92 松応寺 【寺院】(高円寺南2丁目30番1号)

 

ページ番号1007925  更新日 平成28年1月18日 印刷 

当寺は、万寿山と号する曹洞宗の寺で、現在の本尊は聖観音坐像です。(戦火で本尊「釈迦牟尼仏」を焼失したため)
寺伝によると明暦2年(1656)5月、浅草八軒寺町(現台東区寿二丁目)に開創されました。
開山は本寺大松寺(現北区西ヶ丘一丁目)5世の悦州舜喜大和尚で、開基は雪岩長印大和尚です。
山門に掲げる「万寿山」の山号は江戸時代の高名な書家高玄融の筆になるものです。
江戸時代の当寺は与力・同心など武家寺として栄えていましたが、墓地が狭小なことから大正7年6月に寺院の維持発展のため、現在地に移転して来ました。
当時の歴史については、昭和20年の戦火で全焼し、本尊はじめ、寺宝・寺録などの全てを焼失したため、詳細は明らかではありません。
現在の本尊は、禅宗様式の濃い仏像で、藤原時代の様式を模したと思われるふっくらした円満なお顔に特徴があります。
なお、当寺には『農政本論』『経済要録』『開国要論』等の著者で江戸時代の農政学者佐藤信淵(1850年没)の墓があります。

昭和61年1月

 

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