松庵小学校 意見交換会(5年12月15日)

 

ページ番号1092956  更新日 令和6年3月22日 印刷 

区では「子どもにやさしいまち」を実現するために、子どもたちの意見を尊重しながら「(仮称)杉並区子供の権利に関する条例」の制定に向けた検討を進めています。今回の意見交換会では、出前授業「子どもの権利について考えてみよう!」を子どもたちが受けた上で、テーマ「好きな場所って、どんなところ?」についてグループに分かれて意見を出し合いました。

第1部 出前授業「子どもの権利について考えてみよう!」

会場の体育館には、松庵小学校の子どもたちと区職員、子どもの権利擁護に関する審議会委員など多くの人が集まりました。今回の意見交換会は二部制で開催され、第一部では、子どもの権利擁護に関する審議会で会長を務める、東京経済大学の野村武司教授による出前授業「子どもの権利について考えてみよう!」が行われました。

「権利」って何だろう?

出前授業の様子

出前授業の冒頭では、「権利とは何か?」を考えました。野村教授から「人には権利(人権)がありますか?」という問いかけがあると、子どもたちは「うん!」と元気にうなずきました。次に野村教授は、「小さな赤ちゃんと大きくて力持ちの大人では、どちらの権利が重いですか?」と問いかけました。すると子どもたちからは「どっちが重いとは言えない!」「どっちの権利も大切!」という意見が出てきました。

「生きていくために大切なもの」を考える子どもたちの写真

続けて、野村教授から「権利とは、人が生きている限り必ず持っているチケット」というお話がありました。そこで、子どもたちは「生きていくために大切だと思うもの」を一つ付箋に書き出し、子どもが生まれながらに持つ4つの主な権利「生きる権利」「育つ権利」「参加する権利」「守られる権利」のどれに当てはまるか考えました。

生きていくために大切だと思うものを書き出した付箋の写真
子どもたちから「生きていくために大切だと思うもの」がたくさん出てきました!

ブランコ問題から「権利」について考えてみよう!

次は、もう少し具体的な場面から「権利」について考えました。公園に一つしかないブランコをみんなが使いたい場合、誰にどのような権利があるのか、ブランコに乗るAさんの立場やブランコに乗るのを待つBさんなどの立場から、子どもたちは自由に意見を出しました。

ブランコ問題1・2

Aさんは、公園に一つしかないブランコに乗っています。
Aさんにはブランコに乗る権利がありますか?

次にブランコに乗りたいBさん、Cさん、Eさんがやってきました。
Aさんは気にせずにブランコに乗っています。
あなたがBさんだったらAさんに声をかけますか?

ブランコから人間の権利について考える子どもたちの写真

ブランコ問題3

あなたがAさんだったらどうしますか?

子どもたちから出てきた意見

意見を出す児童の写真

  • Bさんに替わってあげる!
    【理由】Aさん一人の権利よりも後ろで待つBさんCさんDさん3人の権利の方が大きい!Aさんにはブランコに乗る権利があるけど、Bさんがブランコに乗る権利を守る義務もある!
  • 待っている人がいても、少しブランコに乗ってからBさんに替わる!
    【理由】Aさんにもブランコに乗る権利がある!

杉並区が「子どもにやさしいまち」になるために、あなたならどう考えますか?

出前授業の最後に野村教授からこんなお話がありました。

今日の授業で、みなさんは「子どもが持つ4つの主な権利」「権利と権利がぶつかった時にどうしたらよいか?」を学びました。現在、杉並区が「子どもにやさしいまち」になるために、「子どもの権利に関する条例」をつくろうとしています。この条例は大人が子どもたちに守る約束事であり、「子どもが自分らしくしあわせに暮らすこと」を大切にしています。そこで今日は「好きな場所ってどんなところ?」か、松庵小学校のみんなの意見を聴かせてください!

第2部では、4人から5人のグループをつくり、各グループごとに「好きな場所ってどんなところ?」について議論します。

第2部 グループワーク

グループワークでは、4~5人の子どもたちに大人も加わり「好きな場所って、どんなところ?」か自由に意見を出し合いました。あるグループでは、「自分の好きな場所」をどう答えたらよいのか分からないという声がありました。そこで、まずは「自分の気持ちが一番落ち着くところや、好きなこと」を考えてみました。すると、子どもたちからは次々と意見が出てきました。

子どもたちから出てきた意見

グループワークの様子

  • 大きな公園
    【理由】バットやボールを使って友だちと遊びたい!大きな公園に家族で出掛けると楽しい!
  • 松庵公園
    【理由】身体を動かすことが好き!バスケットボールをとおして新しい友達ができる!
  • みどりがたくさんある住宅街
    木や葉っぱを見ていると気持ちが癒される。自宅の周りにみどりがもっと増えてほしい!
  • 家のリビング
    【理由】家族みんなで会話をするのが楽しい!
  • ドッグラン広場
    【理由】外で犬とじゃれ合うと気分転換になる。

グループワークをとおして、子どもたちからさまざまな「好きな場所」への思いを感じることができました。子どもたちから活発に意見が飛び交う中、お互いの意見や考えを尊重しながらグループとしての意見をまとめる子どもたちの姿を見ることができました。

意見交換会を振り返って…

今回は「子どもが持つ4つの主な権利」と、ブランコ問題を考えることで「権利と権利がぶつかったときにどうしたらよいか」を学びました。その上で、「好きな場所はどんなところか」グループで意見を出し合いました。今日の振り返りをする中で、子どもたちからはさまざまな感想が出てきました。

子どもたちから出てきた感想

グループで出た「好きな場所」を発表する児童の写真

  • (友達と意見が)少し似ていたり全然違ったりしていて面白かった!
    「そういう考えもあったんだ!」と思えたので良かったです!
  • 今回は、子どもにも大人にも赤ちゃんにも権利があることに気が付きました!
  • 誰が何をしようとしても、権利は必ずあるんだなと思いました。
    自分の権利と人の権利を考えていきたいです!
  • 「子どもが持っている権利」と「大人が子どもに約束している権利」があることを知りました。
    今日知ったことを大人になるために生かしていきたいです!

また、先生からはこんなお話がありました。

今日みんなが出してくれた意見が条例になり、杉並区で将来実現するかもしれません。
今日の意見交換会をとおして、杉並区が未来を生きる人たちにとってより良いまちになるといいですね。

グループワークで「好きな場所」について話し合う子どもたちからは、今ある「好きな場所」を大切にしたいという思いと、「好きな場所」がこれからもっと増えて欲しいという願いを感じることができました。現在、杉並区では、子どもたちの意見や思いを大切にしながら「子どもの権利に関する条例」をつくろうとしています。杉並区が「子どもにやさしいまち」に近づくために、子どもたちの思いからさまざまな気づきを得ることができた意見交換会でした。

ワークシートの写真

 

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