幼稚園の選び方とポイント(令和6年8月15日)
幼稚園の入園考査は11月。8月に入り、幼活はそろそろ追い込みの時期に入ります。昔は児童館など親子が集まる場所で、複数の幼稚園のママによる座談会が行われ、知り合いがいなくても幼稚園の様子を聞くことができました。しかし、現在は保育園の入園に関する情報交換会はあっても、幼稚園のものはほとんど開催されていません。さらに2歳を過ぎると同じ年の子どもは一体どこで遊んでいるのかと思うくらい、児童館でも公園でも見かけなくなります。残念ですが、幼稚園を検討するパパママにとって、幼稚園に関する情報を得る機会が減っているように感じます。
そこで、幼稚園ママ6年目の筆者が幼稚園の選び方やポイントをご紹介します。ぜひ幼活の参考にしてみてください。
幼稚園の選び方
幼稚園はどうやって探していますか。やみくもに幼稚園のホームページを開くのは大変です。まずは行政のホームページなど幼稚園の一覧を探し、そこから無理なく通うことができる幼稚園をリストアップしましょう。
杉並区には私立幼稚園や区立子供園が合わせて約40園ほどありますが、無理なく通える範囲に絞り込むだけで数は大幅に減ります。
絞り込まれた園の中から気になる園を選び、未就園児親子向けイベントや説明会に参加して、願書を提出する幼稚園を決めればOKです。
手順1「通える幼稚園や子供園をリストアップしましょう」
まずは幼稚園の一覧から住所で通うことができそうな幼稚園を絞り込みましょう。
一覧から探す以外に、すぎぽよや地図アプリなどを使い、「幼稚園」で検索をして自宅からの距離順にリストアップする方法もあります。
すぎぽよは杉並区が運営する杉並区内の保育所、幼稚園案内アプリです。幼稚園は地図検索と概要の確認ができます。
杉並区に住んでいても中野区や練馬区など隣接する区内の幼稚園に通う事もできます。お住まいの地域によっては、隣接する区の幼稚園の方が近い場合もあります。その場合は、地図アプリでの検索がお勧めです。
幼稚園へ通う場合、多くの人は徒歩か自転車で通います。ただ、最初から徒歩で探してしまうと該当する幼稚園は1つか2つになってしまいます。日常で自転車に乗っている人は、自転車で15分圏内の園をリストアップするのがお勧めです。
自転車で15分は大変そうな気もしますが、幼稚園は幼稚園によって特徴があります。先に絞り込みすぎると、いいなと思う幼稚園を見逃してしまうかもしれません。
ただ、それ以上距離を広げてしまうと、毎日通うのはあまり現実的ではありません。
一部の幼稚園ではバス登園があり、バスルートが通っていれば送迎がとても楽になります。しかし、バスルートによっては、バスに乗っている時間が長く子どもには負担かもしれません。
また行事や延長保育の後などバスが使えない場合もあります。バス登園を検討する場合は、バス以外の手段でどのくらいかかるのかも忘れずに確認しましょう。
手順2「リストアップした園から気になる園を選びましょう」
手順1でリストアップした園のホームページを確認しましょう。教育方針や1日の活動内容、行事など幼稚園のさまざまな情報が確認できます。最近はSNSを開設している園もありますので、SNSも参考になります。お仕事をする予定がある場合は、預かり保育の情報も確認すべき重要なポイントです。
また、すぎラボでも定期的に幼稚園にアンケートを取っています。幼稚園の教育方針や保育内容、考え方、サービス内容と多岐にわたるアンケートです。ホームページにない情報もありますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
以下のリンクは、2021年(令和3年)のアンケート結果です。(最新のアンケート結果は現在準備中です)
気になる幼稚園が見つかったら、手順3に進みましょう。よくわからなくても大丈夫、その場合はあえて絞り込まずに手順3に進みましょう。
手順3「未就園児親子向けイベントや説明会に参加しましょう」
幼稚園のホームページには、必ず未就園児親子に向けたお知らせが掲載されています。確認して、親子で遊びに行ってみましょう。特に、在園児の様子を見る事ができるイベントは、将来のわが子の姿を見るのだという意気込みで、参加をお勧めします。
複数の幼稚園に足を運んでみると、幼稚園ごとの違いが見えてくると思います。ホームページでは違いがわからなくても、先生の雰囲気や園児への接し方、園内の様子、足を運んでみると、わが子はこの幼稚園が合いそうだな、この幼稚園に通わせたいな、こっちの幼稚園が好きだな、在園児が優しく接してくれて嬉しかった、など何かしら感じる事があると思います。
