89 妙祝寺 【寺院】(梅里1丁目1番19号)

 

ページ番号1007870  更新日 令和6年8月22日 印刷 

当寺は、日栄山と号する日蓮宗の寺院で、本尊は十界曼荼羅(じっかいまんだら)並びに木造日蓮上人坐像です。
開創は「文政寺社書上」によると、寛永5年(1628年)、江戸麻布桜田町(現・港区六本木)とされていますが、度々の類焼により古記録を焼失したため詳細については不明です。
開山は興善院日為聖人、開基は常法院殿妙祝日栄大姉(だいし)といいます。
開山日為は、千葉の生まれで、所々に寺院を開いていますが、当寺を開創の後は寺を弟子に譲り、寛永4年(1627年)に妙善寺(現・港区西麻布)を開き、本山小湊(現・千葉県安房郡)の誕生寺の20世となりました。
開基日栄大姉は、伊予(現・愛媛県)西条藩主一柳監物直盛(いちやなぎけんもつなおもり)の室で、家伝の開運不動尊の諸霊験に感銘し、桜田町の邸内に御堂を開創したのが当寺の始まりといわれ、生前、開山の日為と親子の縁を結び、大姉の死後、日為がその恩に感じ、菩提のため大姉の法名にちなんで山号を日栄山、寺号を妙祝寺としました。
以来、一柳家一族の菩提寺となり、墓地には累代の立派な墓があります。
大正3年(1914年)、寺院の発展をはかるため現在地へ移転してきましたが、大正12年(1923年)9月の関東大震災で堂宇(建物)が倒壊し、大正14年(1925年)に再建され、さらに昭和11年(1936年)に現在のような伽藍を再興しました。
文化財としては、江戸初期に作られたといわれる木造不動明王立像などがあります。

 

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