を含む)サポート

産前産後ヘルパーや出産・母乳育児相談、子育て相談など。

子どもを預ける

ひととき保育などでの一時保育や、ベビーシッターなど。

その他

子どものインフルエンザ予防接種、子どもの口腔ケアやフッ素塗布

詳しくは下記をご確認ください。

令和2年4月からの見直しについて

これまでの利用状況などの分析結果やアンケートを参考に、令和2年4月より子育て応援券事業の見直しが行われます。今までよりもさらに利用しやすく、かつ受益と負担の公平性を考慮したものになるそうです。では、具体的にどのような変更があるのでしょうか。杉並区役所子育て応援券担当の方にお話ししていただきました。

応援券の種類を整理し、見直します。

0歳でもらえる無償券の時期と金額の変更

出生時に3万円の無償券が交付されます。有効期限は2歳となった年度の末までです。つまり4月生まれであれば約3年間、早生まれの3月生まれでも約2年間となります。
これまでは応援券の有効期限が一律で翌年度末だったため、早生まれの子の場合、有効期限まで1年と少ししかなく、利用しきれないという声が寄せられていました。
そのため、出生時に0歳の4月に交付する分も合わせ、有効期限の長い応援券を交付するよう見直します。

1歳と2歳でもらえる無償券の金額の変更

年間の平均利用額を踏まえて、無償券は1万5千円になります(多子世帯の場合は、それぞれ2万円)。

有償券の金額と負担の変更

各年齢で追加購入が可能な有償券の冊数が2冊(2万円)から3冊(3万円)に増えます。ただし、負担額を1冊あたり3千円から4千円に見直します。有償分も利用する人にとって負担する金額は増えますが、受益と負担のバランスをとった見直しの為、ご了承いただきたいと考えています。

提供サービスの運用を見直します

子育て応援券をより多くの方に利用していただけるように、提供サービスを見直します。大きな変更点は2つです。

ゆりかご券でのタクシー利用を拡大します

妊産婦の外出支援として、タクシー利用を拡大します。現在は陣痛時のかかりつけ病院への移送のみとしていますが、今後は理由を問わず利用可能とします。
これに伴い、タクシー事業者も増やす方向で調整しており、将来的には道で止めたどのタクシーでも利用できるようになればいいなと考えています。

子どもを預けるサービス利用に限り兄弟の応援券が利用できるようになります

現在はゆりかご券のみ、兄、姉を預けるサービスに利用できます。今後は兄弟姉妹の応援券が利用できるようになります。これは、アンケートで「兄弟姉妹間で利用できるようにしてほしい」という声を反映した改善です。

応援券の利用のための情報提供を充実させます

子育て応援券を利用するための情報は、「杉並子育て応援券ガイドブック」と「すぎなみ子育てサイト」で提供しています。残念ながら使いにくいと言う声が多く、見直しを実施することにしました。

「杉並子育て応援券ガイドブック」の改善をします

「近所で子どもが受けられるサービスを探したい」と言う声に応え、地域別索引を変更します。現在は地域別にサービスと事業者情報、掲載ページがわかるようになっていますが、これに加えてサービスが受けられる人、年齢が一目でわかるように変更します。
また、具体的なサービス内容も知りたいという声を反映するため、事業者のホームページを閲覧しやすくするために2次元コードも載せる予定です。

「すぎなみ子育てサイト」内の検索も改善します

現在、ホームページでもガイドブックと同様に年齢別や地域別、サービス提供時期別など検索ができるように改善する予定です。

その他見直しを予定している内容

その他、以下の事も検討しています。

サービス提供事業者の拡充

前述のタクシー事業者だけではなく、サービス提供事業者も順次増やしていきたいと考えています。4月に子育て応援券と一緒に郵送する「杉並子育て応援券ガイドブック」への掲載が間に合わない事業者は、「すぎなみ子育てサイト」で追加しています。今後はどの事業者が増えたのかも分かりやすく見られるようにしていきたいと考えています。

サービス1回に対する利用上限額の見直し

サービスごとに1回当たりの利用上限額を設けていますが、利用者にとって負担の多いサービスに関しては、より使いやすくするため、今後上限額の引き上げも検討しています。

インタビューを終えて

2019年度の子育て応援券が到着した際に、別紙として挿入されていた2020年度の応援券事業の見直し案。ついつい減額にばかり目が行きがちでしたが、実際の利用実績やアンケートを基に利用者全体の事を考えられているのだなと感じました。
また、本当に大事だなと感じたのがアンケートです。みなさん行政のアンケートってきちんと出していますか。アンケートに回答することでパパママの声はしっかりと行政に届きます。すぐには改善されなくても、次の世代のパパママにはきっと役に立つはず。忙しい中でもしっかりと声を届けていきましょうね。

すぎラボライター らくちゃんママ

 

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