43 下高井戸八幡神社 【神社】(下高井戸4丁目39番3号)

 

ページ番号1007953  更新日 平成28年1月18日 印刷 

この神社は、旧下高井戸宿の鎮守で祭神は応神天皇です。
社伝によると、長禄元年(1457)太田道灌が江戸城を築くとき、工事の安全を願い、鎌倉の鶴岡八幡宮の神霊を勧請(迎えてまつる)して創建したものといわれます。
本殿は、棟札によると、弘化4年(1847)の再建であることがうかがわれ、現在の拝殿・覆殿は昭和34年に落成したものです。
境内には末社として、天祖神社・御嶽神社・稲荷神社のほかに、当神社に功労のあった人々を祀る祖霊社があります。
神田川沿いの台地や斜面には、先土器時代から古墳時代に至る遺跡が各所に発掘されていますが、当社の近くからも集落跡が発見され、石器・土器等の出土もあり、古くから人々が住んでいたことがわかります。
中世以降、村落の発達とともにこの地に神社が奉斎され、村の鎮守として尊崇を厚くしてきました。
昭和初期まで当社の宮司であった斎藤守高氏は、俗に「面芝居」ともいう神楽の元締で、芸名を「中村縫之助」といい、鼓・太鼓・三味線に合わせて踊る芸の師匠でありました。
この面芝居は、明治末から昭和初期にかけて流行しましたが今は絶え、残された数個の面が往時をしのばせています。

昭和57年2月10日

 

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