3 観泉寺 【寺院】(今川2丁目16番1号)

 

ページ番号1007866  更新日 平成28年1月18日 印刷 

当寺は、宝珠山観泉寺といい、本尊は釈迦如来で、戦国時代の名門今川氏ゆかりの寺として広く知られています。寺伝によれば、慶長2年(1597)今の下井草二丁目付近に開山鉄叟雄●「さく」(族の下に鳥)大和尚により創建され、観音寺といわれました。
正保2年(1645)今川13代直房は、将軍家光の命をうけて京に上り、東照大権現の宮号宣下の使者を勤めました。その功により井草村など三か村500石の加増をうけましたので当寺を菩提寺と定め、現在地に移して寺号を観泉寺と改め、祖父氏真を開基とし、信仰厚く伽藍建立に寄与した姉(観泉寺殿簾室慶公大姉)を中興としました。その後万昌院(現中野区)から祖父氏真の墓所を当寺に改葬しました。
ここに眠る開基氏真は、23歳の永禄3年(1560)5月19日「桶狭間の戦」で織田信長によって父義元を失い、その後出家しましたが歌人としても多くの歌を残しています。当寺にはこの氏真の百首和歌や短冊類をはじめ上下井草村の古文書、板碑などが数多く保存されています。墓地には都指定旧跡の今川氏累代の墓があります。

昭和54年2月1日

 

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