区指定文化財の妙法寺板絵(レプリカ) 「板絵着色老翁奇瑞の図(北渓筆)」を公開しました

 

ページ番号1093699  更新日 令和6年3月26日 印刷 

区指定文化財の妙法寺板絵(レプリカ) 「板絵着色老翁奇瑞の図(北渓筆)」を公開

区では、平成7年に区指定文化財に指定した妙法寺板絵のレプリカを作製しました。この板絵は、葛飾北斎の高弟である魚屋北渓(ととやほっけい)の文政4年(1821)の作で、生前の北斎を知る者が描いた肖像画が含まれている極めて貴重な資料です。資料を所蔵している妙法寺では一般公開していないため、これまでなかなか目にすることができなかった資料でしたが、今回板絵のレプリカを作製し、杉並区立郷土博物館で公開しました。

「板絵着色老翁奇瑞の図(北渓筆)」

写真1
妙法寺所蔵の奉納絵馬 「板絵着色老翁奇端の図」
(横196.0センチメートル、縦120.0センチメートル)
絵師 魚屋北渓による
文政4(1821)年の作
写真2
北斎の肖像画部分(拡大図)

この板絵は、「髭題目」(ひげだいもく)と初老の男性を囲むような構図になっています。髭題目とは、勢いよく髭のように四方にはねのばして書いた「南無妙法蓮華経」のことです。そして、この筆を口にした初老の男性が、北斎の肖像と言われています。
北斎の肖像については、まゆの垂れ下がった丸顔とする説と、面長で厳しい顔つきとする説がありますが、高弟である北渓が描いたこと、北斎本人と面識のあった渓斎英泉(けいさいえいせん)や歌川国芳などの浮世絵師によって描かれた北斎の肖像とも通じていることなどから、この板絵は従来の「面長」説を補強するものであり、頭髪の様子からも当時62歳であった北斎の肖像にふさわしいと考えられます。
各地に残る北斎の肖像画と比べてもその特徴を良く捉えていると考えられることから、この板絵が発見された1994年には新聞に大きく取り上げられたり、近年では大英博物館も調査に訪れたりと、注目されてきました。
全盛期の北斎に一番近いともいえる貴重な肖像画入りの板絵を博物館でぜひご覧ください。

 

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