5 医王寺 【寺院】(上高井戸1丁目27番15号)

 

ページ番号1007909  更新日 令和4年8月22日 印刷 

この寺は明星山遍照院医王寺といいます。寺伝によると、承和元年(834年)弘法大師が東国を巡行した際、箱根山で彫った薬師如来像を海星(かいじょう)和尚がここ上高井戸に草庵を建て、本尊として安置したといわれています。
墓地から出た板碑の中に、文和5年(1356年)と応永7年(1400年)のものなどがあり、開創時期の古さを物語っています。
また本堂は西に向いており、別名「西向き薬師」ともいわれます。
江戸時代以降、本尊の薬師如来が眼病平癒に良く効くとされ、「おめだま薬師」と親しまれてきました。
現在では毎年10月12日「おめだま薬師大護摩供」が行われて参詣者でにぎわっています。また開創期からある旧境内の湧水池(薬師池)に眼病平癒のため放した魚が一眼になるという伝説があります。
明治の初め廃寺になりましたが、本堂は高井戸学校の前身であった高泉学校の仮校舎として使用されました。薬師堂だけは大正12年(1923年)の関東大震災まで、現在地より南側の甲州街道に面したところに残っていました。その後大正13年(1924年)、今の場所に再興しました。
本尊は昭和60年(1985年)3月に区の有形文化財に登録されています。

 

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