139 六つ塚跡 【その他】(高円寺南2丁目36番25号)

 

ページ番号1007928  更新日 平成28年1月18日 印刷 

図書館前の路を北に60メートルほど行った辺り(名取眼科医院付近)に、かつて六基の塚があり、地元の人々はそれを「六つ塚」と呼んでいました。
塚はいずれも土まんじゅうのような円墳型をしており、4基は小塚でしたが2基は高さ4メートル、直径が6メートルほどの大塚で、頂には木が生え、裾には小さな窪みがあったと伝えられています。
雑木林の中にあったこの塚は、その頃はまだ当図書館の場所にあった杉並第三小学校の児童たちの恰好の遊び場で、腕白どもは学校の行き帰りや休み時間に、よく塚に登って遊んだということです。
また、当図書館の一帯が昭和の初め頃まで「むつづか」の通称でよばれていたのも、この塚に由来していたのです。
しかし大正末年頃、塚は区画整理事業による桃園川流域低湿地埋めたてのため、崩されてしまいました。その際、塚からボロボロになった刀などが出土したといわれ、こうした出土品などから、塚は大田道灌と豊島氏との戦の死者を葬った墓ではないか、との説もありますが、真偽のほどは不明です。
なお、六つ塚に近く、長く当図書館の地にあった杉並第三小学校(前身は高円寺小学校)は、明治26年に開校した古い歴史を持ち、昭和33年に現在の高円寺南一丁目へ移転した学校です。

平成4年3月

 

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