59 天沼八幡神社 【神社】(天沼2丁目18番5号)
当社は旧天沼村字中谷戸(なかやと)の鎮守で、天正年間(1573年~1592年)の創建と伝えられています。主祭神は第15代応神天皇(誉田別命(ほんだわけのみこと))で、武運の神として崇敬を集めました。「新編武蔵風土記稿」には、「除地百五十坪 コレモ中谷戸ニアリ此所ノ鎮守ナリ本社ハ三尺四方ニテ覆屋二間ニ三間 南向 例祭九月ニテ下ノ稲荷十二所権現ト交ル々々行ヘリト云フ」とあります。
明治40年(1907年)9月には、字四面道(しめんどう)の鎮守であった厳嶋神社(祭神市杵嶋比売命(いちきしまひめのみこと))が合祀されました。市杵嶋比売命は合祀以来、水神・安産の神として深く信仰され、雨乞いの行事なども古くから伝えられています。昭和2年(1927年)4月には村社となりました。
江戸時代の天沼村は麹町日枝神社(現・赤坂日枝神社)の社領であったため、日枝神社は古くから末社としてこの地に奉斎されており、日枝神社の他には須賀神社・金山彦神社(以上合殿)、稲荷神社(三殿)があります。
この他に境内摂社として大鳥神社があります。大鳥神社(祭神日本武尊(やまとたけるのみこと))は、商売繁盛の神社として信仰され、毎年11月の酉の日を祭日として熊手市がたち、当社では開運熊手守・福桝等を授与しています。
本殿は昭和52年(1977年)に、神楽殿は平成16年(2004年)に改築されました。
令和4年(2022年)3月には、天沼弁天池公園脇にある境外社の天沼弁天社(祭神市杵島姫命(いちきしまひめのみこと))を改築しました。
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