23 大宮八幡宮 【神社】(大宮2丁目3番1号)

 

ページ番号1007891  更新日 平成28年1月18日 印刷 

当宮は古く、江戸8箇所八幡のうちに数えられた大社です。大宮とよばれるのは、往古から広大な境内をもつ社であったことから、社名とも、また鎮座地の地名にもなったといわれています。
祭神は応神天皇(誉田別尊)、仲哀天皇(帯仲彦尊)、神功皇后(息長足比売尊)の3神で、創立については、当宮の縁起(天正19年奥付)に、「平安時代末、源頼義が奥州へ出陣の際、当地で白雲が八つ幡のようにたなびく瑞祥をみて、八幡大神の霊威を感じ勝利を得ることができた。この報賽のため康平6年(1063)、この地に源氏の氏神である八幡神を祀ったのが、当宮の起源である。」と記されています。
南北朝時代の貞治元年(1362)12月、大宮の社僧が紀伊国(和歌山県)熊野那智大社に納めた願文の写し(米良文書)があり、これによると、その頃から当宮に奉仕する社僧のいたことがわかります。徳川時代には代々朱印地30石を与えられて、大名や武士たちからも武勇の神として崇敬されてきました。
昭和44年には、善福寺川に面する旧境内地から、首長の墓とみられる方形周溝墓三基が発掘されました。また対岸の松ノ木台地からも竪穴住居あと群や、縄文・弥生・古墳時代の各期にわたる遺物が数多く出土しているので、当宮の周辺は、古くから集落がいとなまれ、その中心地として重要な地域であったことがうかがわれます。
社宝には、豊臣秀吉の制札・由比正雪の絵額・山岡鉄舟筆の幟・武術練達祈願の額などがあります。

昭和55年2月20日
 

 

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