子どもから意見を聴く取組

 

ページ番号1089766  更新日 令和6年2月13日 印刷 

ワークショップの写真

「(仮称)杉並区子どもの権利に関する条例」の制定を見すえた取組を進めていくには、当事者となる子どもたちの思いや考えを聴き、それを活かしていく取組が欠かせません。

幅広く子どもから意見を聴くために、意見を言いやすい環境を整えたりするなど、さまざまな工夫を行っていきます。

子どもからの意見は、杉並区子どもの権利擁護に関する審議会へ届けます。

子どもから意見を聴く取組

年月

内容

令和5年(2023年)12月 「子どもワークショップ『もっといい杉並を一緒に考えよう!』」第2回を実施しました
令和5年(2023年)12月 区立小・中学校における意見交換会を実施しました(松庵小学校)
令和5年(2023年)12月 区立小・中学校における意見交換会を実施しました(永福小学校)
令和5年(2023年)12月 区立小・中学校における意見交換会を実施しました(浜田山小学校)
令和5年(2023年)11月 「子どもワークショップ『もっといい杉並を一緒に考えよう!』」第1回を実施しました
令和5年(2023年)11月 「すぎなみフェスタ2023」に出展し2つのテーマで意見聴取を実施しました

令和5年(2023年)10月

区立小・中学校における意見交換会を実施しました(済美小学校)
令和5年(2023年)10月 区立小・中学校における意見交換会を実施しました(天沼小学校)
令和5年(2023年)9月

子ども日本語教室(小学生)における意見聴取を実施しました(高円寺教室)

令和5年(2023年)8月

「中高校生世代向けワークショップ『コロナ禍と子どもの権利』」を実施しました
令和5年(2023年)7月

区立小・中学校における意見交換会を実施しました(高円寺学園)

令和5年(2023年)7月

区立小・中学校における意見交換会を実施しました(桃井第五小学校)

意見を聴かれる権利(子どもの意見の尊重、意見表明権)

子どもは、自分に関わることについて自由に自分の意見を表す権利をもっています。その意見は、子どもの年齢や発達に応じて、十分考慮されなければなりません。

意見を聴かれる権利は、子どもの権利条約の4原則のひとつで、こども基本法では第11条で国や自治体が子どもに関する取組を行う時には、子どもの意見を聴いて反映させるために必ず取組をしなければならないとされています。

また、「意見」は「子どもの権利条約」の原文では「view(s)」〔ビュー(ビューズ)〕であり、「思い、考え、意見」も含めて幅広いものと考えられています。

子どもワークショップ「もっといい杉並を一緒に考えよう!」第2回 (令和5年12月16日)

第2回は杉並区役所第5・6会議室で、8名の子どもたちが講義やグループワークを通じて「子どもの居場所」について学びました。

子どもワークショップ第2回集合写真
子どもワークショップ第2回 参加者集合写真

講義「子どもの居場所」について考える

子どもワークショップ 第2回 講義写真

子どもワークショップ第2回 講義写真


2グループに分かれて、野村武司先生の講義「『子どもの居場所』について考える」を聞きました。
居場所とは、子どもが自分らしくいられるために必要な場所、「ほっとできる場所」ということを学びました。

ワーク1「ほっとできる場所」

子どもワークショップ第2回 グループワーク

子どもワークショップ第2回 グループワーク


ワーク1ではみんなの「ほっとできる場所」を出し合いました。

はじめに個人で「ほっとできる場所」を好きなように書き出し、その後、なぜその場所が「ほっとできる場所」なのか理由と結び付けて考えました。

個人ワーク後、グループ内、全体での発表を行い、お互いの「ほっとする場所」を共有しました。

〔ほっとできる場所(理由)〕抜粋 
ベッド(安心して寝れる)、学校(友達がいて話せる、遊べる)、お風呂(自由・安心)、図書館(好きな本が読める)、カフェ(静か、暖色系)、羽田空港(好きな乗り物)

ワーク2 家や学校の「なんでやねん」「あるある」

子どもワークショップ グループワーク

子どもワークショップ グループワーク


ワーク2では、ワーク1の「ほっとする場所」の発表で多かった「家」「学校」をテーマに、
「変だな」と思うこと(「なんでやねん」)や「いいよね!」と思うこと(「あるある」)を考えて、自由に模造紙に書き出していきました。

それぞれが書いた「なんでやねん」や「あるある」は、グループ内で発表して共有し、
その後、それぞれのグループの「家」と「学校」の「なんでやねん」「あるある」をまとめて、全体で発表しました。

いろいろと共感する点が多く、お互いの発表をうなずきながら聞いていました。

〔なんでやねん・あるある〕抜粋
【家】
・わからないところを教えてくれる。
・親はテレビを見るのに、ぼくはダメと言われる。
・歳を重ねるごとに家族の時間が減る。
【学校】
・友だちがやさしい。
・「静かになるまで〇分かかりました。」
・生徒にダメと言ったことを先生がやる。