ただ気を付けた方がいいポイントは、子どもに選ばせない事。大切な子どもが通う幼稚園です。厳しい言い方ですが、親であるパパママの視点で、責任を持って選びましょう。
幼稚園を選ぶ際の注意点
ここまで幼稚園の選び方をご紹介しました。全て公式の情報を調べて、実際に足を運んで自分の目で見るという方法です。少ないですが、児童館など未就園児親子が集まるところで「その幼稚園に関係のない人」から聞くうわさはどうでしょうか。筆者であればうのみにはしません。なぜならば、幼稚園のサービスはここ数年で大きく変わっているからです。
変わりつつある幼稚園
特に変化が激しいのは、未就園児クラスとお弁当、預かり保育です。現在は幼稚園でも働くママが増えています。それに伴い、多くの幼稚園でこれらが見直されてきています。
未就園児クラス
満3歳児クラスや未就園児クラス(通称プレ)を開設する園が増えています。
満3歳児クラスは年少さんの一つ下の年で、入園時期は幼稚園により異なります。
一方で未就園児クラスは入園には当たりません。幼稚園に入園するための、準備クラスをさしており、入園前に幼稚園の体験をするクラスです。幼稚園によって親子で参加するところや、0歳から参加できるところなどさまざまです。開催頻度も月に1回や週に1回など幼稚園により異なります。
変化するお昼事情
幼稚園のお昼ごはんと言えば、保護者手作りのお弁当でした。幼児はまだ味付けや好みの問題で食べられるものも限られ、親が調理したものの方がおいしく食べることができます。また、お弁当には嫌いなものや食べられないものは入れません。なぜなら好きなものをつめて、完食する事のうれしさや大切さを体験してもらうためです。つまりお弁当は子どもを主体に考えられた、幼稚園にとって大切なものです。
とは言え、最近は保護者負担を軽くするために、園児向けのお弁当業者からお弁当を調達することができる幼稚園が増えています。全員を配食とするか、希望制にするかで幼稚園の思いが表れているような気がします。
お預かり(1)「保育時間外の延長保育」
幼稚園の通常保育はおおむね午前9時から午後2時頃。午後2時以降は希望者を対象に延長保育を行っている幼稚園はたくさんあります。延長保育は上の子の用事や下の子の出産などで活用する人も多く、とても頼りになるサービスです。もはや午後5時までの延長保育は、幼稚園の常識となりつつあります。
さらに、主に共働き世帯を対象に午後6時までの延長や、午前9時前にもお預かりがある幼稚園もあります。就労や出産前後の事由で新二号認定を取得すると、杉並区より補助金も出ます。
また、午後2時以降に希望制で課外活動と言われる習い事を取り入れている幼稚園も多いです。外部の先生が幼稚園内で行う習い事で、通常の習い事よりも安く受講できる場合が多いです。
通常保育から習い事までの時間は幼稚園内で過ごすことができるため、保護者のお迎えは遅くなります。(バス登園の場合、延長保育や課外活動はバス送迎対象外となるので、注意が必要です)。
お預かり(2)「長期休暇中のお預かり」
長期休暇中のお預かりも増えてきています。通常よりも短い保育時間の幼稚園が多いですが、中には保育園並みにお預かりがある幼稚園もあります。
最後に
幼稚園は子どもにとって、本格的な社会生活のスタートです。親と離れて、先生やお友達と過ごす場所。多くの人は複数の幼稚園に足を運んで決めています。ぜひとも親が責任を持って選んであげたいものです。
また、働いていなかったら本当は幼稚園に入れたかった、と言う話を聞くことがあります。預かり保育などのサービスがどんどん増えている今、選択する幼稚園次第では全く無理な話ではありません。
もし少しでも幼稚園も検討してみたいなと思う場合は、近くの幼稚園がどのようなサービスを提供しているのかを確認してもいいかもしれません。
さて、すぎラボでは、3年ぶりに杉並区内の幼稚園にアンケートを取りました。幼稚園の教育方針や保育内容、考え方、サービス内容と多岐にわたるアンケートです。
3年前と比べてサービス内容が変わった幼稚園が多く、年の差兄弟のご家庭なら「あの幼稚園で延長保育が午後5時までになった」とか「給食が始まっている」と、驚くほど状況が変わっているかもしれません。
ぜひ9月公開予定の幼稚園子供園アンケート「いまどき幼稚園事情アンケート2024」をご確認くださいね。
【認定や補助金に関するお問い合わせ先】 杉並区役所 子ども家庭部 保育課 子供園・幼稚園係
〒166-8570 杉並区阿佐谷南1丁目15番1号 電話:03-3312-2111(代表)
すぎラボライター らくちゃんママ
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