73 本天沼稲荷神社 【神社】(本天沼2丁目14番10号)

 

ページ番号1008000  更新日 令和6年6月7日 印刷 

当社は旧天沼村字本村の鎮守です。祭神は保食神(うけもちのかみ)で、境外末社として猿田彦神社(猿田彦命(さるたひこのみこと)、本天沼二丁目26番3号)、市杵嶋(いちきしま)神社(市杵嶋比売命(いちきしまひめのみこと)、本天沼二丁目5番15号)、三峰(みつみね)神社(伊弉諾命(いざなぎのみこと)・伊弉册命(いざなみのみこと)、本天沼二丁目5番15号)を祀っています。
創建年代については明らかでありませんが、当社の別当職をつとめていた蓮華寺の過去帳に「慶長19年(1614年)、板倉周防守より本社の境内を除地とする」と記録されていることから、それ以前とも考えられます。また、社伝によると、稲荷信仰が村内に広まったのは、寛永12年(1635年)に当地が赤坂山王社領となってからと、いわれています。
江戸時代の当社について「新編武蔵風土記稿」には「除地百五十坪 小名本村ニアリ 此所ノ鎮守ナリ 本社三尺四方 上覆二間ニ三間」と記されています。
現在の本殿は、明治初年(1868年)に赤坂山王社の内殿を譲りうけて移築したもので、社殿は、平成15年(2003年)に新たに造営されたものです。
文化財としては、内殿移築と同じ頃に奉納された、山王社の祭礼の様子を画いた畳2畳ほどの大絵馬(杉並区指定有形文化財)、弘化5年(1848年)2 月奉納の大幟(のぼり)、文政6年(1823年)4 月銘の手洗水盤などがあります。

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