「初めての住まい購入」講習会に参加してきました(令和5年5月1日)

 

ページ番号1087496  更新日 令和5年5月1日 印刷 

「すぎラボ」は、杉並区で子育て中のママライター、パパライターによるコンテンツです。

皆さん、こんにちは。今回は、2月18日(土曜日)にコミュニティふらっと阿佐谷で開催されました「初めての住まい購入」講習会の内容について、記事を書きました。この講習会ですが、昨年7月に子育てきずなサロンぱぱころで開催された、パパさん交流会で、『子育てに良い環境はどこか?どこに住まいを持つべきか?杉並区?都内?他道府県?海外?杉並区の住宅事情は?』など、意見が多数出た事がきっかけとなり、子育てきずなサロンを運営されている、ままころの湯澤さんが、地元の住宅メーカーの協力を得て企画したものです。杉並区で、これから住宅購入を検討される方々に、少しでも参考になれば幸いです。

「初めての住まい 購入」 講習会 チラシ
講習会のチラシです。主催は子育てきずなサロンぱぱころを運営している、ままころです。

講習会の内容について

講習会では、大きく、準備編と計画編、そして心得という3つの内容について、説明がありました。それぞれの概要は以下の通りでした。

準備編

  1. ライフプランを想定してみる。住まいを購入してから5年後、10年後と、将来の家族の生活も想像してみる。ライフプランによって購入を検討する物件の種類や広さ、立地や環境が変わってくるので、現在の希望条件を優先しつつも、将来を見据えてプランニングする、という考え方もある。
  2. 次に、住まいは、土地の購入から始めるのか、一戸建(分譲)やマンションといった出来上がった物を購入するのか、それぞれにメリットとデメリットを比較する。そのうえで自分達に合っているものは、どれなのかを選択するのが第一歩。
  3. 情報収集については、SNSや不動産ポータルサイト、住宅メーカーサイト、情報誌や新聞折り込みチラシの他、実際の販売物件に行ってみる事や、セミナー・見学会への参加も有効。知人からの紹介もある。(私も今の住まいは、知人からの紹介がきっかけでした。)
  4. そうした情報収集をしながら、デザインや、環境、間取り、アクセスなど、自分達の好みや希望を考えて、イメージを膨らます。

計画編

不動産の購入にあたっては、どのくらいの住宅ローンが組めるのか、自己資金はいくらぐらい出せるのか、物件の購入価格に加えて、税金や保険料・仲介手数料など、さまざまな諸費用が必要。諸費用については、物件の価格のおよそ7~10%前後が目安となっている。
まず、自分達の理想の条件を書き出してみる。予算を決める、書き出した条件に優先順位をつけてみる。
優先順位をつけた条件を元に探す、もしくは相談してみる。不動産ポータルサイトや住宅メーカーサイトの活用、あるいは展示場やモデルハウスに行ってみたり、直接住宅メーカーや不動産業者に相談してみる。

心得

  1. ネット上での情報だけでは見つからない。
    業者に直接相談すると未公開物件を教えてもらえることも。
  2. 優先順位が大事。
    全ての希望を満たすのは困難。3つでも条件が適えば進めても良いかも。
  3. エリアを絞り過ぎない。
    もちろん住み慣れた街が良いに決まっているが、固執し過ぎると長期化することも。

杉並区の住宅事情や、参加者の情報交換会

講習会の後は、杉並区内の住宅情報について、お話がありました。

  • 中央線沿線は高値。西武新宿線沿線エリアも自転車で中央線を利用する事もできるので、人気がある。住宅メーカーは土地の面積を小さくする事で価格を抑えて、土地と建物で販売している。
  • 土地の値段の推移について、実際の取引事例から見ると、東京都全体で昨年1年間で9%上がっており、これは2020年、2021年から同じ傾向が続いている。今は土地と同様に、システムキッチンやバス・トイレの高騰で、建物自体の費用も上がっている。
  • 杉並区内は地価が高い事から、郊外や杉並区より西のエリアで探し始めている方が増えている。資金計画については、子どもの人数によって必要な金額は変わってくるので、年収額より、実際の手取りの額で考えた方が良い。
  • 住宅ローンの金利は競争が激しい事から、昨年の0.5%から、今年は0.3%代に落ちている。

情報交換会では次のような話が出ました。

  • 杉並区は空き家がどんどん増えている。子ども達は成長すると、親とは別に家を購入し、実家には戻ってこないパターンが多い。高齢になった夫婦だけでは二階建ては住みづらく、駅近くのマンションに住み替えるケースもある。
  • これを受けて、昨今は、子どもが大きくなったら家を出ていくのを見越して、後で壁を取れば使えるように間取りを考えて部屋を作るケースも見受けられる

と講師からのお話もありました。

まとめ:これから住まいを探す方へのアドバイス

物件を探す際には、熱意を持って、住宅メーカーや不動産業者への訪問を重ねて、情報を集めるのが一番良さそうです。そうした中で、まだ広告されていない物件の紹介を受ける確率も高くなります。希望の条件全てを満足させる物件に固執してしまうと、長期に渡り探し続ける事もあるので、優先順位の高いものがクリア出来ていれば決断、も選択肢の一つです。

講習会の様子の写真
講習会の様子です。参加者からも住宅事情やリフォームについて、いろんな質問がありました。

主催者 ままころ・湯澤さんからのコメント

今回の講習会を開催したのは、子育て世代の皆さんに、杉並区の住宅事情を知っていただき、ぜひこの杉並に住み続け、子育てして欲しいとの願いからです。講師の方からのお話で印象に残ったのは、住宅メーカーや不動産業者に対して、新たな住まいを探している事の真剣さをしっかり伝える事で、表に出てきていない物件を優先的に紹介してもらえる確率が高くなる、という点でした。
講習会を振り返って、事前にパパママさんに住宅事情に関する疑問・不安などのリサーチを行っておけば、その結果を反映させた子育て世代にヒットする内容に出来たのではないか、と感じています。また、今回の講習会の対象者は子育て世代に絞りましたが、住宅事情については、いろんな世代で関係のある重要なテーマなので、次回講習会を行うとしたら、対象者をもっと広げた方が良いのでは、と思いました。杉並区には、住宅事情はもとより、他の住環境の面でも、子育て世代に選ばれるような、魅力のある施策を打ち立てていただける事を期待しています。

講習会終了後、参加者と一緒に撮った写真。
講習会終了後、参加者と一緒に。右から二番目が主催者の湯澤さんです。

講習会に参加した感想

講習会の後半の質疑応答では、子どもが巣立った後の住居のリフォームなどの話題も出て、住宅事情は子育て世代だけのテーマではない事を実感しました。
杉並区は緑が多く、住み心地の良い場所です。杉並区に住み続けたいという子育て世代の皆さんの思いが実現するよう願っています。

すぎラボライター とーちゃん

 

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