グリーンスローモビリティの本格運行に向けた取り組み

 

ページ番号1090419  更新日 令和6年12月2日 印刷 

「グリーンスローモビリティ」導入経緯

区では、令和5年(2023年)3月に策定した「杉並区地域公共交通計画」に基づき、誰もが気軽で快適に移動できる地域社会の実現に向けて、新たな移動サービスの検討を進めています。

同計画における取り組みの一つに位置づけている「グリーンスローモビリティの運行」については、令和3年度(2021年度)から導入の検討を開始し、令和6年(2024年)12月の荻外荘公園の開園に合わせて、荻窪駅南側地域の回遊性向上に資する新たな移動サービスとして、2度の実証運行を経て、令和6年度(2024年度)11月25日から本格運行をスタートしました。

開通式を開催しました

日時

令和6年11月15日

場所

荻外荘公園(荻窪2丁目43番36号)

内容

式辞、テープカット、車両展示

出席者

  • 井口 かづ子(杉並区 議長)
  • 三重野 真代(東京大学公共政策大学院 特任准教授)
  • 磯 史洋(キャピタルモータース株式会社 代表取締役社長)
  • 岸本 聡子(杉並区 区長)
テープカットをしている写真
テープカットの様子(左から三重野特任准教授、
岸本区長、井口議長、磯社長)
看板と車両2台が並んでいる写真
車両展示の様子

車両デザインが決定しました

決定した車両デザイン

地域住民・来街者からのご意見に加え、区民による投票の結果を踏まえ、車両デザインを決定しました。

デザイン決定にあたっては、地域住民や来街者から「両方の車両のデザインは統一したほうが良い」、「荻窪のまちに合う落ち着いた色調が良い」「荻窪を走るならば荻窪地域ロゴのイメージカラーに合わせたほうが良い」、「大田黒公園や荻外荘公園は一年中緑に囲まれているので茶色ベースでも良い」等のご意見をいただきました。
そのため、荻窪で走るグリーンスローモビリティのイメージに合うレトロモダン荻窪号をベースにデザインを決定しました。さらに、投票結果で「なみすけ号」の得票率が高かったことから、バス型車両には「なみすけ」をデザインしています。

ラッピングされたカート型車両
カート型の車両写真
ラッピングされたバス型車両
バス型の車両写真

区民による投票結果

投票総数:1036票

カート型

  1. 年輪号…142票
  2. レトロモダン荻窪号…395票
  3. The earth standard(ジアーススタンダード)号…499票

バス型

  1. なみすけ号…476票
  2. レトロモダン荻窪号…237票
  3. グリーン号…323票

【投票期間終了】グリーンスローモビリティの車両デザイン投票

投票は終了しました。たくさんのご投票ありがとうございました。

グリーンスローモビリティとは

グリーンスローモビリティに乗車するなみすけ・ナミー・なみきお

グリーンスローモビリティ(略称グリスロ)とは、時速20キロメートル未満で公道を走ることができる電動車を活用した小さな移動サービスで、その車両も含めた総称のことです。

グリーンスローモビリティは環境にやさしくゆっくりとした小さな移動サービスとして全国各地で活用され、その開放的な特性から乗客同士だけでなく、地域内でのコミュニケーションを生む効果も期待ができます。

グリーンスローモビリティの特長

Green(グリーン)

脱炭素社会の実現に資する、電気自動車を活用した環境にやさしいエコなモビリティ(乗り物)。

Slow(スロー)

