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更新日 : 2025年4月1日

成人期(歯周病予防)

目次

区民の2人に1人が歯周病

歯を失う原因を示すグラフ第2回永久歯の抜歯原因調査によると歯を失う原因は歯周病が37.1%むし歯は29.2%であった

令和5年度成人歯科健康診査の結果によると、区民の2人に1人が歯周病でした。
歯を失う原因の第1位は、歯周病といわれています。

あなたは大丈夫?歯周病のセルフチェック

歯科衛生士がセルフチェックを促すイラスト

歯周病の初期の段階では、自覚できる症状は出てきません。次のような症状が1つでもあると歯周病の可能性があります。歯科医療機関で詳しい検査を受けましょう。

  • 歯をみがくと歯ぐきから出血する
  • 歯と歯の間に、食べ物がはさまりやすい
  • 歯ぐきがむずがゆい感じがする
  • 口臭が気になる
  • 歯ぐきがやせて、前より歯が長く見えるようになった

歯周病とはどんな病気?

歯周病は、歯と歯肉の溝に付着したデンタルプラーク(歯垢)中の歯周病菌が歯肉に炎症を起こし、歯を支える周りの組織を徐々に破壊していく細菌感染症です。
初めは、痛みなどの自覚症状がほとんどなく進行し、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。

歯周病の進み方

歯周病の進み方を示すイラスト

  1. 健康な状態
    健康な状態の歯肉は引き締まって弾力があります。歯と歯肉の間は1~2ミリメートルです。
  2. 歯肉炎
    歯肉に炎症が起き腫れ始めます。歯と歯肉の間に仮性ポケットができますが、歯を支える歯槽骨にはまだ影響がありません。
  3. 歯周炎
    歯肉の炎症が進むと、歯を支える歯槽骨が破壊され、歯と歯肉の溝の歯周ポケットが約4~5ミリメートルになります。
    悪化すると、歯と歯肉の溝の歯周ポケットが6ミリメートル以上となり歯の動揺が始まり、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。

歯肉炎と歯周炎を合わせて歯周病といいます。

歯周病と全身との関係

歯周病は口の中だけの問題ではありません。
歯周病菌や歯肉で生じた炎症物質は、血流などを介して全身を巡ります。糖尿病をはじめ誤嚥性肺炎、狭心症、心筋梗塞、脳卒中、脳梗塞、認知症などさまざまな病気を引き起こし悪化させることが報告されています。
歯周病の予防や治療を行うことは、全身の健康維持にとっても欠かせません。
歯と口の健康習慣を身につけて全身の健康につなげましょう。

歯周病と全身の病気との関係チラシ(PDF:961KB)

歯周病予防の「カギ」となる2つのケア

歯周病の原因は、歯と歯肉の溝に付着したデンタルプラーク(歯垢)中の歯周病菌です。
予防のために大切なことは、デンタルプラーク(歯垢)を丁寧に落とし、口の中を清潔に保つことです。
歯周病予防には、「毎日のセルフケア」と歯科医院で受ける「プロフェッショナルケア」の2つが「カギ」となります。
他に、喫煙や不規則な生活、ストレスも歯周病に関係しているため、生活習慣を見直すことも大切です。

毎日のセルフケア

ポイント1
デンタルプラーク(歯垢)が残りやすい場所は3カ所ありますので重点的にみがくようにしましょう。

歯と歯の汚れ

  1. 歯と歯の間
  2. 歯と歯肉の境目
  3. 奥歯のかみ合わせの溝

ポイント2
歯と歯の間のデンタルプラーク(歯垢)は、歯ブラシだけではきれいに落とすことができません。デンタルフロスや歯間ブラシを併用しましょう。

歯と歯の間が狭い部分 歯と歯の間が広い部分
デンタルフロス 歯間ブラシ

/images/2151/fulos2.png

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歯間ブラシは、歯間の大きさに
合わせて選びましょう

プロフェッショナルケア

定期的な健診や専門的なクリーニングで、歯みがきでは落とせないデンタルプラーク(歯垢)や歯石を取ってもらいましょう。また、口の状態にあったケアやアドバイスを受けることができます。
歯と口の健康を守るためにかかりつけ歯科医をもちましょう。

すぎなみ健康チャンネル〔区公式YouTube(ユーチューブ)〕歯周病予防

歯周病予防について分かりやすく動画で説明しています。

お問い合わせ先

杉並保健所健康推進課歯科衛生担当

〒167-0051 東京都杉並区荻窪5丁目20番1号

電話番号:03-3391-1355

ファクス番号:03-3391-1377

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