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更新日 : 2025年4月1日
HPV(ヒトパピローマウイルス)感染症予防ワクチンと子宮頸がん
目次
平成9年4月2日~平成21年4月1日生まれの女性の方へ 昨夏以降の大幅な需要増により、HPVワクチンの接種を希望しても受けられなかった方がいる状況等を踏まえ、2025年3月末までに接種を開始した方が、全3回の接種を公費で完了できるようになりました。 対象者: 期間:キャッチアップ接種期間(2025年3月31日まで)終了後、1年間 |
HPVワクチンの効果
サーバリックスおよびガーダシルは、子宮頸がんをおこしやすい種類(型)であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます(注1)。
シルガード9は、HPV16型と18型に加え、ほかの5種類(注2)のHPVの感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます(注3)。
注1・3:HPV16型と18型が子宮頸がんの原因の50~70%を占め(注1)、HPV31型、33型、45型、52型、58型まで含めると、子宮頸がんの原因の80~90%を占めます(注3)。また、子宮頸がんそのものの予防効果については引き続き評価が行われている状況ですが、これまでのサーバリックスおよびガーダシルでの知見を踏まえると、子宮頸がんに対する発症予防効果が期待できます(注3)。
注2:HPV31型、33型、45型、52型、58型
公費で受けられるHPVワクチンの接種により、感染予防効果を示す抗体は少なくとも12年維持される可能性があることが、これまでの研究でわかっています(注4)。
注4:ワクチンの誕生(2006年)以降、期待される効果について研究が続けられています。
海外や日本で行われた疫学調査(集団を対象として病気の発生などを調べる調査)では、HPVワクチンを導入することにより、子宮頸がんの前がん病変を予防する効果が示されています。
また、接種が進んでいる一部の国では、子宮頸がんそのものを予防する効果があることもわかってきています。HPVワクチンの接種を1万人が受けると、受けなければ子宮頸がんになっていた約70人(注5)ががんにならなくてすみ、約20人(注6)の命が助かる、と試算されています。
注5:59人~86人
注6:14人~21人
HPVワクチンのリスク
HPVワクチン接種後には、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。
まれですが、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)(注1)が起こることがあります。
発生頻度 | 2価ワクチン(サーバリックス) | 4価ワクチン(ガーダシル) | 9価ワクチン(シルガード9) |
---|---|---|---|
50%以上 | 疼痛、発赤、腫脹、疲労 | 疼痛 | 疼痛 |
10~50%未満 | 掻痒(かゆみ)、腹痛、筋痛、関節痛、頭痛など | 紅斑、腫脹 | 腫脹、紅斑、頭痛 |
1~10%未満 | じんましん、めまい、発熱など | 頭痛、そう痒感、発熱 | 浮動性めまい、悪心、下痢、そう痒感、発熱、疲労、内出血など |
1%未満 | 知覚異常、感覚鈍麻、全身の脱力 | 下痢、腹痛、四肢痛、筋骨格硬直、硬結、出血、不快感、倦怠感など | 嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、出血、血腫、倦怠感、硬結など |
頻度不明 | 四肢痛、失神、リンパ節症など | 失神、嘔吐、関節痛、筋肉痛、疲労など | 感覚鈍麻、失神、四肢痛など |
- 疼痛、発赤、腫脹、紅斑、そう痒感、内出血、知覚異常、硬結、出血、不快感、血腫は、接種した部位の症状
- サーバリックス添付文書(第1版)、ガーダシル添付文書(第3版)、シルガード9添付文書(第1版)より改編
因果関係があるかどうかわからないものや、接種後短期間で回復した症状をふくめて、HPVワクチン接種後に生じた症状として報告があったのは、接種1万人あたり、サーバリックスまたはガーダシルでは約9人、シルガード9では約3人です(注2)。このうち、報告した医師や企業が重篤(注3)と判断した人は、接種1万人あたり、サーバリックスまたはガーダシルでは約5人、シルガード9では約2人です(注2)。
- 注1:重いアレルギー症状:呼吸困難やじんましん等(アナフィラキシー)、神経系の症状:手足の力が入りにくい(ギラン・バレー症候群)、頭痛・嘔吐・意識低下(急性散在性脳脊髄炎(ADEM))等
- 注2:HPVワクチン接種後に生じた症状として報告があった数(副反応疑い報告制度における報告数)は、企業からの報告では販売開始から、医療機関からの報告では平成22(2010)年11月26日から、令和6(2024)年9月末時点までの報告の合計。出荷数量より推計した接種者数(サーバリックスおよびガーダシルは422万人、シルガード9は177.2万人)を分母として1万人あたりの頻度を算出。
- 注3:重篤な症状には、入院相当以上の症状などがふくまれていますが、報告した医師や企業の判断によるため、必ずしも重篤でないものも重篤として報告されることがあります。
(注)「HPVワクチンの効果」と「HPVワクチンのリスク」については、厚生労働省のリーフレット「小学校6年~高校1年の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ」から抜粋したものです。もっと詳しくお知りになりたい方は、以下リンク「HPVワクチンに関する情報提供資材(厚生労働省ホームページ)」に掲載されておりますリーフレット「小学校6年~高校1年の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ」でご確認ください。
定期接種期間の方
定期接種期間(小学6年生から高校1年生相当の女子)の方は、以下リンク「定期予防接種の種類」のページの「HPV(ヒトパピローマウイルス)感染症」をご覧ください。
キャッチアップ接種期間延長対象の方
対象者 | 平成9年度~平成20年度生まれの女性で、令和4年4月1日から令和7年3月31日までにHPVワクチンを1回以上接種した方 |
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接種期間 | 令和8年3月31日まで |
回数 | 3回 |
標準接種間隔 |
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接種間隔 (標準接種間隔がとれない場合) |
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- HPVワクチンの効果と副反応など詳細は、以下リンク「ヒトパピローマウイルス感染症 子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン(厚生労働省ホームページ)」等でご確認ください。
- 接種をご希望の方でお手元に予診票のない方は、お手数ですが母子健康手帳をお持ちの上、お近くの保健センターまたは区役所子ども家庭部地域子育て支援課母子保健係で予診票をお受け取りください。インターネット(電子申請)および郵送による申請については、以下のリンクをご覧ください。
定期予防接種を受けられる医療機関
杉並区の予診票は、東京23区・三鷹市・武蔵野市の契約医療機関で使用できます。
杉並区内の予防接種契約医療機関一覧は以下のリンクからご確認ください。
関連情報
お問い合わせ先
杉並保健所保健予防課保健予防係
〒167-0051 東京都杉並区荻窪5丁目20番1号
電話番号:03-3391-1025
ファクス番号:03-3391-1927
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