80 長延寺 【寺院】(和田1丁目44番24号)

 

ページ番号1008022  更新日 令和6年8月22日 印刷 

当寺は、万昌山と号する曹洞宗の寺院で、本尊は木造釈迦如来坐像です。
寺伝によると、文禄3年(1594年)、市谷(現・新宿区市谷長延寺町)に境内地を拝領して、本寺の長年寺(現・群馬県高崎市)10世喚英長応(かんえいちょうおう)によって開山されました。当地には、明治42年(1909年)に移転してきました。
開基は、尾張犬山城主成瀬隼人正正成(なるせはやとのしょうまさなり)ですが、成瀬家が当寺を離壇してしまったため、寛文元年(1661年)に幕府高家であった今川直房(なおふさ)(今川義元の曽孫)が当寺に葬られてからは、直房をもって中興開基としたと伝えられています。以来、幕府高家今川家の菩提寺となりました。
境内には江戸時代市谷で特に有名だった「ぼたもち地蔵」があります。
その由来は、当時、門前に信心深い夫婦が住んでおり、この地蔵に願いをかけて男児を得たが、産後の肥立ちが悪く、母子ともに明日をも知れない容態になったところ、地蔵が化身した小僧がぼた餅を持って現れ、それを食べた母子がともに元気になった。以来この地蔵は子育て地蔵として信仰を集めたと伝えられています。
また当寺には、江戸時代初期に造られたとされる木造不動明王坐像や、国学者鈴木重胤の墓があります。

 

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