最高時速20km未満でゆっくり走ることで景色を楽しめ、地域コミュニティの活性化や地域住民と来訪者との交流が図られる。

その他の特長

同じ乗車定員の車両と比べて小さく、バスが運行することが難しい道路でも活用できる可能性があり、柔軟で効率的な輸送が実現しやすい。

出典:国土交通省総合政策局環境政策課「グリーンスローモビリティの導入と活用のための手引き(令和3年5月)」

「杉並区グリーンスローモビリティ」これまでの経過

  • 令和4年3月 荻外荘公園周辺(荻外荘公園を起点とする1周約1.5キロメートル)で試乗会を2日間実施
  • 令和4年11月 荻窪駅南側地域(荻窪駅を起点とする1周約2.9キロメートル)で実証運行を11日間実施
  • 令和5年2月 第4回杉並区地域公共交通活性化協議会で実証運行の報告
  • 令和5年5~7月 運行事業者を公募型プロポーザル方式により選定
  • 令和5年8月 第5回杉並区地域公共交通活性化協議会でこれまでの経過及び今後のスケジュールを報告
  • 令和5年8月 運行事業者と運行計画策定業務の契約
  • 令和5年10月 荻窪タウンセブンで実施した荻窪まちづくりパネル展にてグリーンスローモビリティの取り組み紹介
  • 令和5年12月~令和6年1月 グリーンスローモビリティ運行に関するアンケートを実施  
  • 令和6年1月 グリーンスローモビリティに関する運賃等協議会で運賃協議を実施
  • 令和6年1月 第6回杉並区地域公共交通活性化協議会でグリーンスローモビリティ運行計画の諮問・答申
  • 令和6年2月 グリーンスローモビリティ運行計画の策定
  • 令和6年2月 運行事業者のキャピタルモータース株式会社と杉並区グリーンスローモビリティ運行協定書を締結
  • 令和6年5月27日~8月31日 荻窪駅南側地域(荻窪駅を起点とする1周2.5キロメートル)で有償による実証運行を約3カ月間実施
  • 令和6年9月1日~9月30日 車両デザイン投票を実施
  • 令和6年11月15日 グリーンスローモビリティ開通式を開催
  • 令和6年11月25日 荻窪駅南側地域(荻窪駅を起点とする1周2.5キロメートル)で本格運行を開始
試乗会の写真
令和4年3月の試乗会の様子
実証運行の写真
令和4年11月の実証運行の様子

試乗会及び実証運行の結果

アンケート及びヒアリング結果

  • 令和3年度の試乗会アンケートでは、乗客の9割以上が「乗り心地が良い」「開放感があった」などの理由により「満足」と回答があった。
  • 令和4年度の実証運行でも、同様に高い満足度が得られた。また、「今後も走ってほしい」等、今後の運行に期待する割合も9割を超えた。
  • 運賃に関する、「どの程度までの金額であれば利用したいか」という問いに対し、約8割が「100円」と回答があった。
  • 実証運行後の地元自治会等へのヒアリング調査では、「気軽に乗れて楽しい雰囲気になった」、「乗って楽しい、見て楽しい」、「地域の人たちにとって関心事であったと思われる」、「高齢者の買い物、通院などの足となる」などの回答があった。 

乗車実績

令和4年3月(2日間)

試乗会

令和4年11月(11日間)

実証運行

62人

(1日あたり平均31人)

566人

(1日あたり平均51人)

「グリーンスローモビリティ」運行概要

運行地域

荻窪駅南側地域

運行時間

午前9時から午後5時まで

運行本数

1日24便

所要時間

約20分

運行事業者

キャピタルモータース株式会社(杉並区清水3丁目16番10号)

運行車両

  • カート型(乗車定員5名)
  • バス型(乗車定員7名)

運行ルート

荻窪駅南側地域を1から5の順に周回する、1周約2.9kmの路線。

停留所

  1. 荻窪駅西口
  2. 大田黒公園
  3. 荻外荘公園
  4. 荻窪地域区民センター
  5. 桃井第二小学校

(注)荻窪地域区民センターへは令和8年度以降に運行予定のため、令和6・7年度は同センターを除く、1周約2.5キロメートルの路線となります。

グリスロ実証運行ルート図
グリスロ運行予定ルート図

杉並区地域公共交通活性化協議会

区では、令和3年度(2021年度)に、学識経験者、公共交通事業者、区民、行政職員等で組織する「杉並区地域公共交通活性化協議会」を設置し、地域公共交通計画の作成に関する事項等について、必要な協議を重ねてきました。

杉並区地域公共交通計画とは、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律に基づく計画で、「地域にとって望ましい地域旅客運送サービス」の姿を明らかにする「地域公共交通のマスタープラン」の役割を果たすものです。

令和5年(2023年)3月に策定した「杉並区地域公共交通計画」に基づき、令和5年(2023年)から令和12年(2030年)までの計画期間内において、区の交通施策を推進していくこととしています。

【Googleディスプレイ レスポンシブ広告】本ページ下部には、区が実施するWeb広告の実証実験にあたって、広告協賛いただいている事業者の広告を掲載しています。

株式会社椿本チエイン

モノづくりにこだわる椿本チエインが開発する電動アシスト3輪自転車「LA SI QUE」(らしく)。
現在杉並区で実証実験中です。
“おもい”をのせてどこまでも、らしく。

あいおいニッセイ同和損害保険株式会社

あいおいニッセイ同和損保はテレマティクス自動車保険のパイオニアとして、走行データに基づいた「まちの交通安全マップ」を提供し、皆さまの安全安心なまちづくりを応援しています。

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このページに関するお問い合わせ

都市整備部管理課交通企画係
〒166-8570 東京都杉並区阿佐谷南1丁目15番1号
電話:03-3312-2111(代表) 03-5307-0793(直通) ファクス:03-5307-0689