103 方南峰遺跡 【遺跡】(堀ノ内1丁目3番1号)

 

ページ番号1007992  更新日 令和6年5月28日 印刷 

方南峰遺跡は、善福寺川と神田川の合流地点部分に形成された、通称「峯台地」と呼ばれる舌状台地一帯に広がる「方南町峰遺跡群」のうちの一つです。
泉南中学校の敷地内では、昭和25年(1950年)から平成14年(2002年)にかけて4次にわたる発掘調査が行われ、縄文時代中期(約5,500年~4,400年前)・弥生時代後期(約1,800年~1,700年前)・古墳時代後期(約1,400年~1,300年前)の住居跡が合計62軒発見されています。この中でも注目すべきは弥生時代の住居群です。
弥生時代の住居群は、大きな溝に囲まれた環濠集落であることが発掘調査で判明しました。環濠集落は、弥生時代に特徴的に見られる集落形態で、この大きな溝は集落境や防衛などの目的で造られました。住居から出土した広口壷(ひろくちつぼ)・台付甕(だいつきがめ)・坩(かん)(丸底の小型壺)・高坏(たかつき)・鉢の組み合わせは、一家族分が所有する土器セットと考えられます。この他に、愛知県を中心とする東海系の弥生土器片も出土しており、当時の人々の交易・交流の広さを知ることができます。環濠集落の外には方形周溝墓(方形の溝で囲んだ弥生時代の墓)も発見されており、集落と墓域を分ける土地利用のあり方をうかがうことができました。

地図

 

このページに関するお問い合わせ

教育委員会事務局生涯学習推進課文化財係
〒166-8570 東京都杉並区阿佐谷南1丁目15番1号
電話:03-3312-2111(代表) ファクス:03-5307-0693