9 庚申塔 【信仰】(高円寺北2丁目38番13号)

 

ページ番号1007920  更新日 令和6年9月12日 印刷 

この庚申塔は正徳6年(1716年)、高円寺村の講中10人が建立したものです。
庚申塔は庚申待(まち)供養のために、江戸時代さかんに建立されました。本尊は青面金剛(しょうめんこんごう)が多く、不見(みざる)、不聞(きかざる)、不言(いわざる)の三猿が刻まれていることもあります。
庚申待とは庚申信仰の行事の一つで、60日に1回めぐってくる庚申(かのえさる)の夜に、講中の人々が集まって、寝ずにお経を唱えたり、酒食を共に語り合いながら一夜を過ごしたといわれています。
当初は真南に向って鎮座していましたが、大正12年(1923年)の関東大震災で横転してしまい、その後西向きに建立されました。
また、昭和20年(1945年)の東京大空襲の際には、戦火によって塔の一部が破損しました。現状の如く修復されたのは昭和37年(1962年)のことです。
現在も、庚申通り商店街の守り本尊として、地元の人々に信仰されています。

 

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