ワークショップ最終回にむけて

発表で出た、たくさんのことを大人やいろいろな人に伝えていくために、杉並区の居場所の「なんでやねん」「いいことあるある」のすごろくを作り、ワークショップ最終回で発表します。

すごろく作成と発表に向けて、「なんでやねん」と「いいことあるある」を、考えたり、取材したりしてさらに集めてくることを次回までの課題としました。

子どもワークショップ「もっといい杉並を一緒に考えよう!」第1回 (令和5年11月19日)

小学校4年生から高校生の子どもたち9名が集まり、子どもの権利について学び、どうしたら杉並がもっといいまちになるのか、自分の意見や思いを言い、グループで話し合うワークショップを開きました。

第1回は児童青少年センター(ゆう杉並)で、施設の見学や講義を通じて「子どもの権利」について学びました。

参加者集合写真
子どもワークショップ 参加者集合写真

児童青少年センター(ゆう杉並)の見学

見学風景の写真

施設職員から、ゆう杉並の設置に至った経緯や子どもの意見を尊重した運営について等の説明を聞きました。

講義「子どもの権利について考えてみよう」

講義の写真

施設見学終了後、グループに分かれ、野村武司先生の講義を受けました。

「権利とは生まれたときから、当たり前に持っているもの」という説明があり、身の回りで何があるかを個人で考えて紙に書き出し、全体に向けて発表しました。

次に、子どもの権利の基本的な柱となる4つの権利には何があるかを、みんなで考えました。講義が進むとその4つの権利とは「生きる」「育つ」「参加する」「守られる」であることを学びました。

講義の最後に、「当たり前に生きるために持っているもの」としてそれぞれが紙に書き出したものを、基本的な4つの権利の柱のどれに当てはまるのか、グループごとに模造紙に貼っていきました。貼り終わった後は他のグループをお互いに確認し合い、足りない考え方を追加するなど、まとめをさらに深めていきました。

みんなで一緒に「なんでやねん!」

子どもたちが「なんでやねんすごろく」をしている写真

ワークショップの最後に、「なんでやねん!すごろく」をグループごとに取り組みました。

(注)「なんでやねんすごろく」:子どもの権利条約を知るために、関西の子どもたちが作ったすごろく。子どもたちの日常の中の「なんでやねん!」が詰まったゲーム。

すごろく内では、サイコロを振り「なんでやねん!」のマスに止まると「なんでやねん!カード」を1枚引き、「子どもには食べさせないおいしいお菓子を、大人だけ夜に食べている」等の日常的に「あるある」と感じることが書かれているので読み上げます。読み上げた後は、全員で「なんでやねん!」と突っ込み、カードは影響を受けている権利に紐づけて権利シートに置きました。

そのほかのマスには、権利条約を読み上げるとキラキラの石がもらえたり、「早口言葉や歌を歌う」などの指令もあり、楽しみながら子どもの権利と日常を関連づけて考えることができるすごろくで、大いに盛り上がりました。

「すぎなみフェスタ2023」に出展し、2つのテーマで意見聴取を実施しました(令和5年11月4日)

「すぎなみフェスタ2023」に「想いで描こう!みんなで杉並」というブース名で出展し、「子どもにやさしいまちって、どんなまち?」「好きな場所って、どんなところ?」の2つのテーマについて、来場者の方の意見をカードに書いてもらいました。意見を書いたカードは、気球と大木のイラストパネルに貼り、テント内に展示しました。大人と子どもを合わせて約380人からご意見をいただきました。
併せて杉並区における「(仮称)子どもの権利に関する条例」の制定を見据えた取り組みや、児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)の4原則に関するパネル展示を行うとともに、意見を書いた子どもたちには子どもの権利条約の4原則の条数にちなんだ缶バッチが当たるカプセルトイを回してもらい、子どもの権利について広く周知を行いました。

「子どもにやさしいまちって、どんなまち?」意見が貼られた気球のイラストパネルの写真

「好きな場所って、どんなところ?」意見が貼られた大木のイラストパネルの写真

缶バッチの写真

子ども日本語教室(小学生)における意見聴取(令和5年9月27日)

子ども日本語教室に通っている、外国にルーツを持つ小学生に話を聴きました。学びや遊び、居場所などについて質問し、自由に答えてもらいました。

子ども日本語教室の様子の写真

中高生世代向けワークショップ「コロナ禍と子どもの権利」(令和5年8月26日)

中高生世代がテーマについて自分の意見や思いを自由に言い、グループで話し合うワークショップを開きました。

中高生世代向けワークショップの写真

区立小・中学校における意見交換会

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このページに関するお問い合わせ

子ども家庭部管理課子ども政策担当
〒166-8570 東京都杉並区阿佐谷南1丁目15番1号
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