124 民間信仰石塔(天沼一丁目) 【信仰】(天沼1丁目37番8号)

 

ページ番号1007852  更新日 平成28年1月18日 印刷 

ここに建立されている石塔は、宝永元年(1704)銘・元文5年(1740)銘の庚申塔、享保15年(1730)銘の地蔵塔、宝暦9年(1759年)銘・享和3年(1803)銘の百番観音供養塔です。いずれも天沼村の村民が現世での幸運と来世井での往生安楽を願って造立したもので、当時の人々の信仰心の一端をよく伝えています。
庚申信仰は、長寿のためには庚申の夜は身を慎んで徹夜をすべきである、という道教説に始まるといわれ、中世以降庶民の間にひろまりました。江戸時代には、各地に講がつくられ、庚申塔の造立も盛んとなりました。この2基の庚申塔は青面金剛・三猿等を浮彫りにした標準型の塔で、講中による造立です。
「お地蔵様」と呼ばれて人々に親しまれている地蔵菩薩は、人間の苦を除き楽を与え六道衆生を救済する仏として信仰を集めました。また、境の守護と村の安全の守護を行う仏ともされ、村境や辻に多く造立されています。
百番観音信仰も江戸時代には庶民の間に浸透しました。特に関東地方では西国・板東・秩父の100カ所霊場巡拝が盛行し、巡拝記念あるいは巡拝と同じ功徳を得るための百番観音供養塔が造立されました。ここの享和3年銘の供養塔は百番観音信仰と光明真言信仰とを一体にしたもので、区内では数少ない作例です。
これらの石塔は地域の区画整理の際に集められたもので、庚申塔は南方の桃園川辺の路傍、地蔵塔と供養塔は西方の熊野神社際の路傍からの移転です。
なお、石塔隣の区画整理記念碑は、整理の完了した昭和13年に建てられたものです。

平成2年3月

 

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