令和6・7年度 協働提案事業 「住民(移動制約者)参加によるユニバーサルデザインのまちづくり 実りある対話を行う」

 

ページ番号1096085  更新日 令和6年8月9日 印刷 

杉並区とNPO法人グローイングピープルズウィルは、協働提案事業として「住民(移動制約者)参加によるユニバーサルデザインのまちづくり 実りある対話を行う」を実施しています。

事業の目的

この事業はNPO法人グローイングピープルズウィルの提案により、協働提案事業として採択されたものです。

令和6・7年度にかけて、公共施設とそのアクセス経路について、移動制約者による現地確認を行うと共に、区と移動制約者の対話の場を作り、理解を深めることで、ユニバーサルデザインのまちづくりの推進に取り組みます。

事業の概要

杉並区バリアフリー基本構想における重点整備地区のうち、荻窪駅周辺地区、富士見ヶ丘駅・高井戸駅周辺地区から公共施設を選定し、当該公共施設およびそのアクセス経路について、移動制約者による検証を行います。

検証は、視覚障害者にとって必要な点字ブロックが車いす利用者にとってはバリアと感じられるといった、障害の特性による意見の相違が存在することもあることから、視覚障害者、下肢障害者といった、異なる特性を持った複数の移動制約者により実施します。

その後、検証の結果に基づき、移動制約者、施設管理者、道路管理者等が一堂に会して話し合いを行い、課題を明確化するとともにその解決策を探ります。

各者の役割

NPO法人グローイングピープルズウィル

  • 事業全般の進捗管理
  • 視覚障害者が現場の状況を把握するための触知模型等の作成
  • 移動制約者による現場確認のサポート
  • 視覚障害者等に配慮した話し合いの進行
  • 報告書の作成

杉並区

  • 公共施設の選定
  • 関係機関との調整
  • 広報
  • その他実務上の調整

令和6年度の取り組み

公共施設の選定

令和6年度は、杉並区バリアフリー基本構想における重点整備地区の一つである荻窪駅周辺地区から、杉並保健所を対象施設として選定しました。

現在、施設および荻窪駅からのアクセス経路について検証を行っています。

公開講演会「公共施設のアクセシビリティとユーザビリティ」を実施しました(令和6年4月21日)

事業を始めるにあたり、令和6年4月21日に「公共施設のアクセシビリティとユーザビリティ」について、講師を招いて講演を行いました。

タイトル
公共施設のアクセシビリティとユーザビリティ
内容
公共施設には、利用者(障害者を始めとする全ての人)が困ることなく利用できるための3つの技術が必要です。
第一は施設設計の考え方の「計画技術」、第二は整備の具体的方法である「整備技術」、第三は利用者が適切に利用できるための「管理・運営技術」です。
本公演では、これら3つの技術のうち、主として整備技術とそれを支える計画技術について、建築物・道路・空港を事例としてお話いただきました。
講師
秋山 哲夫氏

講師プロフィール

中央大学研究開発機構 教授。工学博士(東京大学)
首都大学東京に35年勤務し現職。国土交通省の公共交通機関の移動等円滑化整備ガイドライン検討委員会(旅客施設編)の委員長などを務めるほか、調布市、新宿区、川崎市、成田国際空港、東京国際空港ターミナル(TIAT)の調査研究を行う。著書は「生活支援の地域公共交通(編著 平成21年4月学芸出版)、「観光のユニバーサルデザイン」(編著 平成22年4月学芸出版)ほか多数
講演資料
講演の当日に使用した資料は、以下からダウンロードできます。

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このページに関するお問い合わせ

都市整備部管理課都市施設担当
〒166-8570 東京都杉並区阿佐谷南1丁目15番1号
電話:03-3312-2111(代表) ファクス:03-5307-0689