108 等正寺 【寺院】(本天沼3丁目41番7号)

 

ページ番号1008002  更新日 平成28年1月18日 印刷 

当寺は応供山と号する浄土真宗本願寺派の寺院で、本尊は江戸初期の作といわれる阿弥陀如来立像です。
『御府内備考続編』によれば、元和8年(1622)江戸湯島(現文京区本郷一丁目)に開創されました。開山は不退院玄証で、玄証は足利義満の家臣であった浅野民部大輔永慶の九代の末裔と伝えられています。
元禄16年(1703)類焼にあい、ついで翌17年2月には寺地が御用地となったため、同年3月同所興安寺の隣(現文京区本郷二丁目)に寺地を拝領して移転しました。
当寺は創建当初は東本願寺に属していましたが、宝暦9年(1759)8世敬胆律師の代に西本願寺に帰山しました。現在の本尊はこの時に本山から下附されたものです。天保10年(1839)の再度の火災で、それまでの記録類や宝物などの大半を失いました。
大正12年関東大震災で罹災、その後本郷地区の区画整理のため、昭和4年井荻町中瀬(現清水3-1)に移り、同16年4月に至って現在の地に再移転しました。現在の本堂は昭和46年に建立したものです。
なお、墓地には狂歌師三陀羅法師(文化11年〈1814〉没)、3代目都々逸坊扇歌(明治13年没)の墓碑があります。

昭和63年3月

 

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