障害者が暮らしていて良かったこと

 

ページ番号1071035  更新日 令和6年4月1日 印刷 

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障害者が暮らしやすい街は誰もが暮らしやすい街。そんな共生社会を目指して、杉並区では障害のある方が毎日の暮らしの中で見つけた良かったことなど、さまざまな声を集め、広めています。この声をヒントに、ぜひ一緒に「自分にできること」に気づき、考え、行動してみませんか。

杉並区で見つけた良かったことやモノ

障害者差別解消法という法律があります。「障害」のある方に対して、「差別」をしてはいけませんというルールです。でも、「障害って何?」「してはいけない差別って何だろう?」… むずかしいですよね。
「してはいけないこと」ではなく、逆に「何をすればいいのだろう?」と考えて、平成30年度に杉並区障害者団体連合会と公益財団法人共用品推進機構が障害のある方にとって、良かったことやものを集める「良かったこと調査」を実施しました。調査で見えたのは、ちょっとしたコミュニケーションが大事ということ。「なにかお手伝いしましょうか」の声かけで、一緒に誰もが暮らしやすい街をつくっていきましょう。

調査報告書は、共用品推進機構ホームページでご覧いただけます。

パンフレット「杉並区で見つけた良かったことやモノ」

調査をもとに作成したパンフレットです。
日々の生活の場面(駅、食堂・レストラン、コンビニエンスストア、商店街・道・イベント、公共施設・公共サービス、乗り物)に分けて、紹介しています。

場面1:駅で見つけた良かったことやモノ

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  • 電車内の電光掲示板(聴覚障害者)
  • 井の頭線:電車に車椅子スペースがあって便利だった。(車椅子使用者)
  • 荻窪駅では、たくさんの人が声をかけてくれる。階段を上る前に声をかけてくれ、階段を上ったら、また別の人が声をかけてくれる。(視覚障害者)
  • 駅員さんが繰り返し筆談も対応、嬉しく思った。(聴覚障害者)

場面2:食堂・レストランで見つけた良かったことやモノ

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  • 店員が手話で「ありがとう」。これだけでもうれしい。聞こえないと伝えると、すぐにメモで記入してくれること。(聴覚障害者)
  • 水を持ってきてくれて手を触れさせてくれる。食べ物は3時6時9時の時間で教えてくれる。(視覚障害者)
  • 新しい店は段差がないだけでなく、店内も車椅子で移動しやすい。(車椅子使用者)

場面3:コンビニ・スーパーで見つけた良かったことやモノ

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  • 店員さんがスーパーでカゴを持って、移動してくれたり、助かっています。
  • スーパーでは、レジでなるべく相手の目をみるようにしていますが、かならず相手も目を見返して、親切に対応してくれます。
  • 地下の駐車場からエレベーターまでの距離が近いと助かっていた。障害者用のP(パーキング)があると安心する。(肢体不自由者)

場面4:商店街・道・イベントで見つけた良かったことやモノ

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  • 対面式の商店街で、子ども1人で通学の訓練をした時、商店街の方々が「あの子は通ったよ」「あの子は、まだ通ってないよ」など情報をくれて見守ってくれていた。(知的障害者のある子供のお母さん)
  • 昔よりも点字ブロックをふさぐような路上駐輪が減った。視覚障害の方に対する配慮が増えた。(視覚障害者)
  • 電柱が地中に埋めてあるので、子供と手をつないで歩くことができるようになった。子どもと手をつないで歩く時、他の歩行者や自転車の邪魔にならない。(知的障害者のある子供のお母さん)

場面5:公共施設・公共サービスで見つけた良かったことやモノ

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  • 銀行に行って「耳が聞こえません。相談したい」と言うと筆談してくれる。耳マークのボードが置いてあって分かりやすかった良かったです。
  • 郵便局では、待合室(椅子)に座っていると、書類などを席まで持ってきてくれる。
  • 銀行の待合いの席で座ってまっていたら、呼ばれたので立ち上がろうとしたら、うまく立ちあがれないでいたら、女性の行員が、両手を持って立たせてくれ、椅子のある窓口まで誘導してくれ、大変助かった。(肢体不自由者)

場面6:乗り物で見つけた良かったことやモノ

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  • 以前は、バスの運転手さんがアナウンスしているのが分からなかったが、最近は、電光表示があり、次の停留所が分かるので、とても助かっている。
  • ノンステップバスでも、車椅子ごと乗るときには、運転手さんにスロープを出してもらう。以前は、迷惑そう顔をされたこともあるが、最近はみな親切に対応してくれる。
  • タクシーによっては筆談対応してくれる車あり、助かっている。(聴覚障害者)

障害のある人たちに聞いたコロナ禍でできるようになったこと

コロナ禍で開催できなかったシンポジウムに代わり、杉並区地域自立支援協議会で動画を企画・作成しました。
コロナ禍での制限された生活の中だからこそ、「こんなことができるようになった」や、「こういう風に考えることができるようになった」といったポジティブな声を紹介しています。

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このページに関するお問い合わせ

保健福祉部障害者施策課事業推進係
〒166-8570 東京都杉並区阿佐谷南1丁目15番1号
電話:03-3312-2111(代表) ファクス:03-3312-8808