73 天沼稲荷神社 【神社】(本天沼2丁目14番10号)

 

ページ番号1008000  更新日 平成28年1月18日 印刷 

当社は旧天沼村字本村の鎮守です。祭神は保食神で、境外末社として猿田彦神社(猿田彦命、本天沼2-26)、市杵嶋神社(市杵嶋比売命、本天沼2-5-15)、三峰神社(伊弉諾命・伊弉册命、本天沼2-5-15)を祀っています。
創建年代は当社の別当職をつとめていた蓮華寺の過去帳に「慶長19年(1614)、板倉周防守より本社境内を除地とする」と記録されていることから、それ以前とも考えられますが、詳しいことは明らかでありません。しかし、社伝によれば、稲荷信仰が村内に広まったのは、寛永12年(1635)に当地が赤坂山王社領となってからと、伝えています。
また、江戸時代の当社について『新編武蔵風土記稿』には「除地百五十坪、小名本村にあり、此所の鎮守なり、本社三尺四方、上覆二間に三間」と記されています。
現在の本殿は、明治初年に前記の山王社の内殿を譲りうけて移築したもので、社殿は、平成15年に新たに造営されたものです。
文化財として、内殿移築と同じ頃に山王社から奉納された祭礼の様子を画いた畳二畳ほどの大絵馬(区指定文化財)、弘化5年(1848)2月奉納大幟、文政6年(1823)4月銘の手洗水盤などがあります。

平成23年3月

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