34 荻窪白山神社 【神社】(上荻1丁目21番7号)

 

ページ番号1007903  更新日 令和4年7月4日 印刷 

当社は旧下荻窪村の鎮守で、祭神は伊邪那美命(いざなみのみこと)です。

当社の起源は社伝によると、文明年間(1469年~1487年)関東管領(かんとうかんれい)上杉顕定(うえすぎあきさだ)の家臣中田加賀守(なかだかがのかみ)が、屋敷内に五社権現社(ごしゃごんげんしゃ)を奉斎したのにはじまり、後に中田一族が栄え、ここに社殿を建てたと伝えられています。

当社は地域の氏神様としてだけではなく歯の神様としても知られています。伝えられるところによると、ある時、中田加賀守の弟 兵庫(ひょうご)が激しい歯痛に悩んでいると、白山の神様が夢に現れ「境内の萩(はぎ)を箸として食事をするように」という御神託をなさいました。兵庫が御神託のとおりに境内の萩で食事をすると不思議に歯の痛みが止まったといいます。この事情を聞いた近隣の人々は、歯痛の治る神様としても信仰し、参拝者も多くなったといわれています。明治42年(1909年)の古記録に、神前に供えられた萩の箸が山となっている様子が記されているほか、昭和42年(1967年)の環状八号線の拡張にともない、社殿の造営を行った折には、古い社殿の長押(なげし)から納められた萩の箸が山のように出てきて人々を驚かせました。

この社殿の造営の際に新調された大太鼓(直径149センチメートル)は、当時、府中の大國魂(おおくにたま)神社の太鼓に次ぐ都内第二の大きさでした。また、秋の例大祭の際に荻窪の町を巡る宮神輿は昭和3年(1928年)に新調され、その重さは150貫余(約563キログラム)あります。

 

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