130 城山と七ツ井戸 【その他】(西荻北2丁目33番9号)

 

ページ番号1007986  更新日 平成28年1月18日 印刷 

城山とは、善福寺川によって形成された急崖な舌状台地上に位置し、現在の西荻北二丁目19番・33番一帯を指します。城山と言う地名の由来について、荻窪八幡神社の由緒書によれば、「後冷泉天皇の永承6年(1051)に、源頼義が奥州下向の際、この付近に布陣し、康平5年(1062)凱旋した時、八幡神社を修め、部将を停めておいた場所で、後世この一帯が城山の名を有した」と記されています。
明治中頃までの城山は、杉や松等の密生する雑木林でしかも篠笹が群生しており、人が分け入ることもできないほどであったと言われています。当時は、善福寺川も台地直下を流れており、川から引かれた水路が城山の下を通っていました。また、七ツ井戸と呼ばれた井戸は、城山の南側に一列に7ツ並んで掘られていたようで、何故か土地の人々からは近付くことも恐れられていました。
この鬱蒼とした雑木林も、大正11年の西荻窪駅の開設、昭和2年の区画整理事業等の影響によって徐々に失われ、昭和30年代前半までは辛うじて残っていましたが、今ではその面影は全く消え失せ、住宅地や公共施設としての新しい姿を見せています。

平成3年3月

 

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